蝉日記20200517

スーパーへ行くと「いろいろ物が戻ってきた」という雰囲気がある。永久に続くかと思われた自粛も何となく終わりが見えはじめ、初夏の陽気も相俟って、買い物客の足取りも軽い。

 疫学的にはまだ注意が必要なのだろうが人々はじっとしていられない物だから、一度自粛解除の兆しが見えると、もう止まらないだろうな、という雰囲気がある。タジカラオウノミコトが石を除けなくても、女神は顔を出してしまうものだ。

 とは言え、マクロの状況とミクロの生存戦略はしばしば対向する。人がいないときには多少外出しても接触は少なかったが、人が出歩きはじめれば感染リスクは高まってしまう。

 命を守る、というのは、経済的なリスクも含めてのことであるが、自分自身にとっての最善を、一人一人が選び取ってほしい。

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