俺はHEART STATIONの頃の宇多田ヒカルに恋したままなんだよ。

 正直すまん、今はOne Last KissのMVの宇多田ヒカルが強いかも知れない。

 宇多田ヒカルデビュー25周年。その記念として、4月10日に発売されたベストアルバム【SCIENCE FICTION】昨今CDは娯楽品だのと言われてますが、個人的に今年に有るツアーに受かっているのもありまして。プレミアムアップグレードをしたいと言う下心と、パチンコで大勝利わっしょい!って事は無い事になったんですが、アルバムを購入させていただきました。3周程度、散歩等と共に聞いていたんですけれど…本当に良かった。

 
宇多田ヒカル名義で様々な名盤と言われるアルバムが沢山出てきた中、ベストアルバムと言う括りで発売されるのは始めてなんだとか。こうして考えてみると常にベストアルバムみたいな勢いで、ただ聞き続けられる様なアルバムばかりが出揃っているって才能の塊なんだろうなって。

 青春の中で自分の中の宇多田ヒカルのマストアルバムとしては水色のジャケをしたシングルコレクション辺りが強かったんですが、ベストアルバムとしての構成として考えて聞いてみると本当に俺の青春しか無いですね。こうして現代でもよく父親と母親が何かしらのベストアルバムを購入し、聞いていたと言う背中を見ていたのもあるので、反面教師にしている事ばかりしか無いけれど、道自体は辿っているんだなと思うとこれまた感慨深くはなる。

 今回のベストアルバムは、構成を練られて2024年版mix…mixって再編曲ってよりかは、一応音の強調が改めて凄えなって思う(素人談)って感じになるのかな。マジで細かな違い迄が理解出来てないのが申し訳ないけど、COLORSは本当に入りから凄えんじゃねぇかなって。そういった様々な名曲の現代アレンジに近しい物からRe-Recordingと言う括りで改めて編曲をされた名曲を3曲追加と言うボリューム感が凄いアルバムになっているんですけど、やっぱり飽きないっすね。

 元々ADHDの欠点の一つとして挙げられる好きな曲の鬼リピみたいな節があるカスなので、そういう補正がかった節も否めないのかなって思うんだけど、宇多田ヒカルの緩急の良さを兎に角出してるんだなって言う構成になっているのもあったり、新鮮味を感じさせながら初めからあるRe-Recordingの鷲掴みにしてくる感じ。

 歌い直すでも無く作り直すと言う事に対して、インタビューで申し上げていたのが不思議な感覚でもある等と仰っていたんですけど、それぞれDISC1と2の一曲目に持ってくるのは自信か不安どちらかが理由としてあったのかなとは思いつつも、あの頃の宇多田ヒカルとは違うと言う様な大人びたAddicted To Youに、無限に何処迄も【マイペースに】行こうと行ってくれる様なTraveling、光と言うタイトルに相応しい柔く跳ね返る様に響く光。光に関しては、青春のゲームの一つキングダム・ハーツがあるんだけど、そのタイアップってのもあったから、突き抜ける様な力強さと比べての対比が出来るかなって。

 正直な所構成にあたっては、本当に練られていると言うのはあるかな。DISC1のFirst Love (2022 Mix)から花束を君に、One Last Kissって過程を経ている構成にしてるの狙ってる気がしません?そこから始まる盛り上げる様に続けられる宇多田ヒカル。ただただ宇多田ヒカル。そこから楽曲の緩急もありながら、最後にDISC1で持ってくるのはGoodbye Happiness…本当に此れが憎いんだよね。また次へって言われてる気がするかも知れないけれど、宇多田ヒカルが活動休止前に最後出した曲であって…だけど此れを止まるんじゃなくて次にもっていく様な締めに持ってくるって言う。俺はちょっとだけ此処で泣きそうになったかな。宇多田ヒカルの曲で俺は誰かを対面に置いての綴られる様な歌詞って結構好きで、This is loveやLettersとか特にそうなんだけど、誰かじゃなくて貴方に向けての少しテンポが高めで向けられる歌詞とかが刺さってる人だから、久しぶりに聞いたから泣きそうになったってのはある。

 本当に今でも伝説として860万枚を日本国内だけで売れたFirst Love…直近ではCDのプレス工場によって、宇多田ヒカルのFirst Loveのアルバムは音質が違う!とか言う都市伝説のおまけ付のアルバム。それと比べたら~みたいな文言や枚数に関してはサブスク時代なのに批評する人とか居るのかなって思うんだけど、そういうのを気にせずに、自分の人生の中で少し聞いた事ある気がする宇多田ヒカルが詰まってるから本当に聞いて欲しい。

 宇多田ヒカルには、誰かの感情を必ず救ってくれる普遍性があると思うんだよ。宗教じみた表現かも知れないけれど、名前を聞いた事ある曲だけでも改めて聞いてみた時に、きっと何処か自分の中で思い返せる時があって、綺麗なフィルターがかった思い出がもっと綺麗になるとは思うんだよね、宇多田ヒカルってそういう強さがあると思うんだ。

 本当有難う以外の言葉が見つからないぐらいには、今回のベストアルバムは最高でした。嘘偽り無く綾波レイで狂ったとか思われるんだけど、今でもショートヘアーが好きな理由って、HEART STATIONの宇多田ヒカル大好きなんだよね。

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