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農業被害を抑えてくれる「機能性が高い獣害対策資材」(電気柵設置「資材」編)

こんにちは、三重県鳥羽市地域おこし協力隊です。現在鳥羽市農水商工課と伊勢農林水産事務所と連携して獣害対策など情報共有をしてもらっていましたのでその紹介を記事に載せています。

私も現在加工品などの製作に必要な農作物を予算内で育てているのですが、やはり農地に動物の足跡がたまにあります。先輩農家さんや情報提供して下さっている伊勢農林水産事務所の2名の方々のお陰もあってまだ被害は出ていません。

そんな情報を皆様にも共有できたらと思います。今回は「機能性が高い獣害対策資材」資材に関して取り上げていこうと思います。

素材に関しては星で5段階で評価表示しています。☆☆☆☆☆☜


1回目 2023年6月14日更新
制作中

目次

資材1支柱編
⑴ 竹
⑵ 木
⑶ 鉄パイプ
⑷ 樹脂鋼管
⑸ FRP
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー資材2 柵編
⑴  ネット
⑵  ネット(噛みちぎり防止)
⑶  金網(亜鉛メッキ線)
⑷ ワイヤーメッシュ
⑸ 電気柵

情報提供協力:「伊勢農林水産事務所」
「三重県鳥羽市農水商工課

電気柵の「支柱」に関して情報共有していきたいとおもいます。電気柵のメイン材料ともなる「支柱」は基本は絶縁体である支柱が大前提で電気柵の効果が存分に発揮してくれます。

この支柱でないと「漏電」が起こります。そもそもの撃退してくれる電流が漏れて動物を追い払ってくれるまでの電気がなくなってしまう要因となります。

漏電になるであろう材質を使わないようにしていくとより効果が期待できると思われます。また電線を固定する際の碍子(がいし)が絶縁物であれば支柱はコスト削減も可能かと思われます。(例 竹など)

「支柱」に関してコストも一緒に見ていきましょう。


資材1

⑴竹

コストは一番低いコストで獣害対策が可能になっています。素材としては直径3㎝で丈夫なしっかりとした乾燥した素材なら十分だと思います。(※乾燥素材に限る)乾燥素材でない場合に関しては強度の問題が出てくるので考慮した後に検討してみてはいかがでしょうか。(※樹脂製のガイシ(樹脂製の電線止め金具)が必要となります。また碍子でも可能です。絶縁物であれば可能です。






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コスト★★★★☆  利便性★☆☆☆☆  耐久性★★★★☆ 


⑵木

次にコストが低いのが「木」です。細い丸太を杭のように加工して先端を尖らして地面に打ち込む形状になります。こちらも同様に素材として直径3〜5㎝は必要で丸くなくても可能です。また防腐剤が必須になってきます。防腐剤がない場合は交換する前提で獣害対策をしていきましょう。

(※樹脂製のガイシ(樹脂製の電線止め金具)が必要となります。また碍子でも可能です。絶縁物であれば可能です。ネジ式が理想です。また地盤が柔らかいのが理想的で設置しやすくなっております。






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コスト★★★☆☆  利便性★★☆☆☆  耐久性★★☆☆☆ 


⑶鉄パイプ

次にコスト面と耐久性なども程よくバランスよくいいのが鉄パイプ。ですが一番の難点は電気で撃退するといった観点から見た時の相性です。相性は凄く悪く最新の注意を払って設置する必要があります。止める金具では必然的に「樹脂ガイシ」「硝子(ガラス製)」が必要不可欠となっています。

この部分をコスト削減しよとすると「漏電」の可能性が高くなり万が絶縁体ではない金具などを使用した際は電気が必要な部分に流れなく本来の効果が期待できない状態で動物の侵入を許してしまうことは起きてしまいます。

必ず絶縁物の固定金具「樹脂製ガイシ」などを使って細心の注意を払って設置していきましょう。

(※樹脂製のガイシ(樹脂製の電線止め金具)が必要となります。また碍子でも可能です。絶縁物であれば可能です。







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コスト★★☆☆☆  利便性★★★☆☆  耐久性★★★☆☆


⑷樹脂鋼管

見た目的には材質は樹脂なのですが内部には強度を上げるため鉄が使われています。鉄パイプと同等に「漏電」の可能性が上がる為電線を引き留める際は必ず樹脂ガイシが必要となっています。






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コスト★★☆☆☆  利便性★★★☆☆  耐久性★★★☆☆


⑸FRP

この材質は最大の利点は「利便性」「耐久性」が最も優れています。
電気は通さない材質となっている為に鉄製の引き留め金具が利用可能となっています。着脱式のフックなど多くの備品で農地をサポートしてくれる利便性が最大の利点です。

また耐久性も優れていて長期目線で考えるとまさに電気柵に優れた一品となっています。

 




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コスト★★★☆☆  利便性★★★★★  耐久性★★★★★


自身に合った支柱は見つかりましたか!?中には加工が必要な素材もあります。加工が得意な人は道具などを使ってコストを削減しながら対策をしてみてはいかがでしょうか!?

次のステップでは「柵」の電線部分など細かな部分に着目していきたいと思っています。細かな部分を見たい方は”こちら”その他まだこれから「電柵設置を考えている」「電柵知識を取り入れたい」などありましたらこちら


続いては「柵」に関してみていきましょう。柵にもいろいろあるあって種類を把握して自身の農地に合った柵を検討していくのがいいとされています。「獣種」「設置場所」「予算」「メンテナンス」など補修にかけられる人員から選定していくと良いそうです。

農地に生息している動物(シカ、イノシシ)については強度があるワイヤーメッシュなどが理想とされています。学習行動が備わっている動物には心理柵(電気柵)が最も有効となっています。

では早速「耐久性」と「便利性」「コスト」なども評価を☆☆☆☆☆☜5段階で表示していますので参考にしていただければ嬉しいです。


資材2

⑴ネット

普通のネットでの紹介です。マス目のついては6cm以内(中小動物や猿用に)が最も適しているそうです。

こちらもネット(噛みちぎり)と同様に、一番の利便性は隙間などをどうにかしたいといった農地に合わせて変化(カット)させられる点です。

その形状を変えられる点が優秀で形状を好きにカットして農地の凸凹に合わせて対策ができる点が購入者の決め手になってると思われます。設置の際には「ネットを押さえるアンカー※1が必要になります。(※1アンカーサイズ30cm)

また耐久性も優れていて長期目線で考えるとまさに電気柵に優れた一品となっています。

 




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コスト★★★☆☆  利便性★★☆☆☆  耐久性★★☆☆☆


⑵ネット(噛みちぎり防止)

ネットにも噛みちぎりを防止するステンレスが編み込まれているネットが存在します。

こちらも普通のネットと同様に、一番の利便性は隙間などをどうにかしたいといった人に向けて作られた商品で農地に合わせて変化(カット)させられる点が優秀です。

形状を好きにカットして農地の凸凹に合わせて対策ができる点が一番だそうです。さらに普通のネットと違ってこちらはさらに強度が増して「噛む」事を前提に製作している点が購入の決め手になっている方も多くいるのではないでしょうか。

設置の際には「ネットを押さえるアンカー※1が必要になります。(※1アンカーサイズ30cm)

 




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コスト★★★☆☆  利便性★★☆☆☆  耐久性★★☆☆☆


⑶金網(亜鉛メッキ線)

金網の強みは、全て材質が「耐久性がほどよくある」といった点です。こちらでは鉄に亜鉛メッキを施している商品の紹介ですが、種類は豊富でいろんな物が今は市販されています。今回はこの丈夫でサビに強くフレキシブルな繋ぎ目構造が魅力的な優秀な金網です。

構造的には、下部にいくにつれてマス目が小さくなっているのが特徴です。マス目は少し大きくなっていますが活用先によっては重宝されるのではないでしょうか!?

 




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コスト★★☆☆☆  利便性★★☆☆☆  耐久性★★★★☆


そして我が管理している農地でございます。ポールは樹脂製です!現在イベント用のサツマイモと加工品用のサツマイモを育てています。

JA加茂農地

こちらの”サポート記事”まで見てくれてほんとに感謝です。あまり見てもらえないちょっとした事なので、細かな所まで見て頂けるとほんとに気持ちが舞い上がります😆 ホントに長い文章を見ていただきありがとうございました。 サポート代金は全て地域に関する活性化に投資して投稿していきます。