小児整形外科医

日本のどこかで小児整形外科(こどもの整形外科)をしています。 小児整形外科で診療してい…

小児整形外科医

日本のどこかで小児整形外科(こどもの整形外科)をしています。 小児整形外科で診療している疾患などについて、少しずつ紹介をしてゆきたいと思っています。

最近の記事

ビタミンD欠乏って?

ビタミンDは骨にとって大事なビタミンです。 ビタミンD欠乏(不足)すると骨が弱くなり 色々な問題を起こします。 赤ちゃんの時に不足しているとO脚になりやすく、 O脚が治りにくくなります。 ビタミンDは、 1.皮膚に紫外線があたると体内のコレステロールから作られる 2.食事から摂取する   (・・・キノコ類とお魚に多く含まれます) の2つの経路から体内で増えてゆきます。 ですので、下記のようなことに当てはまるお子さんは要注意です。 日光浴不足 日焼け止めや紫外線(U

    • 赤ちゃんの股関節脱臼

      先天性(発育性)股関節脱臼についてです。 赤ちゃんの股関節脱臼は、以前は先天性股関節脱臼とよばれていました。近年は、産まれた後に脱臼することがあるとわかり「発育性股関節形成不全」という名称になりました。 1000出生あたり2~3人の頻度になります。 丸い大腿骨頭が、器である骨盤の臼蓋におさまっているのが正常です。 発育性股関節形成不全には3つに分かれています。 脱臼   大腿骨頭が臼蓋から外れている。  下の写真の赤字側が脱臼しています。 その他に、以下の2つがあ

      • こどものO脚

        上の写真のように脚が大きく外に曲がり、アルファベットの”O”のような形にみえることから、O脚と呼ばれています。 O脚は、乳幼児の脚の変形で、多く見られます。 ほとんどが自然に治り、心配はいりません。 中には、お薬や手術が必要になるO脚もあります。 ビタミンD欠乏(不足)については下記をご覧ください。 こどもの脚の形は成長と共に変化します。 1~2歳ごろまではO脚で、 その後は一旦X脚となり、 7歳頃で大人の脚の形に近づきます 上の写真はレントゲン写真になります。 左か

      ビタミンD欠乏って?