琵琶湖

 10月から後期が始まり、真面目に生きようと決意をしたりんろんです、お久しぶりです。真面目に生きるにはどうすれば???とりあえず目標を定めようということになり、ちゃんとやるように具体的な数値まで定めましたとさ。本業の小説は60000字、写真はポートレート3000枚、、、、とか。そしてその数々の目標の中にはnote10本以上という目標もあります。真面目にやります。なのでまた時々お題を募集するのでチョーダイな。

 それでは今日いただいたお題、琵琶湖にみなさまをご案内しましょう。琵琶湖はみなさんご存知日本で最も大きな淡水湖、こんなことは小学生でも知ってる。日本で山といえば富士山、川といえば鴨川、刺身といえばマトウダイ、チョコといえばコアラのマーチ、そして湖といえば琵琶湖なのです。異論は認めません。

 それでは問題です。琵琶湖は滋賀県の何分の1を占めているでしょうか。

① 1/6    ② 1/1       ③ 6/1


 答えは簡単ですね、6倍です。間違えた、1/6です。信じられん、存在感で言えば滋賀県の6倍くらいある琵琶湖なんだけど、面積で言えば1/6しかないらしい。もちろんこれは滋賀県を馬鹿にしているわけではなく、琵琶湖の存在感が素晴らしすぎるってだけの話です。「琵琶湖の水止めたろか」に対して、「止めたら滋賀県は琵琶湖に沈みますよ」なんてネタが日常的に交わされるほど琵琶湖は生活に寄り添った存在です、特に京都では。

 さて、僕は釣りが好きなので最近琵琶湖によく行っています。狙いはもちろんブラックバスとブルーギル。小学校で習う環境問題ですら取り上げる外来魚問題の聖地ともなってしまっているこの琵琶湖、平日休日関係なく釣り人で溢れています。琵琶湖県はこの外来種駆除に総力を挙げており、沖合は漁師が網で駆除するほか浅い場所は釣り人に任せて、リリース禁止条例と回収ボックスによって少しでも駆除を進めようとしています。

 外来魚問題の聖地ということはつまり、バスフィッシングの聖地ということでもあります。他県からわざわざ釣り人が訪れて、バスフィッシングをする。これの経済効果を考えたことがあるでしょうか。河口湖という山梨県のバスがいる湖ではバス釣りの経済波及効果が36億円に及ぶということで、琵琶湖は表面積が河口湖の100倍なので単純計算すると3600億円近くの効果があると考えられます(琵琶湖は入漁券が必要ないので実際はもっと少ないと考えられますが)。こんなにオイシイ話、ないですよね。滋賀県に落ちてくるお金の中でも大きな割合を占めると考えられます。

 しかし、当然琵琶湖はもともとそういう湖ではありませんでした。ナマズやフナ、ヨシノボリなどの在来種がのびのびと暮らしていたはずの場所です。外来種が入ってきていなければ世界遺産認定だって夢ではなかったと思います。それだけ固有で貴重な淡水魚文化が息づいていた場所でした。それがブラックバスがもたらす経済効果と引き換えに荒廃してしまったわけです。

 上述した通り、滋賀県はブラックバスの根絶に取り組んでいます。琵琶湖に元々いた在来種がのびのび暮らせる環境を取り戻そうとしています。ただし、在来種は経済効果がバスに比べれば低くなるのは間違いないと思う(要検証)ので、滋賀県にしてみれば回収ボックスなどに金をかけて根絶した結果重要な経済基盤を失うことになると考えられます。こうなってくると正解ってなんなんだろう…とため息しか出ません。

 この前、外来種駆除に関わっていた時に幼稚園くらいの子供を釣れた教育熱心な父親が見学にきました。そして、「悪いお魚さんを追い出してるんだよ」と子供に言っていました。そんなわけあるかバカ!魚はなんも悪くない、間違いなく諸悪の根源は日本の淡水域に外来種を持ち込み拡散した人々です。

 生きてるブラックバスやブルーギルを見たことはありますか?ブラックバスの緑がかった鱗の煌めき、笑ったようにくりくりした目、大きな口、ブルーギルのオスの鮮やかなオレンジ色の婚姻色、メスの紫と緑の縞縞。ぜひ本物を見て欲しいです。琵琶湖に行けば簡単に見れます。一緒に行きましょう。そして少しだけその罪なき魚を駆除しなくてはいけない現実、そして琵琶湖の未来に想いを馳せましょう。

 今日はなんか真面目なお話でした。たまにはこういう日もあっていいよね。ブラックバスについてはまたどこかで触れると思います。琵琶湖の魚については自分よりもはるかに専門としている人がごまんといるので、間違いがあれば訂正してください。

それではおやすみなさい。

 

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