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5月28日 野村ともあき堺市長候補の街頭演説 @新金岡駅

 新金岡駅、ご通行中の皆さまこんにちは。私は堺市長候補の野村ともあきでございます。私は一昨日告示を迎えたこの堺市長選挙に4月に当選したばかりの堺市議会議員の職を辞し、そして所属する組織も離れ、たった一人、裸一貫で立ち上がりました

 そしてそれも3日目に入り多くの方々とお話しする中で、「野村さんどうしてせっかく4月に受かったばかりの市会議員を辞めてまで今回の市長選挙に出るんですか」とよく聞かれます。私は「都構想から堺市を守るために、それを訴える候補者が必要だったから」。その様にお答えをしています。
 私はこの選挙に出る前に8年間堺の市議会議員を務めてきました。その間ずっと大阪都構想には反対をしてきたわけであります。それはなぜか。都構想は現在堺市が政令指定都市であり、この政令指定都市を廃止し分割するという制度であります。分割された堺市は特別区という区になり、それまでの権限と財源、権限というのは「やれることです」そして財源というのは「お金」です。この「やれること」と「お金」が大幅に抑えられた自治体となってしまい、そして多くの権限と財源、「やれること」と「お金」は大阪府に持っていかれてします。堺市が政令指定都市になったのは2006年のことであります。それまで30年の年月をかけて多くの方々が汗を流し、この堺の100年先を目指した街づくりのために政令指定都市という礎をつくってくれたのです。私はたった10数年で、この政令都市という歴史の礎を、我々の代で失うことに我慢ができません。

 「ちょっと待って下さい。野村さん。相手の候補者4年間、都構想の議論をしないと言っていますよ。今回、争点じゃないじゃないですか」。それもよく言われます。しかし皆さん、よく考えてみて思い出して下さい。わずか4年前の5月17日、大阪市を廃止するための住民投票が行われました。これは僅差で否決をされ、大阪市は存続したんです。(大阪市は)残ってます。ところがその時に相手方が言っていたのは、判定が出る前に言っていたのは、「これがラストチャンスですから。一回こっきりやらせてください」と言って住民投票を行ったんです。それからこの市長選挙のわずか1年半前に行われた堺市長選挙。同じ候補者(永藤英機氏)が前回も出ておりました。その方は落選した時、「もうこれで政界は引退します」「政治家を辞める」って言ったんです。4年前に「ラストチャンス」と言った、そしてわずか2年もたたずに「政治家を辞める」と言ったのを撤回する、そんな人たちが「4年間は都構想をやりません」と言って信用できますか。有権者を騙してるんです。私はその様な方々が、堺市に大きなダメージを与える都構想をすすめようとしていることに強い危機感を感じて、私にしかできないということで、今回全てを投げ打って堺市長選挙に打って出たんです。市民の皆様方の暮らしと生活を守る為に今回の選挙戦に出たわけです。

 私は今回の選挙の公約で皆様方に、様々なお約束事をさせていただいています。ひとつは教育です。私は堺市の教育予算を全国政令市のトップクラスに引き上げる、トップに引き上げる。そしてこの財源で、家庭の事情や状況で教育が受けられない子供たちのためにしっかりと学力、教育の底上げをやって行きたい。そしてそのことが堺市の学力を全国上位に押し上げていくことにつながると。
 それからお年寄りの皆様方に評価をいただいている「お出かけ応援支援制度」これを徹底的に拡充することで、健康寿命の延伸に繋げていきたい。そのことが将来の社会保障費の抑制や、医療費の抑制につながり、堺市の街づくりが行える、その様に考えています。
 それから皆さんの暮らしをしっかりと守る防災、減災の取り組みもあります。災害はいつ来るかわかりません。南海、東南海地震、あるいは巨大地震が近い将来必ず起こるといわれています。その災害対策も、自治体にとっては待ったなしの政策です。私はこの堺市、私自身が持っている「防災士」という資格を地域の方々にどんどん取得していただきたい。そのための補助制度を構築したいと考えています。それから同時に堺市の市役所の職員、この職員さんも堺市にたくさん住んでおられます。この堺市の職員さんは地域の防災対策と災害対応をになっておられますが、その方々にも積極的に防災士の資格を取っていただきたい。その様に考えています。そして堺市内の防災士の数を倍増させることで必ず地域の防災力は上がります。それぞれ皆様が地域の防災リーダーとして、その地域地域の防災減災の取り組みを進めていただく、そのことこそが近い将来起こりうるであろう、巨大な災害、大災害に備えることになる。

 私がいま言ったような政策は、これは堺市が「政令指定都市である」ということが前提です。堺市の権限と財源があるがこそできる政策です。それはどこにもあります。これまでの堺市は小学校の耐震化や、普通教室のエアコン設置、これは進めてきた。これが他の市町村に先駆けてできたのは、堺市に大きな権限と財源、「やれること」と「お金」があったからなんです。これを大阪府(都)に任せてしまって後は「私たちは何もしません」というのは、私は通用しないと思います。相手の候補は「都構想は4年間はやりません」と今回言ってるんです。では5年後はやるんでしょうか。10年後やるんでしょうか。
 私は政治家として重要なのは「中長期的なビジョン、視野」を持って政策を考えることだと思います。5年後、10年後、50年後にいったいどんな堺市を作るのか、堺の街づくりを行うのかは、堺市が「政令指定都市」であるか都構想で「特別区」になっているかで大きく異なります。「4年間は都構想の議論やりませんからその先は一体どんな町に、特別区なのか政令指定都市なのか解りません」というのでは、中長期的なビジョンを皆様にお示しすることができません。このことは非常に無責任なことだと私は思います。
 実際大阪市がなくなる前提で話が進むと、大阪市役所の方々が一体この事業、だれが責任を持って誰の財源でお金でやるのかということが分からなくて事業がすすまない。街づくりがすすまないと聴いております。「4年間都構想をやるかどうかは住民の皆さんに決めていただきます」そんな答えがこの堺市長選挙に立候補している候補者の考えですか。大阪市で「都構想は素晴らしいもので進めます」と言ってるんです。じゃあ堺市でもやりますから今回の市長選挙で「1丁目1番地」の政策に掲げて市民の皆さんに賛否を問えばいいじゃないですか、私はそう思います。私は堂々と都構想には反対であると、これまでもこれからも皆様にお示ししていきます。そのうえで堺市を政令指定都市としてさらなる飛躍の押し上げ、先ほど申し上げました、教育、子育て、高齢者支援、街づくり、経済対策、防災減災の取り組み、これらを中長期的なビジョンで皆様にお示しします。50年後、100年後の堺市をどうしたいのか、皆さんにお話をします。

 近く世界文化遺産に登録されることが確実といわれる、あの仁徳天皇陵は間違いなく1500年前からこの堺の地にあったんです。我々は10年後、そして50年後、100年後の将来世代に対してこの堺市をどういう形で残すのか、どういう街をつくるか、それを示さなければなりません。堺市の長い長い歴史と伝統の上に我々の政策生活は成り立ってるんです。今回の市長候補が50年後、100年後にどういう堺市をつくりたいというビジョンを示さないのは、私は甚だいい加減である甚だ不条理であると考えております。是非とも意見をかわし、この先の50年、100年先の堺市を将来世代の皆様方にお示しをしていきたい、そう思います。

 そして現代の堺市の経済を支えるモノづくり。中世、隆盛を誇った鉄砲鍛冶の技術、そういったモノづくりの技術がこの堺市にはあります。私はこの伝統産業の物づくりのDNAをしっかりと現在の技術と融合させ、しっかりと将来の日本の屋台骨を支えるような基幹産業をこの堺市に根付かせていきたいんです。しっかりとこの堺市の基幹産業を根付かせることでこの堺市の景気が経済が形づくられ、将来にわたって持続的な街づくりが行われるという風に考えています。

(※聴いていた男性から「水道代高い」の声)
 水道代も値下げをします。10月には値下げをします。こういった堺市の将来像を描くことこそが今回の堺市長選挙の最大のテーマなんです。ぜひとも皆さんに私の政策に賛同して頂ける方はこのチーム堺、チーム堺へのご参加を、また応援を頂きますように、お願いを申しあげて、今回の選挙戦、最後の最後まご支援をいただき6月9日の投票日には私、野村ともあきに清き一票、力づよいご支援を賜りますようにお願いを申しあげます。