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初ヨーロッパ渡航記 2:パリ

↓前回

6/30

のんびり起床、のんびり朝食。
フランスパンに生ハムを巻いてかじったら美味しかった。

カバンに荷物を詰め込み、駅へ。

パリへ発つ前にもう一度父の作品に寄った。昨日の雨で地面が濡れている。

コルトレイクを出発し、乗り換えのためブリュッセルへ。
電車内で文章(このnote)を書くなどした。
乗り換え待ちが結構あったが、パリの後ブリュッセルにも数日滞在予定なので駅から出なかった。
駅のトイレが有料だった。日本だとあんまないけど、海外だと有料トイレってそこそこある。
パリまでまだしばらくあったので1ユーロ払って使った。小便1回170円。

ヨーロッパの鉄道ってかなり適当だなーと思っていたが、ブリュッセル→パリの電車はしっかり指定席だった。
羽田で借りたwifiが遅くなってイライラするなど。
次回海外に行くときは1日ごとの容量制限がないプランにしたい。去年タイに行った時も同じことを思った気がする。意味なし。

パリの駅トイレも有料だった。
「ダルっ」と思い、我慢して宿まで歩く。

建築好きの友人から「さりげないパリの写真ちょうだい」とLINEが来たので気持ち多めに街の写真を撮りながら歩いた。

不安になる。

不安になる。夜っていつから夜?暗くなったら?暗くなるの22時とかだからそれまではOK?

宿に到着。コルトレイクでは芸術祭の人がホテルをとってくれていたが、ここからは自費なので安宿だ。
チェックイン時、朝食をつけるか聞かれて少し迷ってつけてもらうことにした。
ちょっと高いけど朝食に迷うことなくなるし、ビュッフェだから多めに食べとけば昼飯もスキップできるなと思って。

荷物を置き、事前に予約しておいた「パリ ミュージアムパス」とかいうのを受け取りに再び市街地へ。
また歩いていくのはめんどくさいなと思って地下鉄へ。

ジュンク堂があった。閉まっていた。

観光センター的なところでミュージアムパスを受け取った。
これひとつでパリにあるたくさんの美術館に入れるらしい。

ミュージアムパスはそれ自体がマップにもなっており、使用できる美術館の簡単な説明も載っていた。
この後の予定も特に決まっていなかったのでぼんやり眺めてみると超見覚えのあるゴッホの自画像が載っていた。
「ゴッホいいじゃん!ゴッホ見に行くかあ!」と軽率に決定。

ゴッホの自画像のあるオルセー美術館へ。
1階から見始めたけど有名作家の作品は5階に固まっていることに気づき、時間が足りなくなる可能性も考慮して先に5階に行った。これは正しい判断だった。

死んでる……。

ゴッホいた。みんなめっちゃ写真を撮っていた。僕も撮った。
あんまり目立たない場所に目立たない感じで展示されていた。人だかりができて目立ってたけど。

昨日リールで見たモネの絵のバージョン違いがあった。そういえば同じ場所で何枚も描いたと解説にあった。
リールにあったやつの方が好きだな。

この絵家に飾りたいな。3*3メートルくらいあるけど。

知ってる絵画が次々出てきて面白い。

閉館のアナウンスが流れ始める。多分1/3くらいしかまともに見れなかった。

出口に向かう途中、人気のない展示室でディープ目のキッスしてるカップルがいた。なんでこんなところで。

ちらちら街の向こうに見えていたエッフェル塔に行くことにした。

自撮りを恐れなかった。
エッフェル塔のチケット待機列でもキッスしてる人たちがいた。ディープではなかったけどずっとやっていた。この国はこれが普通なのか。

「エッフェル塔の一番上まで行けるチケット高いな……でもせっかくきたんだし……」と思いつつ先に進むと、一番上まで行ける時間は過ぎていたらしい。途中の展望エリアまで階段で登れるチケットを購入。

階段が長かったが、脳内で「21世紀を手に入れろ(オトナ帝国の1番アツいBGM)」が自然と流れたので余裕だった。東京タワーじゃないけど。

自撮りを恐れなかった。
週刊少年ジャンプが更新されていることに気づき、エッフェル塔でワンピースだけ読んだ。

エッフェル塔見たし凱旋門も行くかあ、と再び歩き始めた。
Googleマップ曰く23時まで中に入れるらしい。ミュージアムパスも使える。

ホテルの朝食以来何も食べていなかったので腹が減ってきて、道中の店でドリトスを買って歩きながら食べた。

凱旋門に行くための地下通路がかっこよかった。

いざ凱旋門に着いたら全然中に入れる雰囲気がなかった。
ホームページを確認したらちょうど今日(6/30)は特別休館日だと書いてあった。そんな〜。

そんな〜と思いながら地下鉄で宿に戻った。

宿のどこにもWiFiの記載がないし、宿の名前のWiFiも出てこない。

羽田で借りたWiFiは1日に決まった容量を過ぎると途轍もなく遅くなるので、表示の遅いインターネットをしばらく眺めてから就寝。

7/1

起きてからしばらく表示の遅いインターネットを眺め、宿の朝食へ。
WiFiの通信制限復活のタイミングがいまいちわからない。

ビュッフェでてきとーに色々取ったら超満腹になった。
ルーヴルは3日に入場予約を取っているので今日はどこに行こうかとミュージアムパスのマップを眺める。
月曜休館が多過ぎる!!!
モネの睡蓮が展示されているオランジュリー美術館は開いてたのでとりあえずそこへ。

オランジュリー美術館は解説パネルに日本語も記載されていた。
「日本人ってモネ好きだよね〜」という言質を聞いたことがあるが、この美術館も日本人の来館が多いのだろうか。実際日本語がそこそこ聞こえた。

モネの睡蓮の部屋、ライトが一切点いてなくて自然光だけで展示しているのがよかった。
見ている時にちょうど太陽に雲がかかったらしく、展示室がグンと暗くなったのがゾクゾクした。絵の見え方も変わる。明るい方が美しく見える絵と暗い方が美しく見える絵がある。
あとやっぱ自然光の方が映える絵と人工光の方が映える絵があるよな。

とか思いながら地下に行ったらこっちは人工光が映えるであろう絵の展示だった。右見ても左見ても白い絵。

校外学習らしき子供たちがピカソの解説聞いてていいな〜と思った。


続いてポンピドゥー・センターへ向かう。

映画「ポンヌフの恋人」の舞台であるポンヌフ(橋の名前)があった。
映画の主人公と同じような無愛想な顔で自撮りした。


ポンピドゥー・センターに着いた。
同じような雰囲気の建物が続くパリの中でバリバリ異物感あってかっこいいぜ。

これって立川の赤い植木鉢の色違いか?と思って写真撮った。どうやらそうらしい。

モンドリアンって側面の端までは描かない派なんだ。

展示室に便器置かれてますよ!
これがここにあるということも知らずに来たので、実際にも「おっ便器あんじゃん!」と思った。

この「預言者」っていう彫刻かなり気に入った。こんど棒状のもの持って写真撮る機会があったらこのポーズしたい。

この作品、以前のバイト先で展示したことがある。再会した。
そういえば展示が終わる頃に「いくつかの作品はポンピドゥー・センターに収蔵されることになった」という話をしていた気がする。

カメラ魔法陣。かっこいい。

以前僕がTシャツ柄と「Tシャツ」という文字が入ったTシャツを作ったとき美術に造詣が深い人に「ジョセフ・コスースの椅子のやつみたいでイイネ!」と褒められたのだが、それの実物を見た。
椅子、椅子の写真、椅子の定義が並べられている。


美術品いっぱい見て疲れたな……本屋でも行こうかなと思いつつフラフラと歩く。

ジュンク堂とブックオフがある街、パリ。


ふらりと入った教会のマリア様の表情が良かった。

Googleマップで「MANGA」と検索をかけるとマンガ屋さんがいっぱいあるオタクストリートが出てきたのでそこに向かってみた。
店舗に入ると本当にマンガだけが大量に置かれている。嬉しい。
自分へのお土産としてルックバックと、友人にお土産と称して押し付けるためのスティールボールランを購入。


割と近くにミュージアムパスで入れるコンシェルジュリーとかいうところがあったので行ってみる。
かつてマリーアントワネットとかが捕らえられていた牢獄らしい。

懺悔室だ。岸辺露伴で見たことあります。

橋にサックスマンがいて「宮本大じゃん」と思った。パトカー?のサイレンとセッションしていた。


月曜休館の施設多すぎて行くとこないので、ちょっと遠くにあるシネマテーク(映画博物館)に行った。
映画の特撮・特殊効果についての展示が多く、面白かった。
「月世界旅行」ってフランスか。
月世界旅行を撮ったジョルジュ・メリエスが作ったトリック短編映像、今見てもかなり楽しい。

「ヒューゴの不思議な発明」という映画に出てくるからくり人形の小道具らしい。こういう造形が好きなので映画見たくなった。

これって「NOPE」で言及されてたやつ?


「SUPERDRY 極度乾燥しなさい」の服欲しいなーと思って店舗を探して行った。
まあまあ高かった。でも欲しかったのでTシャツ一枚買った。


ドミトリーの荷物置き場が鍵かけられるけど鍵自体は自分で用意してねスタイルだったので、鍵(錠前)を探しにホームセンターへ。
しばらく全然見つけられなかった。鍵(錠前)ってホームセンターの何コーナーにあるんですか!?(金物コーナーでした)

これで安心して荷物を置いて出かけられるね。昨日今日と鍵かけずに置いてってたけど。


日没が22時なので「暗くなってきたから帰るか〜」よりも「なんか今日はもう、帰るか〜」が先に来る。
Googleマップで宿までのルートを見たら地下鉄利用が40分で徒歩が53分とあまり変わらなかったので歩いて帰ることにした。

なんかサッカーのデカめの試合をやっているらしく、店先でテレビを見ている人たちがこぞって大盛り上がりしていた。


宿、WiFiあった。
5階のドミトリーには届かないけど1階ラウンジにはWiFiが効いていた。
これがあるのとないのとでだいぶ違うよ。ありがとう。

ラウンジでサッカーに盛り上がってる人たちに囲まれながらこのnoteを書いた。

部屋戻ったら5階にもWiFi届いてた!ハァ!?

7/2

朝起きて飯食ってピカソ美術館へ。

道中にあった教会にふらりと入る。
ヨーロッパの街って教会多いな〜。東京における寺・神社よりも多いんじゃないか?しかも一つ一つがデカい。

ピカソ美術館に来た。あーこの自画像、見たことあります!

この絵が思ったより小さかった。生で見るとかなりいい絵だ。

マンガ的な可愛さがある。

この牛が見られたのかなり嬉しかった。好きなんだよな。ピカソが自転車のパーツで作った牛。
シンプルながらかなりかっこいい。生活の中からこのかっこよさを見出せるのはすごい。

ピカソ以外の作品もちょくちょくあり、この絵が好きだった。


ピカソ美術館を出て、次に行く場所の予約の時間まで余裕があったので道中にあったユダヤ歴史美術館によってみた。
ミュージアムパスって気軽に寄り道できるからいいな。

入ってすぐの中庭にある像がかっこいい。

ユダヤ系の建築がこんな感じなの、知らなかった。


なんかすげ〜眠くて、このタイミングで一回昼寝した。公園の芝の上で。
昨日2時まで起きてたのが確実に悪い。
この日記を書いていたのと、WiFiがある嬉しさから長々とYouTube見たりしていた。しょうがないよ、YouTube見たかったんだから。


少し前にシャニマス聖地マップを見たらパリに一個あって「行けるじゃん!」となったサント・シャペル。来た。

きれ〜。
でも該当の霧子のカード読んでないんだよな。持ってるのかな。
持ってるかどうかも確認できない。ヨーロッパではシャニマスができないから。


以前から気になっていたカタコンブ・ドゥ・パリへ。
地下墓地的なところ。

地下20メートルまで階段で降りる。まあ長い。しかも地下だからどこまで続くのか見えない。エッフェル塔を登るより気持ち的にしんどい。
降りたらすぐ墓地なのかと思ったら、たぶん5分以上細長い通路を歩いた。
たどり着くまでが長すぎてだんだん面白くなってくる。

ようやっと墓地ゾーンへ。右見ても左見ても壁全面が骨。
地下なので電波が届かず翻訳が使えなかったためがんばって英語を読む。
どうやら元々墓地だったわけではなく、地下採石場だった場所に他で置き切れなくなった骨を持ってきたらしい。へえ。

人骨でハートが作られている。いいんだ。
日本だとハートって割と軽いイメージのマークだけど、ここだとそうでもないのかな。

途中、前にも後ろにも誰もいなくなるタイミングがあって急に不安になった。こんなところで迷子になっちゃったらどうしよう。どうしようもない。

ライトの灯りによって骨に苔が生えている。


ここ数日で「モネ、好きかもな」の気持ちになってきたので、マルモッタン・モネ美術館へ。

オリンピック前なのでスポーツの企画展をやっていた。このゴルファーの絵好きだな。

水面に映る空と雲の絵が好きだった。水面に映る景色って好きかもしれない。

モネってこういう色づかいもするんだ。


なんか、一気にいろいろ見すぎて疲れてきたかも!の気持ちになってきた。
モネ美術館を出てすぐの公園でしばらくボーッとしていた。

明日ルーヴル美術館に行く予定なのにこのままだと良くない!と思い、早く宿に戻って休むことにした。

「絵に描いた餅を描いた餅」が再公開されていたのでベッドで読んだ。
ちょっと泣いた。大好きです、この読切。

「まあちょっと1時間くらい仮眠して、20時〜21時くらいに起きて飯食ったり日記書いたりしよう」と思っていたが目覚めたのは23時半だった。

オワ〜……と思い、何もする気にならなかったので、諦めてもう一回ちゃんと寝た。

7/3

予約は11時なのでゆっくり朝食を食べゆっくりルーヴル美術館へ向かう。
昨日まではパンにハムやチーズやトマトを挟んで食べていたのだが、なんかパンにうんざりしてしまったのでハムとチーズだけをグルグル巻いて食べたりした。あとヨーグルトも食べた。

昨日だか一昨日だか、街を歩いていてすごくいい匂いがしたので振り返ったら麻辣麺の店だった。今すごく麻辣刀削麺が食べたい。

ルーヴルに着き、「今日も一発やっときますか!」の気持ちで自撮りをした。
「日本人は若く見られやすいらしいからヒゲでも伸ばしとくか」という建前と「単純にめんどくさい」という本音のもとヒゲを剃らずに過ごしているが、伸びる速度が遅いのでいつまでもただ小汚い気がする。

ルーヴル、広すぎる。

ミロのヴィーナスって腹筋が綺麗なんだなあと思った。

サモトラケのニケに続く階段、劇場版岸辺露伴で見た!

この細長人間いいな。

全然別の場所に同じようなのがいた。

劇場版 少女☆歌劇レヴュー・スタァライト

モナリザのとこはかなり混んでいた。鑑賞どころではない。

かなりビリー・アイリッシュに似ている。

この絵のポストカードを買った。こういう気持ちの時ってある。

あ〜、もう、パリ、いいや。の気持ちになった。もう十二分に見ました。
ありがとうございました。

朝の時点では「時間に余裕あったらヴェルサイユ宮殿でも行こうかな」と思っていたが、ルーヴルを見終えるころには時間にも気力にも余裕がないのであった。

他の観光地へ行く気も起こらず、1時間ほど歩いて宿まで戻った。

観葉植物として笹を売ってるのって日本だとあんまないなと思って写真撮った。

道中のスーパーで買ったチョリソーサラミが美味しかった。

パリのスズメ。違う鳥かも。日本のスズメと柄が違う。サイズ感は一緒。


宿のランドリーで洗濯したり、カードキーをベッドに置いたまま外に出てしまい受付の人に助けられたりした。

乾燥機から洗濯物を取り出したらまだ少し湿っていた。表示がフランス語で出るから一つ一つ確認するのがめんどくさくて適当な設定でやったからだ。
追加で入れるコインのために両替してもらうのもめんどくさくて、ほんのり湿ったまま仕舞った。

このようなツイートをし、日記を書いたりして就寝。

次回に続きます。