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スイカの生る木

明日ことは明日でいいや

君に会わなくたってどっかで息しているなら
それでいいだなんて思って煙を吐いている
今までのそれを思い返すと恥ずかしいほどに
失くなっても替えがあるビニール傘みたいだね

〈yonige /  リボルバー 〉

あの大退職劇から早くも3週間が経過した(いや、そんなドラマチックなもんでは無いな。現実はもっと残酷だし)。この数日間は、今までのそれがまるで無かったかのように連日サウナいったり、部屋の片付けをしたり、家具のDIYをしたりと、近年稀に見るスローライフなロングバケーションを送っているので、特にストレスもなく日々過ぎていく。あんなに地獄の中で生きることに悩んでいたことが馬鹿馬鹿しくなるほどに有意義な時間。退職を告げた時は物凄く引き留められて参ったけど、結局のところ突然俺がいなくなってもあの職場は何のダメージもないんだから、不安に駆られる必要なんてなかったな。そもそも社会なんてものは幾らでも替えの効く人間で構築されているから成り立っているんだよ。

こうして「あぁ、明日は何しようかな?」とぼんやり考えている時間も、あのままだったら夜遅くに帰宅し、数時間寝て何の疲れも取れないまま出社し馬車馬のように働き続けることで心身潰されていただろうから。踏み出す一歩目は、慎重に行かないと駄目だと嫌というほど思い知った半年間だったな。来週から新職場での事もあるし、これからどう人生が転がるのか不明すぎるけど、まぁ出来るだけ間違えないようにはしたいね。

とまぁ僕の近況はそんな感じで。というかもうそんなもんはどうでもいいんですよ。最近の衝撃的なトピックスは勿論、


SILENT SIREN、活動休止。


これに尽きる。先日のライブでドラムのひなさんが電撃脱退発表してから薄々予感はしていたけども。まさかこんなに早く年内で終わりだなんて。それはあくまでも解散ではなくて、菫ちゃん曰く【前向きな活休】なんだろうけど、このnoteにも春頃書いたようにメンバー1人でも欠けたらバンド活動できないし(かのTOKIOがそうであったように)、絶対にひなさんのドラム込みでのサイサイサウンドしか有り得なかったから。いや正直なところサウンドどーのこーのじゃなく、シンプルにひなんちゅ抜きでの3人での活動は見たく無かったし、何よりあの4人でさいたまスーパーアリーナライブを見たかった。キリがいいし4人で年末に休止してもよかったのでは?という想いのサイファミもいるだろうけど、本当にひなさんの脱退が日比谷ライブの直前だったことを考えると、9月の段階でバンド休止の答えを出すのは不可能だったんじゃないかな。そもそも現場のゴタゴタは外野があーだこーだ騒ぐのはナンセンスだから。

逆に「これでよかった」とも言い切れないところもある。やっぱり、SILENT SIRENは自分にとって特別なバンドだから。来年はサイサイなしで生きていくのか、と思うと気が重い。急だよ〜急すぎるよ〜、来年新曲出ないのかよ〜。いやー、こんな気持ちになるのは初めてだな。アイドリング!!!全員卒業の時は少しずつ現場なり気持ちを絶頂期に比べると徐々にフェードアウトしていったから、それほどショックでもなかったし充分に気持ちを整えた上で武道館も最終回も迎えられた。

突如訪れたサイサイロス、まだそれに耐えうるメンタルを全く持ち合わせていない。このウイルス禍のご時世のように人生何が起こるかわからないし、冒頭のタイトルのように突然変異でスイカが木から生えてくるかもしれない。次々と予想だにしない出来事が起こりまくりまクリスティアーノロナウドではあるけれども、ポジティブに考えよう。いったん距離を置くことで改めてサイサイが大好きだったことに気づくかもしれない。ソロ活動が増えるということは、個別イベントが増えてまた以前のようにあいにゃん先生のベースクリニックがあるかもしれない(菫ちゃんのギタークリニックも希望!)。これを自分が前に進むためのチャンスと思えるか、要は捉え方だ。

とりあえず残り少ないサイサイライフを過ごし、12月30日のスケジュールは、空けておこう。絶対に俺はその日、東京体育館に居る!そう強く思うことで、大して期待できない未来に僅かばかり希望を持つことで、残り2ヶ月間精一杯生きることが出来る。今は少しでも明日へ踏み出すための勇気が欲しい。活動休止は悲しいけど、1年の締めくくりにSILENT SIRENの過ごせる。そもそもサイサイのライブは2年前のロッキン以来。人生、楽しむしかないでしょ!ではまた。

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