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新型iPad ProのNano-textureガラスがいいぞ、という話

ガジェットブロガーのおりすさるさんです😊

久しぶりの更新となってしまいましたが、今回は2024年11月15日に発売された新型iPad Pro(M4)の1TB以上のモデルでオプションとして選択できるようになった「Nano-textureガラス」が結構いいぞ、というお話です。

Nano-textureガラスの恩恵としては、「光の反射を抑え映り込みを軽減してくれる」というもの。

太陽光や蛍光の下でiPadを取り出すと、その光が反射してディスプレイが見づらく感じることってありますよね。角度によってはほとんど見えなくなってしまうこともあります。

そういうときには手で影をつくったりディスプレイの輝度を上げたりするわけですが、反射を軽減してくれるNano-textureガラスなら、そのような環境下でも画面が見やすくなります。

新しいオプションのNano-textureガラスは、高い品質と正確な色再現が求められるワークフローや、条件が厳しい環境光の下で画面を見る作業に最適です。ナノメートル単位の精度でエッチングされたガラスは、画質とコントラストを保ちながら周囲の光を散乱させ、映り込みを一段と減らします。

出典:apple

「映り込みを減らす」の効果は凄かった

Nano-textureガラスは、iPadのほかではiMacやStudio Display、Pro Display XDRでオプションとして選択できます。

Nano-textureガラスの存在は知っていましたが、私自身はこれに触れたのはiPad Proが初めて。実際に使ってみると「映り込みを減らす」という効果は絶大でした。

「で、どれほど効果があるの?」というところは以前にポストしました。

左の12.9インチiPad Pro(第5世代)では室内の蛍光灯がもろに映り込んでしまっていますが、Nano-textureガラスの13インチiPad Pro(M4)ではその映り込みがほぼ消えています。

11インチiPad Air(M2)のディスプレイの映り込み
11インチiPad Air(M2)の映り込み具合
13インチiPad Pro(M4)の映り込み具合

11インチiPad Air(M2)と比べてみるとこんな感じ。iPad Airではすぐ後ろにあるカーテンが映り込んでいます。

次に分かりやすく消灯状態でも比較してみました。

12.9インチiPad Pro(第5世代)の映り込み
13インチiPad Pro(M4)の映り込み

これ、すごくないですか?映り込んでいるのは撮影向けのLEDライトです。もちろん両者ともライトの光量は同じ。カメラの設定も同じにしてあります。にもかかわらず、映り込み具合がこんなにも違うわけです。

あと単純に見やすいということもそうなのですが、Nano-textureガラスによって明らかに目への負担は減っている気がしていますね。

映り込みが激しいと眩しいと感じることもありますし、目のピントがその映り込みに合ってしまったりして疲れる。これはピント機能が衰えてきたおじさんだからかもしれませんが、とにかく嫌な反射がなく見ていてラクなんです。

Nano-texutreガラス、みくびってました。iPhoneやMacBookにもオプションとしてぜひ用意してほしい!あと屋外で見づらいと感じることの多いApple Watchにもいいかも!

一応デメリットもある

Nano-textureガラスにはデメリットもあって、それは以下の3つ。


  1. アンチグレアガラスのような若干の滲みが見られる。

  2. 選択できるのはiPad Proの1TB以上のモデル。11インチ/13インチとも16,000円アップする。

  3. 使えるのはAppleポリッシングクロスのみ。


ひとつめの滲みについて。よーく見るとテキストの輪郭などに滲みが見られます。アンチグレアのそれに似ていますね。

写真ではうまく写ってくれず用意できていないのですが、アンチグレア特有のギラつきというか、小さい粒子の存在が感じられるようなイメージ。アンチグレアフィルムやペーパーライクフィルムを使ったことのある方ならなんとなく分かっていただけるかと思います。

ただ「ナノ」ということだけあって、その滲みやギラつきは、一般的なアンチグレアフィルムとは別次元。Nano-textureガラスもアンチグレアフィルムも光を散乱させるというメカニズムは同じですが、Nano-textureガラスはきめ細かさが全然違うのでほとんど気になりません。

それでも標準ガラスのほうがよりくっきり見えるのは確かなので、これが気になる方はNano-textureガラスはスルーでいいでしょう。

それとふたつめの値段。Nano-textureガラスを選択できるのは1TBモデルまたは2TBモデルとなるため、256GBや512GBで十分な方にとっては手を出しにくいかと思います。

  • 11インチiPad Pro(M4)/1TBモデル + Nano-textureガラス:288,000円〜

  • 13インチiPad Pro(M4)/1TBモデル + Nano-textureガラス:338,800円〜

標準ガラスを選択すると、上の価格から16,000円下がります。

Nano-textureガラスを選ぶとなると、1TB以上のモデルを選ばないといけない上にプラス16,000円払わないといけません。このハードルの高さは大きなデメリットといえるでしょう。

みっつめのデメリットは、お手入れにはAppleポリッシングクロスを使わないといけないこと。

Nano-texture ガラス仕上げの画面に付いた埃や汚れを取り除く際は、必ず Studio Display、Pro Display XDR、iMac または iPad Pro (M4) に付属のポリッシングクロスを使ってください。

出典:apple

他のクロスを使うとどうなるかはちょっとこわくて実験できませんが、とにかくNano-textureガラスにはAppleの布縛りがあります。

Apple ポリッシングクロス

Nano-textureガラスを選べばAppleポリッシングクロスが付属しますが、単体でも購入できます。

iPadをよく外に持ち出す方はもう1枚欲しくなるかも。これ以外のクロスでお手入れできないこともNano-textureガラスのデメリットです。

Nano-textureガラス、気に入りました

デメリットを踏まえた上でも、Nano-textureガラスの見やすさは非常に優秀で気に入りました。

次にiPad Proを選ぶときもNano-textureガラスを選びたいですね。「iPhoneやMacBookでも選べるようにしてほしい」と思うほど。Nano-textureガラスはそれくらい良いです。

Nano-textureガラスを選ぶためだけに1TB以上のiPad Proを選ぶことはおすすめしませんが、もともとiPad Proの1TB以上を買うつもりだという方ならぜひ一考してみる価値ありです。

⇒ Apple公式サイトで「iPad Pro」をみる

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