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生きるのが下手すぎるワイ

夢や理想にゃ 手が届かないが
不満ならべたって きりがないし
昨日の僕になんて バイバイ
明日を担って 風にまたがって
ニシエヒガシエ

張り付けの刑になったって
明日に向かっていきてくんだって
ただじゃ転びやしませんぜって
非常事態ってやつも歓迎です
ニシエヒガシエ
必死で 猛ダッシュです

Mr.Children 『ニシヘヒガシヘ』より

GWの9連休が一瞬で過ぎ去り、平日はうだうだ仕事。帰宅後は制作活動に費やし、また次の週末。それもあっという間に終わろうとしている。2日じゃ全然足りない。明日からの平日も休みたすぎる。あ、全くもって5月病とかではない。寧ろ、逆。曲作りに集中したくて、何の面白みもないことに時間を取られるのが苦痛なだけ。かといって今は音楽一本でやれるわけもない、世間体と生活費のために明日からもまた早起きして会社に向かわねばならないのだけど。

でもまぁ、ある程度の社会性だったり、社会人特有のストレスも持ち合わせていないとなぁと。どうやらここ最近、曲のことばかり考えすぎて社交性も無くなってきているように思うし。別に問題なく仕事はこなせているから会社ではそれでも良いと思うんだけど(たぶん良くない。同僚に良い印象を与えないし)、ここ最近は、推しメンとの対話が完全に噛み合わなくなっているのが悩みのタネ。GW中に参戦したアイドルフェスでの特典会でも、会話らしい会話が出来なくて凹んだ。単純に準備不足なのだが、原因はもっと根が深いように思う。

昔はこんなんじゃなかった。数年前はアイドルの握手会など、割とウィットに富んだトークをマシンガンのようにぶっ放していた……筈だ。だから足繁く通っていたわけだし。あれ?もしかしてあの頃は一方的すぎて、アイドル側は上手いこと合わせてくれたのような気もしてきた。なんだろうな、人とのコミニュケーション術ってのは自転車の乗り方みたいに一回覚えてしまえば、未来永劫身体に染み付いて忘れることのない物ではなく、期間が空いたら忘れてしまうものなのだろう。

一方でその当時のようにガッツリヲタクをやるつもりがないから、上手くいかないのは当然という見方もできる。それをしてしまうと楽しさだけで、一年振り返った時に何も残ってない現状に後悔するし。だからタラレバを言わないように、同じ轍を踏まぬように、誰も通ってない新雪の上を歩いているのだけれど、ふと振り返ると周りに誰もいない平野で佇んでるような気になる。果たしてこの道は正解なのかと。今はどのルートを選べばいいのかも偶に迷うことがある。誰もいない道を歩くのは、正直怖い。誰だって安心安全な道を歩きたいものだ。そこが完全地獄と分かってて進むのは嫌だろう。

たまには思い切りはしゃでみたいし、それが良い息抜きや思い掛けない思考のインプットにもなり得ることは充分承知しているが、その中でちょっとしたボタンのかけ違いで結果は変わってしまうし、機微な感情のスイッチの切り替えでその日が晴天にも曇天にもなるので、一瞬の気の迷い、判断の遅さが仇となる。特に東京という荒波のような場所では。さざなみのような田舎の、1人の時間に慣れすぎてしまった。いやそれも悪くない。そうやって都会暮らしからドロップアウトして田舎で農業暮らしをする方もいるくらいだし。歳取ってカルビが食べられなくなるみたいに、胃にガツンとくるこってりとした都会という脂味のような場所を受け入れられなくなった。それだけなんだ。それだけのことに過ぎない。これはある意味、自分がマシな人間になっている兆候と捉えよう。せっかくGWだし、都会で満喫や!と甘い考えすぎた自分を恥じる。アイドルに楽しませて貰いに行ったのに、なんだか疲れに行ってしまったような気分。地獄に自ら飛び込んでしまった。いや自分が天邪鬼、繊細すぎるのも原因があるのかも。

行きの電車内で最上もがちゃんのエッセイを読んで、【HSP】という繊細な性格の持ち主であると自認した。他人が特に気にならない、取るに足らないことでも気に過ぎてしまうことが割と多いとは分かってはいたが、この状態にネーミングがあったとは。振り返ればここ数年の話ではなく、もう小学生時代からずっとだな。ここまでくると、もはや一生付き合っていくものかも知れない。直しようがない、末期の症状。でもそれでいいとも思っている。自分のどうしようもなかった人生を肯定するという意味でも。こんな自分でも真っ当に生きて、音楽で結果を出して巻き返す。消したいような過去はもう変えられないし、受け入れた上で自分自身も切り替えて、また新しい自分になっていくんだ。邪魔するものは排除するくらいの。

YouTubeでオリジナル楽曲をアップするに連れて、足りないもの、やらなきゃいけない課題が多すぎて、階段を登る度に酸素が薄くなっていくのを感じるけど、今はこの状態でも歩みを進めることに感謝している。シンプルに音楽やれるだけど有難いと。2年半後、一体どこに辿り着くのかも、どこを目指しているのかも今は見えないけど、腐ることなくやっていきたい。音楽だけがずっと変わらずにある自分の支え。とにかく、生きるのが下手になってきても、ずっと変わらずに音楽だけはやっていきたいという話。今回はそんな感じで。ではまた。

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