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セクハラ被害者へ無意識に二次加害する人達

こんにちは。
10110000110110001010000000001010001001110001110001です。
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セクハラにポジティブな返しをする

このツイートが話題になっていました。

ノースリーブを着用していたら、とある男性経営者から「太ったね」と言われたときの対応について話題になっていました。本人は「恥ずかしい」と思ったようですが、機転を利かせて「むっちり二の腕、ヘルシーセクシーで気に入っている」と返答したそうです。その反応に対して「そう返してくるのいいなあ」と空気が和んだようです。

クレーマーが殺到

この反応に対して、引用ツイートで多数のクレームが寄せられていました。

こういうツイートを嗅ぎつけて、引用ツイートでクレームしていくのは、どういった行動原理が働いているのかよく分かりませんが、私には「非難する矛先が違う」ように感じられました。

あつこさんの返し方に気に入らない方が、引用ツイートで噛み付いていますが、直接「太ったね」とセクハラまがいな発言をされたのはあつこさんです。まずは、セクハラまがいな発言をされたあつこさんへ寄り添うことが前提であり、やはり非難するべきなのは男性経営者ではないでしょうか?

「こういう返し方をする女性がいるから悪影響を与えるんだ」と主張して噛み付いている人はいますが、彼女がこのときに思ったのは「恥ずかしい」という感情であり、そもそも怒るつもりもなかったら、まず彼女の意志を尊重した上で考えないといけないと思います。

それにこの返し方でつけあがる男性が増える根拠はどこにあるのでしょうか?そういったデータは存在するのでしょうか?そして女性が怒りを示すことでつけあがる男性が本当に減るのでしょうか?

お互いに言い合える仲だそうです

あつこさんのツイートを確認しましたが、この男性経営者とは一定の信頼関係を確立されている方だそうです。

本人も「デリカシーがない人」だと思っているようですが、信頼関係がそれなりに確立されている間柄では、多少砕けた会話が可能であることは考えられます。そういった中でも、個人的には「太ったね」とは言わないほうが良いとは思いますが、Twitterを眺めてみているだけの私のような立場の人間が、勝手な憶測で決めつけるわけにはいかないでしょう。

「太ったね」という言葉一つでも、発言している人によっては、抱く感情も異なってくるのは当然でしょう。私にしても、引用ツイートをしている人達にとっても、所詮は外野でしかなく、その人同士の人間関係まで知っているわけではありません。あつこさんが発信したツイート以外にも、数多くの情報があることを頭に入れておくべきでしょう。

他人が受けるセクハラに興味はない

ツイートを読むだけでは「太ったね」と言う男性経営者が、本当にデリカシーがなく、セクハラまがいの発言には違いありません。これはあつこさんがどのような反応をしようが、まず男性経営者を非難するのが大前提であるべきでしょう。

どのような返しをしても、セクハラまがいの発言をされたことには違いないので、まずは被害者を慰めることが第一かと私は考えます。

しかし、被害者であるあつこさんに対して、なぜ「返し方が悪い」と逆に攻撃する人が多いのでしょうか?そして、本当はダメージを受けているかもしれないというのに、なぜ追い打ちをかけるような行為をするのでしょうか?

それは「他人が受けるセクハラに興味がない」からと考えられます。

まず、引用ツイートで非難している人達にとっては「自分がセクハラを受けたくない」というのが前提にあると考えられます。確かに誰であってもセクハラはされたくありませんし、それを前提にして考えること自体は、特におかしなことでもありません。

ただ、「男性のセクハラを助長するのは、女性にも原因がある」「男性を調子乗らせる名誉男性がいる」という考えが、根深く信じ込んでしまっているため、本来はセクハラ発言をした男性を非難すること以上に、女性のリアクションの方を非難する現象が起きてしまっています。

あつこさんを非難している人達は「セクハラを受けたのは女性なのに、なぜか女性を責める」と言わざるを得ません。しかし、ツイートの字面に怒った人達にとっては、自分たちが何をやっているのかもわからなくなってしまっているのでしょう。

ただただ感情的になっているだけで、他人が受けるセクハラには全く興味も示さず、セクハラに対してあまり真剣に考えられていないのかな…と思います。

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