ひとくち日記2023.10.22

 昼、十一時十分に慌てて目覚め、すぐにスペースを開く。『幸せな日常のための同人誌』の合評会である。
 柊さん、庶民くん、鯖さんなどが参加してくれた。コンパクトかつ要を得た話し合いが出来たのではないかと思う。
 後日、おさかなそこさん、Satooくん、ことちらさんからも寸評が届く予定。

 合評会が終わった後、眠たすぎて寝てしまった。気がつくと外も部屋も真っ暗。
 慌てて着替えて、買い物へ。ハンドソープの詰め替えや、靴下、明日のお昼ご飯などを買い込む。

 十九時から片上さんと『かりぶ日記』の校正作業。途中、片上さんが夕餉を採りすぎたとかで体調を変じ、緊張が走るも、何とか日付の変わる前に作業を終える。

 メルキド出版の『REBOX5』特集:テン年代殺しに寄稿する文章を送る。私の幼少期から現在までの記憶のなかにあるSMAPについて書いた文章だ。思えば、二〇一〇年代初頭、私が盤石だろうと信じていたものが一気に崩壊した感があり。今回の文章を送った後に、その喪失感を現在まで抱えていて、それを形を変えて書き続けているのではないか、なんてことを思った。

 恥露離庵のスペースには途中からneveuさんも参加し、東京が住みにくい街であるという話などを聞く。片上さんと二人で、晩年の住処に熱海や静岡は如何、という話をしていたら、私自身が静岡に住みたくなってしまった。

 スペースは四時ごろ終わり。
 眠る前に崎山多美の短篇『孤島夢ドゥチュイムニ』を読む。以前読んだ『見えないマチからションカネーが』がとっても良かったので、期待していたのだけれど、『見えないマチ……』ほどの感動はなかった。
 主人公のカメラマンは本土の出身らしいのだが、それにしては沖縄に寄り過ぎている気がした。もっと突き放した視点から書いた方が良いのかしら。

 なんて思っていたら、眠気が、瞼を、降ろす…………。

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