自分探しの西遊記ー3:65cmのカツオとマグロの頭を捌いた話(高知市)

・65cmのカツオとマグロの頭を捌いた話(高知市)

こんにちは。初っ端から二連続で魚捌く話になってしまって申し訳ないです。

安心してください、最後の方にももう一回料理の話来ます。


さて、岡山で4泊して、じゃあここを出ていざサバイバル、と気合を入れました。ほとんど行ったことのない四国に行きたいと思っていたので、香川でうどん食ってから愛媛を通って中国地方に戻ろうかと。岡山では最後に吉備路の古墳群に連れて行っていただき、その帰りに岡山駅でおろしてもらって出発。の、計画でした

吉備路からの帰り道、Kさんに「四国上陸してみたいのでこのあと香川に行こうと思ってるんすよ〜」っていう話をしたら、「私の実家が高知なんだけど、それなら明日から土日だから明日朝早くに出て高知の市場でカツオ買って捌いてよ」とのオファー。まじか。高知は電車で行くには絶妙に遠くて今回の目的地からは泣く泣く除外していました。しかし、連れて行ってもらうなら話は変わってくるなぁ!ということで即決。なんと岡山を出る数時間前に計画が全く狂ってしまったのでした。

この、ノリと直感だけで計画を完全変更できるのが一人旅&無計画旅の良いところ。特に、このあと誰かのところにお世話なる予定もなかったのが逆に幸いとなりました。この経験に味をしめ、なんとかなるならと結局旅行の最後まで3日以上後の計画を決めることはなかったのでした。


翌日、KさんとJr.Kさんと、六時半起きで高知へ。10時に着いて、市場に行くとちょうど終わりかけ。この日がちょうど土曜で、日曜日は市場がお休みなので売る側も持ち越せないから全部売っちゃいたい。その結果、気づいた時には店のおばあちゃんになんだかんだと抱き合わせされ、カツオ一本、マグロの頭、中トロ2パック、ウルメイワシを車に満載していました。
Kさんの実家に着いたら観光どころではなくひたすら捌きます。カツオ一本捌いたのも、マグロの頭を解体したのも初めてでした。

マグロの頭のある生活

13時から19時までぶっ通しで捌き続けます。

そしてできたのがこれ。

高知ではこういう盛り合わせを皿鉢料理と言います。とにかく美味しいものを、とにかく豪勢に!素晴らしいまな板があったので、綺麗に洗って中トロのお寿司も。

マグロの頭は解体してカマの塩焼きと、頬肉&脳天の刺身食べ比べに。

カツオは1/4をレアカツに。

他にもKさんたちが仕入れてきた生牡蠣やキジ鍋など堪能しました。


KさんとJr.Kさんの他に、高知に住んでいるKさんの弟さんも来てくれました(現在高知の実家はその人が管理している)。

さすがは高知の民、酒がポンポンと空くし、豪気で楽しい人たちに囲まれて味わう料理は格別でした。

ありがたいことに高知のその家を本拠にして動き回っていいよと言っていただき、高知にしばらく滞在することになりました。

翌日はの夜にも残り物で宴会、その日は高知の仁淀に住んでいるOさんも飯に釣られてやって来ました。聞いたところによると、Oさんはスーホの白い馬で有名な馬頭琴を弾く人で、水切り世界選手権2位という実績を持つらしい????チョットナニイッテルカワカラナイ

しかも酒豪で、Jr.Kさんが一緒に飲んだ時には二人で日本酒2.5L空いたらしい怖すぎ。


しかし実際に会ってみると、物腰柔らかで面白い話をたくさん持っているおじさんでした。生の馬頭琴ライブもやってくれ、大盛り上がり。馬頭琴だけではなく腹の底から出すような低音でうなるホーミーというモンゴルの歌(?)も一緒に。ホーミーはその低音を出していると1オクターブ上の音も一緒に反響するという歌で、大地の鼓動と草原を渡る風が同時に流れるイメージ。

Oさんは実際にモンゴルでモンゴル人と一緒に生活したりもしてたらしく、移動してばっかりで居場所がわからなくなる遊牧民がどこにいるかを突き止める能力に長けているそう。

Kさんに紹介されて会う人は皆小説の登場人物か?っていうほどとがった人たちばかりでした。変態(褒め言葉)が生きやすい時代になってきてるんだよ〜って喜んでるし。そして僕自身も変態認定されました。

まあ言い逃れできない変態

そしてなんやかんやと話しているうちに、Oさんの住む仁淀に日帰りでお邪魔することに! また予定が動く動く。

仁淀では仁淀ブルーとしてしられる仁淀川で水切りをしたり、小学六年生にオセロでボコボコにされたりしたのですが、それはまた次回の話に。



それでは!




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