【第4回】情報リテラシー論レポート
こんにちは、ゴンザレス鈴木です。長岡造形大学の「情報リテラシー論」のレポートになります。第4回の講義テーマは「ソーシャルメディアの台頭」です。
前回に引き続き、ゴンザレスくんと鈴木さんにもレポートに参加してもらいましょう。
01.メールのつながりからSNSコミュニティへ
現在私たちの生活には欠かせないものとなっているSNS。正式名称はソーシャル・ネットワーキング・サービス(Social Network Service)といい、人と人とのコミュニケーションを促進し、社会的なネットワークの構築を支援するインターネットサービスのことを指します。現在はLINEやFacebookにTwitter、Instagram…などなど、沢山のサービスが私たちユーザーに提供されていますが、その登場は意外にも最近のことで、まだまだ歴史は短いのです。では、SNSが登場する以前の様子についてまとめていきましょう。
チャット登場以前の連絡手段といえば、メールです。現在もさまざまな場所で利用されてはいますが、近年では友人とのやり取りにSNSではなくメールを使う人は少なくなっていますよね。メールの件名に「Re:」が続くのをドキドキしながら眺める時代は過ぎ去ってしまったということです…。友人とのメールをはじめとして、基本的には1対1でやりとりをするのがメールです。しかし、そんなメールでも広報に利用することが出来ます。それがメールマガジンです。
メールマガジンは店舗や商品の広告、また政治的広報にも利用されています。特に有名なのは小泉純一郎元総理大臣です。彼は2001年に首相初のメールマガジンを配信しました。最盛期の読者はなんと225万人。まだインターネットの普及も少ない時期でしたから、その読者数の多さには驚かされますよね。この記録はメルマガ登録数としては世界一とも言われています。
また、SNSの前身としてもう一つ忘れてはならないのがブログサービスです。ブログは2003年ごろから利用者が増えていました。無料ブログサービスの提供が開始されたからです。しかし、そのアクティブブログ数は2006年ごろに頭打ちとなり横這いを続けます。その理由は簡単。mixi、モバゲー、GREE、TwitterなどのSNSが登場したからです。
02.SNSの活用方法
オバマ元大統領は選挙活動でTwitterの情報拡散に特化した仕組みをうまく利用した一人です。Twitterにはリツイートと呼ばれる拡散機能があり、Twitter上でフォロワーと称される友人に他の人の呟きを広めることが出来ます。知らない人にも意見を届けられるのは、政治家にとっては利点ですね。他にもTwitterにはアカウントの匿名性という利点もあります。
反対に、身元が確実な人とだけ情報を共有できるSNSサービスもあります。それがFacebookです。Facebookは本名での登録と顔写真のアップロードが義務付けられているので、偽名を使ったりなりすましをしたりは出来ない仕組みです。
そんな、それぞれのSNSの利点を利用して行われたのが「アラブの春」という2010〜2012年の大規模反政府デモです。当時は政府によって五人以上の集会が禁止されており、反政府の暴動が起きないようにされていました。しかし生活難を抱えた住民たちは何とか反乱を起こそうと、SNSを使用したのです。まずはFacebookへの案内を記載したチラシを周囲に配布し、Facebook内で反政府デモの案内をしたことで、一気に大量の同志を集めることに成功しました。ここでは実名登録のフェイスブックを使ったことで、政府側の人間に潜伏されるリスクをカットすることができたのです。そのデモの様子は動画で撮影され、他プラットフォームで生配信、またYouTubeで録画の配信も行われました。それをさらに広める役割となったのが拡散に特化したTwitterです。Twitterは全世界に発信・拡散することができ、また匿名アカウントであるので政府に個人を特定されることもありません。こうしてそれぞれのSNSの特徴をうまく利用したアラブの春のデモは、成功を収めることが出来ました。
03.「グローカル」な世界へ
リアルで出会った人とラインを交換して、チャットを繰り返すことで仲を深めたり。またFacebookを使って仕事の仲間と情報を交換しあったり。また、Twitterでまだ見ぬ友人との出会いを楽しんだり。SNSの活用法はさまざまですね。リアルとインターネットのいいとこ取りをしよう!というのがグローカルの考え方です。
例えばあなたが遠方に引っ越してしまっても、地元にいる自営業の友人の店で商品を購入し、それを届けてもらうことも今日には可能です。リアルで繋いできた縁を大切にしつつ、インターネットの遠隔性を利用する。そんな便利な世の中になっていくといいですね。
しかし、SNSによって人間関係に悩みを抱えてしまうことも少なくありません。嫌なコメントを目にしたり、人を傷つけてしまったり、それらによって恐怖や不安を感じたり…。そんな風にSNSでストレスを感じた人ほど、SNS依存やSNS中毒に陥りやすいというデータもあります。インターネットやSNSは便利なものですが、同時に危険性も多く潜んでいます。自分なりの上手なSNSとの向き合い方を見つけていきたいものですね。
04.まとめ
今回はSNS普及までの歴史とそれぞれSNSの特徴について学びました。便利さや特徴を活用しつつもその危険性をきちんと理解して、上手にSNSライフを送っていきたいですね。
第5回である次回講義のテーマは「スマートフォン普及と課題」です。みなさん風邪などには気をつけて、元気に過ごしてくださいね。
以上、ゴンザレス鈴木でした。
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