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ド素人だった奴が(ほぼ)毎日イラストの練習をしてみた 1年目

どうもこんにちわ、こんばんは、はじめまして。おるすてです。
ド素人だった私が、ある日唐突に絵が上手くなりてえ~~と思い立ってからほぼ毎日練習し続け、二年の月日が流れました。
「二年間結構頑張ってきたんじゃん?」「折角だから記念にWEB魚拓でも残すか?」「えっ、正気……?」「マジ卍?」
……そういうわけで、備忘録的なものを残したいなと思い、初noteとしてここに書き綴ろうかと思い立った次第です。

「俺も絵が描けるようになりたいけど、上手くなれなかったら嫌だな~」
とか、
「全くのド素人がどれくらいのレベルになれるの?」
とか、
「いやいや二年間毎日とかドMかよww」
などなど、色々お思いの方がいらっしゃるかと思いますが、暇つぶしにでも読んでいただけたら幸いです。ちょっと長くなりますが、二年という月日はそういうものだよワトソン君。

0.そもそもなぜ今更になって絵を描こうと思い立ったのか?

そう、あれは二年前の2019年8月中旬――
仕事はほどほど、ゲームに耽溺し小説をせこせこ書くくらいしか趣味のなかった私は、ぼんやりと思っていました。(小説はエタりました)

「なんかフォロワーの人ら……みんな絵が描けてうらやましい……」

そういうわけで、次の日

その場のテンションでペンタブを購入。無料でなんかインストールできたSAIを使って絵の練習を始めたのでした……。

……
…………
………………?

あれ? こんなサクッと始めてたっけ? もうちょっと葛藤とか、そういうのしてなかったっけ? 自分?? 思い切りがとてもいいな?
ツイートは陰キャそのものだけど。な!

1.どれくらいのスペックから始めたのか?

はい。これは大事なんですね。世に出ている「〇年間で絵がこうなった!」系の奴は大抵昔かじってたり、字の練習をしていてセンスが磨かれていたり、他にグンバツな才能がある人ばっかりだったので、私もそう思われてしまわないように釘を刺しておきます。嫉妬丸出しじゃん?
先に一言で纏めてしまうと、私には培ってきたセンスや経験はほぼ0です。

高校の頃の美術の成績は5段階で2。中堅理系大卒。3X才。
高校以来絵を描こうと思ったことは十数年皆無。
今就いてる仕事も芸術等とは無関係。ペンを握る機会ほぼ0(PCはそこそこ)
子供の頃からゲームは好き。ジャンルは格ゲーからノベルまで様々。ソシャゲネトゲもやる。フロムゲーは大体トロコン。
大学時代からずっとコミケに通う程度のオタク力。(買い専)

……こんなところでしょうか。絵に活かせそうなスキルは持ってないはずです。強いて言うならコミケに通ったり漫画を買ったりしていたので、資料にはちょっと困らなかった程度でしょう。ですがこの程度なら誰でもある、というかグーグル先生にお願いすれば用意できるので、然したるアドバンテージにもなってません。

ではこんな私がどうなったのか、次項から見せていきたいと思います。

2.経験値まっさらな奴が初めて描いてみた


はい。描きました。

……
…………
………………

ウオオ……予想はしてたし何度も見た絵だけど、何回見ても死ぬほどつれえ……!

これを意気揚々とぶん投げてた当時の私は色々と正気ではありませんでしたが、それはそれとして。
それを嬉々として受け入れてくれたフォロワーの皆様の温かさよ……!
しかしまあ、実際に絵を描いた印象として、これは滅茶苦茶時間を食うなと。(当たり前だ)
そして本気で上達するには環境を整えて、本腰を入れていくべきだなぁと、漠然と素人ながらに思ったのでした。

3.環境を整えて、本気でぶつかってみた。

そんなこんなで楽しいお絵描きライフを始めたわけですが、ここで途中で投げ出さないよう、自分にルールを科すことにしました。

1.絵を描いた際には必ず経過日数と共にツイッターにアップし、フォロワーからの疑似監視を受ける。
2.時間だけを無駄に食っていたソシャゲ、ブラウザゲーを断捨離し、上達に必要な時間を確保する。
3.一枚ごとに課題を設定(髪・目を真似する、色塗りを近付ける等)し、良かった点と悪い点を毎回洗い出していく。
4.常に参考にするお手本を用意、描いてる途中も随時見ながら真似する。
5.途中で投げ出すことは絶対にしない。必ず完成させるか、何らかの気付きを得ること。

ザッと挙げるとこんな感じです。誰かから教わるという環境がない中、必要最小限の心構えとしてこの程度は必要だろうと思い設定しました。

楽しんで描こうね!ってフォロワーから応援されていたはずなのに、なぜこんなマゾいカリキュラム組んでるんだろうね?

やっぱシワシワになってたし。

そんな一抹の前途多難さと見通しの甘さを感じつつも、自分で設定したことだからとほぼ毎日ペンを握り、頑張る日々を過ごしていたようです。

4.1ヶ月~4ヶ月目 人体バランスの把握、それと模写

そんなこんなで右も左も分からずに始めていった素人、当然ながら最初から上手く描ける訳もなく。周囲に死ぬほど生き恥を晒しながら模写をベースになんだかんだして頑張っていました。分からないところが出てくる度にググったり絵を漁ったり、まあまあ必死に学んでいました。(↑のはまだ見られる方の途中経過)

……しかしこう、あれですね。記事にするにあたって覚悟はしていたのですが、上手く描けてないものの方が、圧倒的に多くてですね。

端的に言って、今こうやって見返しながら書くのが死ぬほどつらい……! もう実際切腹しながら書いてるようなもんだよこれ。生き地獄かな?

……あー、すみません。取り乱しました。

この時期の印象深かった思い出としては、やっぱりモチベーションの維持が大変だったことでしょうか。人間、どうしたって上手くモノが出来ないとヤル気なんて出てくるはずもなく。

毎日ガンバルゾー!と息巻いていたくせに、記録に残っているのはご飯やソシャゲの画像ばかりという体たらく。お前さ、自分で設定したこと忘れたの?

ですがまあ、これは言い訳というか自己弁護になってしまうのですが、ヤル気というものが最初から溢れている人間なんて殆どいなくて、むしろやっていくなかで培っていくものなのかもしれません。

ヤル気があってこその行動ではなく、取り敢えず行動してみてからの手応え、そのレスポンスがあってこそヤル気に通じるのではないでしょうか。
今、良いこと言いましたね。

あと、普段ペンをほとんど使わない&絵をちゃんと見ない生活をしてきた為か、眼精疲労とか手首への負担がものすごいことにもこの辺りで気付きました。

もので例えると、二時間ぶっ続けで箸で小豆を運ぶ作業をしているような感じ。しかも利き手じゃない方で。目は目で寝てる時に変な色が見えてきてましたね。

ですがまあそんな努力が実ってきているのか、

そこそこ上手くなって……

なって…………

なってる気がしないな……!?

それな……!!(顔を覆う)

5.5ヵ月~8ヵ月目 クリスタへの移行、教材の購入

自身の上達に疑念を抱えたまま2019年を終え、迎えた2020年。

コミケやら親族の集まりやらで私は疲れ果てておりました。って、そっかこの頃はコミケまだあったね(遠い目)(おのれコロナ)

模写も頑張って続けていたようですが、相変わらず線がガバガバで大丈夫なのかお前って感じが拭えないですねー。いや大丈夫じゃないが?

ちなみに貼り付けているツイートの日数からは、サボっていた日は除外されているので、始めた日からの経過日数とイコールではないです。
そう考えると、ここまでは結構な頻度でサボっていることが伺えてしまいますね……!

そんなモチベの低さを自分でもどうにかしたかったのでしょうか。

5ヶ月目にしてSAIからクリスタへと移行したようです。

そしてクリスタ初描きがコレ。うーん、よれよれのガビガビ。

如何せん何も分からない&作業環境も整っていなかったので、クリスタ公式のあずまあや先生のメイキングを参考に色々整えたのですが、この体たらくとは……。やっぱ才能無いですね! 諦めませんが!

参考にした記事。とてもふつくしい。

今見ると色々とうーんな出来栄えですが、当時の私にとって新しい環境は良い刺激になったようで、結構な勢いで絵を投稿するようになってきました。端的に言うとサボりが無くなりました。

それとこの頃から好きな漫画の1コマをスナッピングツールで切り取り→見ながら模写という事をやり始めました。自分に確たる絵柄が無い事が悩みだったので、同一人物の描いたものを真似していけば自ずと身に着くのでは? という考えからです。

真似した御方。心の師匠。
物理書籍で全部持っていましたが、真似するにあたってKindle版を買い直しました。お布施お布施。

模写↔自作という感じで反復横跳びしつつ、合間合間で各種レイヤーやクリスタのブラシや機能といったことを試したり、学習したり。

ツイートにメイキング過程が残っていました。(クリックするとツリーになっています)
この時点で乗算レイヤーや素材の使い方を試行錯誤しているのは結構な進歩ではないでしょうか。とはいえここまでで1ヵ月以上経っているのですが。

そんなこんなで練習した絵のファイル数も順調に増えていきました。まあ数をこなせば良いって物でもないのですが、こういう振り返りを度々繰り返して己を誤魔化し……いえ、モチベを上げていった記憶が。

そして忘れていたのですが、塗り方もワカンネ!と思い悩んでいたので、一月の時点でこちらの塗り方の本も購入していましたテヘ。まあ最初は殆ど理解できなかったから影とか肌の塗り方しか参考に出来ていなかったのですが。
しかし数ヶ月と時間はかかったものの各種技術を習得していけたので、こちらはとても良い買い物をしたなと最終的には思えました。グロー効果や色収差など、それまで概念すら知らなかったものを知れたことはとても大きい。

こんな感じで8ヵ月まで終了。この辺りからコロナが流行り出してきたので、家に引き篭もって絵を描く時間が増えていきます。今までも結構な引き篭もりでしたが、更に引き篭もっていきます。

6.9ヶ月目~1年 今更重大な欠陥に気付く&一枚にちゃんと時間をかけ始めた

さて、ここまで牛歩ながらも順調に上達していっているような過去の私ですが、一つ重大な見落としをしていました。線画をよく見てみましょう。

そう、あまりにもブッレブレのガビガビなのである。繋げるという意識が欠落しているとしか思えない。今までなんで気付かなかった……!?

遡りに遡って、気付けたと思しき呟きが6月。おい、もうすぐ始めて1年経つぞ? あまりにも遅すぎる。

ですが気付けたらこっちのもの、もとい挽回していかなければなりません。線画をきちんとすることで時間がかかるようになっていきましたが、めげずに頑張りました。元よりそれが普通なのでちゃんと頑張っていけ?

この辺りから目の塗り方や影の付け方がそこそこ定着していってる感はあります。今までは描く時に参考にしている画像がマチマチなのでブレがちだったのですが、ここで一応の絵柄が出てきたということでしょう。

そしてもうすぐ一年という事で一段と気合を入れたのがこちら。

はい、見出し画像にも入れたこちらですね。割と気軽にタグを付けてポイっちょしたら今までとは比較にならない♡やらRTやらが来てビックリした記憶があります。まだこの頃は鈴原さんがいなくなるなんて思いもしていなくて(ry

持っている武器や背景、他は光の当たり方などなど、当時の自分で出来る事は全部乗せていった記憶があります。服の影や装飾など、反省点はありましたが、おおむね満足できる出来栄えではあったと思います、当時は。ね!

そんなこんなで一年間本当によく頑張りました、完! で終わらせられれば良かったのですが、残念ながら人生はそんな甘くありません。

高みを目指し続けるお絵描き人生はそのままヌルっと、シームレスに二年目へと突入していくのでした。休みなんてねえ!


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