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北九州視能訓練士会で『小児の屈折異常を考察する』の発表が、素晴らしかったんです。

『めちゃくちゃわかりやすい。どれだけ努力してきたのだろう』


10月23日(土)、北九州視能訓練士会が行われました。

初めてのzoom開催。

準備のときから、会長さんと事務局さんと(2人とも知り合い)

「大丈夫かな~、うまくできるかな~」

って、言ってましたが、結果的にうまくいったんじゃないかな。


今回の北九州視能訓練士会では

①私の近視実態調査の参加報告(約10分)
②Mさんの「小児の屈折異常を考察する」

私の発表は、近視実態調査に参加した報告をたらたらと話して、最後にちょこっと来年以降に参加する人へのアドバイスを載せて終わり。

本題はここからです。

✅Mさんの発表が、想像以上に凄かった。

(ちなみにMさんと私は、昔一緒の病院で働いていて、約20年来の付き合いがあります。
昔は失恋したとき、深夜までカラオケに付き合ってくれて慰めてくれたなぁ~)

今からMさんの凄さについて語っていくのですが、内容についてはあまり触れません。

内容がとにかく凄い

言っとることちゃうやんけ~。

ってツッコミ入りそうですが、私が一番凄いなって感じたのは

たくさんの論文から、説得力のあるデータを抽出して、わかりやすく説明してくれたこと。

今回は近視に関するデータが多かったのですが、海外の論文から皆に役立つデータをたくさん紹介してくれました。(Mさんのお話しによれば近視に関する論文は海外の方がたくさんある)

海外の論文は読むだけでも大変なのに、それを自分が理解して他の人に話すのって、とっても凄いなと。

Mさんは皆に説得力のあるデータの根拠として、「nの数」に重きをおいていました。
「nの数」とは、データの数のことです。)

大学院で修士課程、そして来年に博士課程を修了するMさん。

学ぶ中で、この「nの数」がとっても大切だと教わったそうです。


「nの数」が多いデータを提示して、そこで初めて自分の意見を少し加えるといった発表スタイル。

で、さらに凄いなって感心したのが

「nの数が多いとはいえ、反対意見の論文もこのくらいあります。
だけど、論文の数やnの数からみると、こちらの方が信頼性が高いのではと考えられます。」

自分の意見だけでなく、反対意見の論文もちゃんと紹介しているのですよ。

で、発表してくれたのは

《小児の屈折異常を考察する》をテーマに、
①角膜乱視から読み取れること
②最新の近視抑制治療について

内容はこの記事ではとても書ききれません。

小児の角膜乱視から弱視になる可能性や、眼鏡は低矯正がよいのか完全矯正がよいのか。その他世界のデータから、オルソケラトロジーや低濃度アトロピンのお話しまで。

素晴らしい講演だったので、興味ある方は講演を依頼しちゃって下さい(笑)

スライドの工夫が凄い

以前、Mさんのお話しを聴かせてもらったときにも思ったのですが、

スライドの見やすさがヤバい…。

グラフから説明文まで、どれをとっても見やすいのです。

いや~ここに表示できないのが残念。

私なりにMさんのスライドが見やすい理由を考察してみたのですが、

『1枚のスライドに伝えたいことは一つ』

最初にスライド90枚あって、60枚くらいに絞ったって聞いたとき

「え、60枚もあるの…」

と正直思いました。

だけど、1枚1枚のスライドがシンプルかつ見やすくて、しかもいいテンポで進むので聞いていて飽きないんですよね。

極めつけが、半分終わった頃くらいに

「ずっと同じ背景だと飽きるし、視覚刺激を与えた方がよいので」

って、背景がガラッと変わったんですよ!!
(あれにはびっくりしました。)

北九州視能訓練士会の参加者は19名でしたが、もっと多くの視能訓練士に聞いてもらえたら。

それほど、感心させられたMさんの発表でした。


勉強会でよい発表をみると、自分も頑張らねばといい刺激をもらえるのでありがたいですね。

また進化した、Mさんの発表をどこかで聞けるのを楽しみにしています。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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