「女性に相手にされない」と感じる人へ

男性諸氏は、
「女性に相手にされない」と感じた事はないだろうか。
僕はある。なんとも惨めな気分である。
大学時代、僕はド田舎の理系キャンパスに在籍していた。

ダサ大学生ができるまで

ど田舎の理系キャンパスということなので、周囲に女性はほとんどいない。
全くのゼロという訳ではないのだが、その割合は非常に低く、日常生活で女性話す機会と言えば授業のグループワークやスーパー・コンビニの店員さんくらいのものだった。
入学当初は高校の時から付き合っていた彼女がいたが、遠距離恋愛になって別れてからは女っ気の全くないむさ苦しい生活を送っていた。


当時20歳にも満たず、若い性を持て余していた僕は、マッチングアプリなんかにも手を出してみる。
しかしそこはど田舎、マッチする相手などそもそも居ない。近くの同世代で検索すると1ページ分も表示されない。
バイト代から捻出した課金は無駄に終わり、大学の友人とは「世の中男女半々なんて絶対嘘だよな」説を唱えていた。

ダサ大学生、都会進出

その後キャンパスが移り、少しは人の居るエリアに引っ越したのだが、ど田舎学生生活に染まった僕はそれはまあダサくなっていた。
流行りのファッションなんて分からないから高校生の時の服を着ているし、スタバなんかに行こうものならキョドッてしまう。

そして僕は、「異性はいるけど相手にされない」という状況に陥ることになった。
例えば、大学で新学期に新たに異性に出会うとする。
貴重な彼女候補である。慎重に関係を深めて、お近づきになりたい。
ところが、少し仲良くなったところで距離を置かれてしまう。向こうからすれば僕はお呼びでないのだろうか。
1人2人ならまだしも、4人、5人とこのような様子だと、流石に自己肯定感が削がれていく。
自分は、異性に相手にして貰えないんだと自虐的になってしまう。まさに非モテマインドそのものだ。

しばらく経ってその人と疎遠になった後、偶然学内などで見かけることがあった。彼女は男性と一緒だったが、男性が食い気味に話しかけている。
それを見ていて胃が痛くなった。
きっと彼女の日常はこれの繰り返しなのだろう。
食い気味の彼は僕と同じで、一本の糸に縋ろうと必死だった。

この誰も幸せにならない構図は一体何だろう。
彼女も彼女でただ友人として付き合いたいだけなのに勝手に恋愛対象扱いされて迷惑だし、僕を含めた男性は、当たりのない宝くじに並んでいるようなものである。

何故相手にされないのか

原因はひとえに、需給の不一致である。
少なくともこのミクロな界隈では、彼女を作りたい男子学生と、彼氏を作りたい女子学生のバランスが取れていないのである。
これはそもそも、学内の男女バランスに偏りがあるため、必然的に余り物が大量に生まれてしまう。
では解決策はどうか。自分の需要がある場所は行けばいいのである。
言うは易し、しかし恋愛が商材化した現代社会において、そう易々とブルーオーシャンは見つからない。
サークル、アルバイト先、ボランティア団体。
色々な所に顔を出したが、やはり男性が多い。
さらに言うとそんな所に顔を出す社交的な女性には、大抵彼氏がいる。
相席屋や恋活イベントなどに縋ることもできるが、男性の参加費は高いため、貧乏大学生には何度も通えない。

結局、「女性に相手にされない」と感じている状況は「異性を求める女性が射程圏内にいない」ということと同義と言っていい。
射程圏内、というのは勿論物理的な距離もあるが
自分が狙えるレベルというのも加味しなくてははらない。

まずは金で出会いを量産するか、
足と時間をかけるかのどちらかで出会いに漕ぎ着ける必要があるが、ネガティブになる必要はない。
君は誰からも必要とされていない訳ではなく
君を必要とする人がそこにいないだけなのだから。

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