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ORIGINALS 誰もが「人と違うこと」ができる時代 読書ノート

読了日 2020年12月31日 著者 アダム・グラント 解説 シェリル・サンドバーグ 監訳 楠木 建

あらすじ(商品内容)

創造力は誰もが高めることができる!「本性」としてリスクを回避しようとする「ふつうの人々」が、流れに逆らう不安や恐怖をはねのけて、「オリジナルな何か」を実現させるためのヒントを伝える。【「TRC MARC」の商品解説】

この本を読んで私が思ったこと

会社の中の女性の立場を皆さんは考えたことがありますでしょうか。私は自身が女性ということから、度々考えることがあります。あなたの会社の中の女性の立場はどのようなものでしょうか。

女性=お茶を配る

このイメージがない会社が私の理想。というのも、なんで女性がお茶配りしなきゃいけないの?それが疑問でした。手が空いているなら、誰だっていいじゃないですか。加えて、なぜか女性が発言しづらい空気のある会社。今の世の中、女性が活躍することも当たり前のはずなのに、口ではいっているものの、いざ発言をすれば却下されたり批判されたり。私、人権無かった?と感じることもあります。(正直ね)聞き入れられる提案はどのようにするものなのだろう・・。この本で学んだことは大きいものだった。

この本のパート3に登場するメディナという女性。彼女は一度大きな会社改革の提案をしましたが却下されてしまいました。しかし、二度目に同じような改革の提案をしたところ、受け入れられたという事例がありました。一度めと二度目で何が違ったのか、一度目の提案は

インターネットでの情報共有についてはじめて意見したとき、

情報機関ではよりオープンな情報共有が必要とされていること、透明性によって得られる利益のみを強調したことで、反感を買った。

と述べられている。対して二度目は

「私の考え方は間違っているかもしれないけど」と前置きし、よりバランスよくものをいうようにした。

と述べ、欠点に正直になると、意思伝達のやり方が変わるだけでなく、聞き手の評価の仕方が変わる といっている。

ネガティブな点を示すことによって、皮肉にも相手がネガティブな店を思いつきにくくなるという効果が望めるという。また、ある考え方に10〜20回繰り返し触れると、好感度は上昇し続けるということもわかっている。

メディナは自分の考え方を普段の仕事中から入れ込み、ネガティブな面を自ら話すことによって聞き入れやすい提案を実現させることができたのだ。

しかし、女性がリーダーシップを発揮すると、威張っているというレッテルを張られがちだ。

女性が発言するときには、大きな代償を払わなければならない?

ではどうするべき?

広範な研究から、女性が他者や組織のためを思って発言すると、反発が避けられるということがわかっている。(自分は自分はってならないこと・・)

状況を変えるには、現実的な選択肢は、「離脱するか」「発言するか」という話もある。

ときには「離脱」も考えるべき。メディナは「離脱」ができない状況にいたことで「発言」をして変えた。だけれど、「発言」だけでなく「離脱」も状況を変えられる手段の一つである。(人間の究極の選択はこの二つに絞られることが多いらしい)

私なりの考えだが、女性だからこその目線や考え方があるし、それを否定する権利などないはず。そしてみんな同じ人間であるということ。

女性としての偏見て絶対にはなくならないと思うけれど、でもその差を限りなく小さくすることはできるはず。と思います。

このほかにも、たくさんのオリジナルな人の考え方が!

上記で紹介しました、話のほかにもオリジナルな人の考え方について述べられています。ダメになる組織と飛躍する組織のお話だったり、「誰と組むか」が勝敗を決めるお話だったり、特に経営者や管理職の方、フリーランスの方におすすめのビジネス書かもと思います。

人と違うことをする、考えるって簡単そうで案外難しいことです。

私も少し前までは、非凡な人間にしかそういうことはできないし私にはそんな力はないと考えていました。でも、自分の価値は自分で決めてはいけないし思っているほど自分は平凡でもなく違った考え方もできるものです。

会社という組織の中で今後も生きていくとなると、提案をしたり提示されたものに対して評価や意見をしたりしなければいけない時も出てくるでしょう。そんな時、この本を思い出して頭の片隅に置いておきたいですね。

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