私と、ノックと、

今朝自分の仕事先のお店のトイレに入っていた時のお話。

本題に入る前に、わたしの仕事先のトイレ事情を手短に話させていただきます。

まずお店には、男女共同のトイレが1つしかない。そして従業員用のトイレがないので、お客様が使用するトイレを使わなければいけない為、用を足す際、清掃の際でもトイレの中で長居はできない。

その為、寒風の中、駅のトイレを借りに行くこともしばしば。

そしてここからが本題、今日もいつものように休憩中にトイレに行き入って鍵をかけた瞬間いきなりトントンとドアをノックされた。

私は、すぐ済ませるつもりでいたので「はい、すぐ出ます。」と言った。ドア越しの人はそれが聞こえたのだろう、静かになり私もホッとしていたのだが、また10秒後に今度はさっきよりも激しくドンドンとドアをノックする音が聞こえた。

もう用は済み後は手を洗うだけだったので、さっきよりも大きい声で「今出ます!」とドア越しの人に呼びかけた。

だがしかし、ノックが鳴り止むことはなく、温風機で手を乾かすこともできず急いでトイレから出た。

すると、ノックをしていた方が「入ります。とノックをしている人がいるのに、なぜすぐに出ないの!」と怒鳴られてしまった、いきなりのお怒りの言葉と怒鳴り声とで頭がパニックになってしまった私は「すみません。」と言い、そそくさとその場を立ち去った。

だが、後になって私は悪いことをしていないような気がして、あの「すみません」は何に対しての「すみません」だったのだろうと、延々と頭の中で「すみません」の理由探しをしていたのだが、そもそも私が引っかかったのはそこではなくて「ノック本来の意味」だった。

他人の部屋に入る時、学校の職員室に入る時、そしてトイレに入る時、私たちはいろんな時に、便利な「ノック」を活用する。

だがそれはあくまで「今から入ります」だったり「中に誰かいますか?」という意味を込めて「ノック」をするのであって、決して中にいる人を急かしたり、挑発したりする為に使うものではないような気がする。

そして、中の人から返事があった場合、それ以上ノックする必要がないので、あとは待つのみだと思うのだが、、、

更に、取手のところに、人が中にいるかいないかが色で分かるような仕組みになっているトイレが多いので、入る前から確認することもできるはず。(実際私の仕事先のトイレもそのタイプ)

いままで、ノックをされたことは何回もあるけれど、叩く強さや速さでこんなに不愉快な気持ちになるんだなと考えさせられて、自分が他人に「ノック」をする際に、他人が嫌な気持ちを感じないように気をつけようと思わされた出来事でした。

#ノック #トイレ #エッセイ

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