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7/21~ 最近見たもの聞いたもの

このnoteには以下のコンテンツのネタバレが含まれるかもしれません。

映画をいっぱい見に行った。


化け猫あんずちゃん

変な映画だったな。ドラえもんやクレヨンしんちゃんの日常回と劇場版を両方一本に詰め込んだみたいな映画だ。前半と後半でかなり雰囲気が違う。

あんずちゃんの、人間と同じサイズで人間と同じような生活をしてるんだけど確かに人間ではない生き物である感じが良かった。
実写の森山未來だと明らかにぎこちない異質な動きをしているんだけど、アニメのあんずちゃんになるとそのぬぼーっとした感じが人間ではないことを如実に表しているようて良かった なんかどこ見てんだかわかんないし。

板間をドタドタ歩く音とか良かったな。ロトスコープの同時録音による、音の生っぽさ。
かりんちゃんのおさげが片方前で片方後ろに垂れてるのとかもかわいかった。あれも実写から起こすやり方じゃなかったらあんまりやんないんじゃないか。わかんないけど。

原作を先に読んでから行ったので、おかみさんが亡くなってるのちょっとショックだった。「母の不在」というかりんちゃんの問題がぼやけるからだろうけども。

お母さんが地獄で働いてるのなんだったんだ。
針山地獄とかがある中で死ぬほどキツくはなさそうな労働をしているだけではあったので、善人悪人関係なく地獄に行って何かしらやって魂の浄化を待つ?みたいな世界観なのかな。
鬼が妖怪たちをボコボコにするところ、かなりちゃんと怖かったな。絵面はコミカルだけどやってることかなりえげつなくなかったですか。

市川美和子って市川実日子と声似てるなと思った。そりゃそうか。

終わるところ、あの瞬間でスパッと切れるのすごく良かったな。声も。
なんかあの一瞬ですごくグッと来た。

関心領域

花、綺麗でしたね。

夫婦の衝突とかが一見おおきな事件のように見えるけど、塀の向こうではそれどころではない事件が起き続けていたんだよな。でも何も見えない。

史実を扱った映画だと最後に現在リアルに残っているものを映すというのはたまにある手法だけど、さらにまた戻るというのは初めて見た気がする。
嗚咽→現在のアウシュビッツの展示→嗚咽。

正気って一体どこにあるんだ。
僕だって見て見ぬ振りをしているものはたくさんある。
目を逸らさずにいたって救えるほどの力はないし。耳をすませば数えきれないほどの悲鳴が聞こえて気が狂う。
余裕があるときにはできる範囲で手助けはしたい。でもほとんどの時間は耳に詰め物をしてのうのうと生きていくしかない。できない。

苦しんでるふりをする自分の醜さにも吐き気がする。気分が悪くなる。

アイドルマスター シャイニーカラーズ 2nd season 第1章

上映時間のタイミングが良かったので応援上映で見た。
開始早々オタクたちが「松竹ー!」とか大声で言っていた。映画でもやるんだ、それ。

ストレイライトかっこよかったな〜。デビューライブすごすぎないか。
めちゃめちゃ金かけてそうだな。街頭ビジョン貸切みたいなこともしてたし。
優勝はできなかったものの、全ユニット決勝まで行ったことで283への注目度がかなり上がったりしてたのかな。にしても無名の三人組ですよ。

「おばけかぼちゃのこどもですー!」←かわいい。

千雪さんすごいな。千雪さんってすごいな、とよく思う。
本当に周りがよく見えて、気遣いができて、年長者としてのあるべき姿そのものみたいな人だ。
そんな千雪さんももう年下だ。10代の頃はインターネットのオタクたちが「〇〇ちゃんより年上になっちゃった」みたいなことを言ってるのを見てだからなんなんだよと思っていたが、歳を重ねて年下のアニメキャラに人間性で負けているように感じられると物悲しさを感じる。
智代子や樹里もそう。本当にすごい。それに比べて俺は……。

看守コス?チームの寒色リップが良かった。寒色リップが好きだから。
てか看守コスってハロウィンじゃなくてエロのハロウィンだろ。
魔女、化け猫、山羊角の悪魔?ときて看守って変じゃない?
まあ正しいハロウィンなんてあってないようなもんだからいいんだけど。

第2章で天塵やりそうだけどハロウィン後だし海は入らないのかな。
ノクチルのストーリーって夏スタートのイメージだけどもう初冬だ。


下妻物語

20周年らしくリバイバル上映されていて、初めて映画館で見た。
下妻物語ってサイコーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!
観客にもロリータ服の女性が多かった。やっぱロリータ好きにはバイブル的な位置にある作品なんだろうか。

やっぱ面白いなあ。最初から最後までずっと面白いよな。
初めて見たときは「土屋アンナ、好きだな〜〜〜」の気持ちが大きかったが、改めて見ると深キョンもめちゃくちゃかわいい。土屋アンナもやっぱり最高に良い。

特に覚えていなかった「幸せを勝ち取ることは不幸に耐えることより勇気がいるの」というところに「う、うわあああああ」となった。
例えそれが好転だろうとも、大きな状況変化って怖い。
パッとしないぬるま湯に浸かり続ける方がよっぽど楽だ。
でもぬるま湯から抜け出せないまま腐って溶ける自分も想像すると怖いよ〜!
「ええいやったれ!」の精神が欲しい。

エンドロールの後ろで流れてるやつ、めちゃめちゃ良いですよね。

昔見たときに原作も読もうと思ったはずなんだけど読んでないな。
原作だと続編もあるし。
続編の副題「ヤンキーちゃんとロリータちゃんと殺人事件」気になりすぎる。
こういうのを年単位で後回しにしないようにしていきたいよ。
読むぞ読むぞ読むぞ読むぞ。

マッドマックス:フュリオサ

シリーズものの映画を敬遠してる僕が珍しく一通り見ているシリーズことマッドマックス。の新作。
ぼやぼやしてたら上映館がかなり少なくなっていた。危ない。

かっこいい。かっこいい女性がかっこいいと嬉しい。かっこいいので。

荒野に放り出されてひとりぼっち→「お前となら組んでもいい」の流れ、最高だったな。
敵に囲まれた!よりも荒野に放り出された!のほうが見てて「こっからどーすんの!?」の気持ちが大きくなったの自分でも驚きかも。
なんか勝手に「女1人で奮闘する話」だと思い込んでいたのかも。ジャックが戻ってくるなんて思いもしなかった。

でもこれ前日譚だから……ジャックと一緒に逃亡成功する結末なんて訪れないんだよね……と予想できてしまう悲しみ。
ジャックと2人で組んでるパートもめちゃ良かったな。もしかして世の物語っつーのは孤独な人間の戦いを描くよりもバディを描いたほうが面白くなりやすいのか?これって世の理ですか。僕が好きなだけか?
魅力的なバディを出会わせて共闘させて別れさせたらそれだけで物語って成立するんだ。世に恋愛ものが多いのもそういうことか?恋愛ものとバディものは違う?
なんでマッドマックスからこんなこと考えてるんだ。下妻物語から連続で(日は跨いだけど)見たから?
書けば書くほど当たり前のことしか言ってない気がするし。

でもなんかその、ジャックという存在がすごくよく感じられたんだよな。
アクション映画に挿入された恋愛要素と言うこともできなくはないんだけど、決して異物ではなかった。引き抜くことのできない根幹として存在していたと思う。光になっていた。

ディメンタス、好きな悪役だったな。しょうもないやつが好きなので。
子供の形見のぬいぐるみをずっと持ってるし。
しょうもないやつなんだけど瞬間的な決断力がめちゃくちゃあるので生き残ってきただけはあるなあとも感じられるし。

立川シネマシティはこういう映画を見るのに適している。劇場全体が音のデカさでぐわんぐわん揺れる。

ぼっち・ざ・ろっく!:Re

「総集編なんでしょ?」という気持ちと「映画館の音響で見たいな」という気持ちがぶつかって見に行くか迷っていたが、見た。良かった。

テレビ版を見ていた頃も思っていたが、ぼっち・ざ・ろっく!ってアニメーションとしての出来がめちゃくちゃ良いんだよな。
原作の面白さにかまけるようなことはせず、ちゃんとアニメーションとしての視覚的面白さを作れているような気がする。
テレビアニメの総集編なのに映画館のスクリーンで見ていても物足りなさを感じない。すげーことですよ。

「ギターと孤独と蒼い惑星」好きなんだよな。好きなんだよなという再確認がありました。
4人での初ライブのところ、ホントに合ってなくて面白かったな。あんなにもわかりやすく下手だったっけ。なんかその分そのあとの「あのバンド」がよりカッコよく聞こえたような気がする。

きくりお姉さんの喋り方が記憶よりはっきりしていた。
なんかもっとずっと「ぼっちちょぁ〜ん」みたいな溶けた喋り方を常にしていたように思っていた。過剰なモノマネとかの影響だろうか。

今もう虹夏ちゃんを見るとこれらの動画を思い出してしまう。
なんか今まで気づいていなかったけど、ぼっちざろっくってこんなにもぼっちと虹夏の話だったんですね。ぼっちと虹夏が出会い、ぼっちと虹夏が対話を重ねることで進んでいく話だったんだ。

後藤ひとりのヒーロー性、それは「ええいやったれ!」の精神なんじゃないか。本人は「本当の隠キャは断ることすらできない」というが。
凡人が「どうしようどうしよう……どうしようもなかった……」となってしまうところを「どうしようどうしよう……ええいやったれ!」と突っ込んでしまえるという部分が彼女のヒーロー性であり主人公性なんじゃないか。
突破力。

突破力、欲しいな。


全然関係ないけどぼっちざろっくと岸辺露伴の名作クロスオーバー二次創作を貼ります。


バックホームブルース

長尾謙一郎の新作。一巻が出た。

ダメダメだけど憎めないおっさんが大好きなので、大好き。
情熱だけで他全ての欠点を補っているような男。

「突破力」だ。現状をぶち壊して次の場所へ進められる人間こそが主人公になれる。たとえダメダメなおっさんでも。

デコって本名デコポンなのかな。甘夏、八朔の妹だし。
青空デコポン、良い名前だ。

六年目の浦島太郎

タイトルの出方めちゃめちゃかっこいいな!!!!!

映画だとスクリーンにドカンとタイトルが出てきて「うわーっ!タイトルの出方がかっこいい!!!」と思う時が時たまあるんだけど、マンガだとここまでかっこいいのはなかなかない。ファイアパンチ以来かも。
新人!?ほんとに!?こんなのそうそうできることじゃなくないか。

モノローグとタイトルが上手いからできることなのかな。かっこいいな〜。

ストーリーもかなり良い。
自分だけ変わらないままで周りがどんどん変化していくのって辛そう。
辛そう、というか、似たような辛さを僕も感じている。
いつまでも自分だけがガキンチョで、友人たちはどんどんちゃんとした大人になっていっている気がする。ここ数年ずっと。
僕はコールドスリープしてないのに。なんで〜。
ライフステージの違いを感じてしまい、遊びに誘いづらいなと思っている。いざ誘ってみたら日程を調整してくれるんだろうけど。

良い人しか出てこない話だ。良い人しか出てこないのに、病気や時の流れという現象によって不和の苦しみが生じている。
あ〜あ、いっそ「悪い人」がいた方がいくらか救いがあったかもしれないね。
僕の人生も良い人だらけだ。ただ僕だけが勝手に1人で苦しんでいる。
この苦しみを誰かのせいにできたらもっと楽だったかもしれないのに。

アイドルマスター シャイニーカラーズ 事務的光空記録

は〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜。

あややややややや。

「我々の仕事は、人に夢を与えることだ。違うか?」←そ、そうですね……。

嘘の光で輝きすぎて、本当のことが言えなくなっちゃったんだ。

ちっちゃいはづきさん、かわいい。

あ〜あ!天井努と八雲なみがこのまま全てを手に入れて幸せになるルートが見れたらよかったのになあ!
なんか、幻でも良いから一瞬見せてくれませんか。エヴァ最終話の普通に夫婦やってる碇夫婦みたいなさあ。天井となみが結婚してほしいわけではなく、バディとしてそのまま成功してる姿が見たいよ。
引退せず人気歌手兼大女優やってる八雲なみと、敏腕なままなんか柔らかくなってる天井と、幸せそうなルカと、なみちゃんに懐いてるにちかと、そんな幻を、一瞬でいいから。

こっから本格的にはづきさんのストーリーを追ってくのかな。
七草父の死とか。母の入院とか。姉妹だけでの生活の始まりとか。

早く見せてくれ〜!!!!!!今一番楽しみにしてるんだから。
2巻早く買いたい。

「くちべた食堂」はおもしろいが、別にいま読まなくてもよい【感想】

面白い。

罪と罰、読んでみようかな。