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魚屋新時代

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魚食文化の衰退につながる「魚離れ」を食い止め、さらには反転させようと、魚食普及の最前線である鮮魚小売の現場は日々、あらがい続けています。その激戦地にあえて身を投じた、将来の魚食を…
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魚市場 成田屋【前編】親子で入りやすい鮮魚店

日刊水産経済新聞 2024年3月25日 「魚食にっぽん」から 東京ドームシティの商業施設「ラクーア」に2023年7月、純然たる魚屋がオープンしました。 運営するのは江戸前寿司店を経営する(株)築地すし好グループの(株)テーブルパートナーです。 都内最大規模のエンターテインメントシティに、なぜ寿司屋が魚屋を開いたのか。どんな店なのか。 成田満亮社長に〝新しい時代の鮮魚店〟の狙いを聞きます。 店舗のコンセプトは?敷居を下げて魚好き増やす 東京ドームや後楽園ホールと同じ敷地内

サカナタベタイ【後編】300品目上回る多彩な品揃え

前編はコチラから 日刊水産経済新聞 2024年2月26日 「魚食にっぽん」から 魚を売るポイントは?値頃感ある大型パック 千葉・市川市に小売1号店を出店するにあたり、既存の鮮魚専門店や鮮魚を得意とするスーパーを視察するなどして研究を重ね、開店当初は個食パックや少量サイズも多く並べていました。 しかし、現在では値頃感のある大型パックを多く品揃えするよう変わってきています。 これは上階の「MEGAドン・キホーテ」を日々訪れる客層の関心を意識してのものだそうです。 「量が

サカナタベタイ【前編】「面白さ」と「発見」を毎日提供する魚屋さん

日刊水産経済新聞 2024年1月29日 「魚食にっぽん」から 「サカナタベタイ」は、(株)SANKO MARKETING FOODS(SANKO、長澤成博社長)初の鮮魚専門小売店です。 SANKOは、外食事業のほか、静岡の産地市場の買参権取得や漁船漁業への参入、東京・豊洲市場卸の綜合食品(株)の完全子会社化など、水産事業も手掛けています。 今回、取材に応じてくださったのは、「サカナタベタイ」で店長を務め、水産小売事業部を仕切るシニアマネジャーの谷口智広さんです。 店舗