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懐かしのエメラルド

 これを書く一番の動機になっているのは、この18時間かかるRTA。18時間というのは連続したゲームプレイの数字としては少し信じがたいものがあるかも知れないけども、内容を見ればそれほど不思議でもあるまい。状況再現があるとはいえ、よく18時間でクリアできるな、と思える。
 エメラルドの存在感はゲーム史にはもちろん、個人的にも強烈で、こうして改めて他人のプレイを見てみても、やはり強烈。影分身を積んでくるハピナスとか、カビゴンとか、スイクンとか諸々。こういう光景は私にも身に覚えがあるのですね。
 しかしこれらは、一体どのような人物が、どのような精神状態で考え付いたのか、この暴挙を止める人間が周りには、ゲームフリークにはいなかったのか。居なかったんだろうな。

 この手の特殊勝利を狙う遅延戦術は、絶対に勝たないと命も危ういというような現実の戦争でならともかく、ゲームのような場での争いというか競技には悉く向かないのだろうなぁ、としみじみ。命が掛かってる闇のゲームでやるならわからない気がしないでもないけど、それじゃポケモンじゃなくてカイジだよ。こういうひねくれた戦術、個人的には好きだし、ゲームの幅という意味では選択肢にあることはもちろん重要なのだろうが、やはり加減とか、ゲームスタイルによる向き不向きはある。塩梅が難しいのでしょうね。

 まあさて、これを見て私もごそごそとDSをどこからともなく取り出してみては、適当にポケモンをやってみるのですが、ゲームを始めるや否や、様々なと直面することになるのでした。
 まずこれ。画面が小さくて酔う。それに続き、少し前にツイッターで見かけた「151匹しかわからないオーキド博士のポケモンスナップ」に近い現象が追い打ちをかける。
 最近のポケモンがわからないといっても、最近の文字通りの意味で触っていないポケモンならともかく、過去にそこそこ触れていたはずであろうポケモンについてもよくわからない・・・ような言われてみればわかるような・・・みたいな奴が出てくる。しかも結構いる。技も所々怪しければ、道具も怪しい。こんなのあったっけ?みたいなのがちらほらある。

 ここで老人用のポケモンがあっても良いのではないか、と思うのは必然。老人用とは?と自分でも思うけど、具体的には大画面、そこそこの数でおさまっているポケモン、そして育成の敷居をぐっと下げる事、なんかがあって良いのでは?とか思う。
 前二つはともかく、一番最後の奴については、もう既にテコ入れというか、そもそもポケモン、いや、ポケットモンスターの歴史においても時代を下るに従って楽になっていはすると思う。というのは、初代(と思ったが個体値が云々言っているから第二世代だ)のポケモンでの気合いが入っている方々、いわゆる「廃人」などと呼ばれているような方々は現在のその語がややカジュアルな響きを含んでいるのに対して、比較的文字通りの意味に近かった。ガラガラやケンタロス(アフロではない方)の個体値を粘るのに半年とかを平気で費やしていたという話を目にしたことがある。
 このとき 私がとりあえず引っ張り出して触ったのは、世代で言うと第五世代、BW、のうちのブラックなのだが、これがリメイクされるときは名前がうんたら言われるのだろうか。話が脱線したのはバトルサブウェイの最中だったからなのですが、まあ話を戻すと、ブラックのバトルサブウェイやエメラルドのバトルフロンティアのような、気合を入れてポケモンバトルをするようなコンテンツとなると、どうしてもいわゆる「厳選」のような話を避けては通れない。対人戦で頑張ろうと思ったらもう絶対に避けられないレベルだと思うし、バトルフロンティアやサブウェイでも、全く知らないよりかは知っていた方が良いだろうし。ポケモンの楽しみにそもそも、育てる、捕まえる、というものが当然含まれている。いわゆる「三値」―プレイヤーが操作できる範囲にあるのはこのうち二つだが―やポケモンの性格、最近の作品では削除されているというめざパとその厳選、こうした要素がそこに含まれないということはなかろうよ。


 だが、少なくともエメラルドでは、非常にわかりにくいし、あまり教える気があるようにも感じられない。普通に遊んでいるうちに気が付くだとかいうことは殆どないだろう。隠しステータスといえばそうなるが、扱いにくい割にはあって当然のような扱いであるように思えて、なんだかなーという気持ちになる。もちろん、これは昔のゲームであるからだというのは無視できない理由になるだろうけども。上記のエメラルドでも使用されており、一部には姉として知られているラティアス。エメラルドを普通に遊んでいるとしたら、恐らく性格がそれらしいものであることも稀だろうし、個体値なぞ言うに及ばず。

 とまあ長々書きましたが、私のポケモン体験は10年の間凍てついており、その当時の姿のままで取り残されておるのです。
 しかし、手ぶらでも帰れない。バトルフロンティアを制覇する!という気持ちが燃え上がり、エメラルドも引っ張り出してきた。しかし、現時点でもエメラルドのバトルファクトリーと乱数に相当時間を食われていて、もうぼっこぼこにされて毎日泣きながら寝ているのです。
 気分転換に最近のアニポケみるか、とサンアンドムーンを見るなどしていると、ハピナスが突然現れて途端に頭痛に襲われ、慌てて視聴を取りやめるなどの症状から分かるように、バトルフロンティアは確実に私の心と体を蝕んでいる。そう。バトルファクトリーに出てくる相手のハピナス。こいつはヤバイ。こいつに限らずヤバイのはわらわらいるのだが、今のところ最も直近に被害を受けた相手なので、特にヤバイ。手持ちを自分で構成できるのならば百歩譲るが、(普通にやる分には)完全に運ゲのバトルファクトリーででてくるのは流石にインチキである。アニポケはポリゴンなんかよりもこいつを出禁にすべき。

 こうしたなんだかんだに費やされた分くらいの時間の元は取りたい、という気持ちから、しばらくポケモンとは一体何なんだ、みたいなことを続・・・けられるように頑張りたいと思います。

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