『ふたりのサテュロス』

君と愚者の顔が 壁一面を覆いつくす
笛の音が 耳鳴りを伴い鼓膜を突き刺す
うなだれる君の影 細胞は疼き
もう少し 時計を読めるようになりたいと
君は言う が 土台むり
ソンナハナシ
ふたりのサテュロスが 思いを巡り走らす
笛の音が 好きにすればいい  と君を諭す
苛まれる他人さえ ここにいないのに
もう少し 上手く踊れるようになりたいと
君は言う が 土台むり
ソンナハナシ
ソンナノハナシ

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