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漁港にアポなし突撃 "断られてからが勝負"

伊東漁港 in Shizuoka
-日本一周2日目-

“断られてからが勝負”


日の出と共に起きる朝

日の出と共に起床

今日は伊東漁港に潜入してきた。

昨夜は海辺の公園の芝生広場で野宿していて
満点の星空を眺めながら眠りについた。

海辺といっても田舎の方なので明かりが少なく
まるでプラネタリウムを見てるような気分。

夢かと思うほどあちこちに流れ星が流れてた。 

午前4時頃

起きて顔を上げると目の前には最高の眺めが広がっていた。

朝5時ヒッチハイク

歯を磨いて顔を洗って
身支度をしたら
いざ伊東漁港へ

伊東漁港は、野宿先から歩いて2.30分の距離。

朝5時ヒッチハイク

車が止まりやすい道だったので
歩きながらヒッチハイクに挑戦。

なんとなんと
朝5時に
サーファーのようなラフな格好をした
お姉さんに乗せてもらい
伊東漁港へ到着。

職員から告げられた入場お断り

漁港の中を見学するためには、
大概の漁港だと見学許可証が必要。
伊東漁港に着き次第、漁協の事務所に行って職員さんに許可どり。

だけど、
「ごめんなさい。許可取りはお断りしているんです。」
と一言。

朝から危惧していたんだけれど実は
関係者の紹介が無い状態での許可どりは難しいみたい。

伊東漁港の水揚げ風景


普通は前もって許可取りしておくので自分が悪いんやけど
ここまで来たのに諦めたくなかったから
ここからが勝負だなと。

正規ルートだとダメみたいなので
漁港の端の方に居る人に声をかけてみることに。

「神奈川から来てる魚好きの大学生で、
漁港を巡りながら日本一周しているんですけど
見学してもいいですか?」

みたいな感じで聞いたら

「いいよぉー!」
とすぐに快諾してくれた。

声をかけたのは一眼レフを持ったおじいちゃんで
漁港で定置網協会のお仕事をしながら
毎日魚や漁師の写真撮ってるみたい。

おじいちゃんを連れて再び許可どりへ。

漁協の職員さんは、
また来たのかみたいな顔をしてびっくりしていたけれど
無事許可証をいただいて正式に見学させてもらえることになった。

ゲットした許可証

旅するおもしろさ

旅って先を読むのがものすごい難しい分
今を全力で生きるしか無いんだけれど

常に起こるトラブルや
予想しない出来事にどうやって
対応していくのかが旅の面白さでもある。

今回みたいな諦め悪いしつこさに
これまで何回も救われてきた。

一方で数えきれないほど諦めてきたからこそ
いつも思うことがある。

みんな誰しも生まれた時は
諦め方なんか知らない”と。

何十年と生きていくうえで
楽に生きるために諦め方を知ったんだろうなあ


挑戦する時には何かを捨てなきゃいけないけれど、
諦め方を知れば知るほど挑戦が前に進まないんじゃ無いかな。

伊東漁港での出会い

伊東漁港での魚の選別作業

カメラマンの菊地さんが
漁師さんから調査員の方まで
いろんな人を紹介してくれたおかげで
出会いに恵まれました。

その中でも伊東漁港での出会いで
印象が強いのは、
[漁港カメラマン] : 菊地さん
[資源調査員] : 川嶋さん
[市議会議員] : 鈴木さん

の三人。

川嶋さんはというと
元々水産庁で勤務されていて
今は調査員として伊東漁港での資源調査に
取り組んでらっしゃるそう。

一週間に一度しか現れないレアキャラだとか。

自ら死を求める魚

ナミマツカサ
フエヤッコダイ

川嶋さんには
伊東漁港の水揚げ状況や
水産業の課題についてお話ししてくださる中で
面白い魚を紹介してくれた。

その名も"死滅回遊魚"
上2つの熱帯にいそうな魚の正体は
ナミマツカサとフエヤッコダイで死滅回遊魚とされている。

死滅?自ら死にゆく?どゆこと?
と思うかもしれませんが
それもそのはず、

死滅回遊魚とは、、、
普段南方にいる魚が暖流(黒潮)にのって
相模湾付近にやってくる魚。

そのほとんどが
神奈川や静岡の寒い冬を越せずに
死んでしまうことから
死滅回遊魚と名付けられている。

魚たちの挑戦

なんとも自ら死ににいっているような魚ですが
これも生物の進化の過程だと言われています。

これも魚の"挑戦"

ですがこの死滅回遊魚に川嶋さんが一言。

近年の海水温の上昇によって
死滅回遊魚が
越冬(冬を越す)ようになってきているのだとか。

それからは呼び名が変わり
季節来遊魚
と呼ぶらしいです。
(これは知らなかった)

魚たちの挑戦にあっばれですね。

迷いのないテキパキ

鈴木さん

伊東漁港で会った鈴木さんとの出会い。

むさ苦しい男で溢れかえるなか
ターレー(市場でよくみる魚を運ぶ車)を乗り回す
紅一点な女性が現れた。

お話ししてみると
どうやら市議会議員をしながら
仲卸のお仕事もされているみたい。

競りの鐘がなるとまたもやターレーに乗り
何十キロもあるマグロを軽快に手捌きしながら
運んでいく。

なんだか漁港内の全員が
悩む間もなくテキパキと動いている。

こんな朝早くから休む間もなく
仕事をしてくれる人がいるおかげで
魚を食べているんだなと実感。

やっぱり自分で足を運んで食の背景をみてみるべきだなあ

魚の旅人
アオキソラ


てことで!
明日は静岡の沼津港までヒッチハイク旅
(移動距離にして100kmほど)
また明日お楽しみに〜!


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