4/19 晴れ

食べ過ぎて吐いてしまった。なんとも愚かだ。

頭痛もして体調は良くないけれど100%不摂生のせいだろうと思いつつ体温計で平熱であることを確認した。

アンドリュー・ロイド・ウェバーのオペラ座の怪人が限定で無料配信されているので観た。

25周年記念公演とあってカーテンコールのあとアンドリューはもちろんのこと、サラ・ブライトマンや歴代ファントムがぞろぞろ出てきてとてもゴージャス。

わたしは2000年頃にハーマジェスティ・シアターで観たことがあるのだけど、歴代ファントムの中にわたしが観た人がいるのかな〜なんて思うと感慨深かった。皆ファントムであったことを誇りにしていて、劇中の「悲劇の人」の雰囲気を一番纏っているのは、やはり先ほどまで演じていたファントムなのだった。

「オペラ座の怪人」については、父殺し女子版というか、クリスティーヌがファザーコンプレックスを乗り越える話なのだと思って観てしまう。

彼女の音楽をやりたいというエネルギーの中に官能や諦めや死のようなものがあって、怪人は自分に寄り添ってくれと願いながらコントロールしようとするけれど、本当はそうしたくない健気さみたいなものがつらい。ファントムが象徴する父、あるいは醜い社会が、未来としてのクリスティーヌに自分を受け入れてくれというのは敗北であり、彼女は自分が生きるためにはファントムとは一緒にいられない。

そんなわけでオペラ座の怪人は一人の女の子が生き残るための選択をする作品なのだけど、わたしはクリスティーヌは怪人を父や師匠や友達という枠を超えて愛していたと思うし、それを知りつつ生きるために決別したのだと解釈している。

それにしても25周年記念公演のクリスティーヌ役のシエラ・ボーゲスはめちゃくちゃ素敵だったなー。

オペラ座の怪人については林望先生が「リンボウ先生、イギリスへ帰る」にて熱く語っているので、そちらもおすすめ。

リンボウ先生、イギリスへ帰る https://www.amazon.co.jp/dp/4163492402/ref=cm_sw_r_cp_api_i_FCgNEbPNTDEY1






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