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ペットロスを和らげるために愛猫のスマホケースを自作した話
初投稿は自己紹介だとかやりたいことを書くのがいいらしいけど、書きたいと思ったことから徒然と書いていこうかと思う。今回のことは2年前のことなので備忘録のつもりで。
2022年初夏。写真の愛猫が虹の橋を渡ってしまった。享年9歳だった。
元気にぴょんぴょん駆け回っているところをとっ捕まえて腹を撫で回してやったところ、手触りに違和感があった。見ると大きなピンク色のできものができていた。翌日すぐに病院へ連れていく。
嫌な予感の通り悪性腫瘍、がんだった。そして二、三ヶ月との余命宣告。
当時はブラックのお手本みたいな職場で働いていて精神的に余裕がなかったのもあるが、もっと早くに気付けていれば……としても仕方ない後悔を今でもしている。
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元々は近所の河原で保護された雑種で、お母さん猫は長毛種だったらしい。その遺伝が中途半端に遺伝したのかソマリみたいな毛の長さ。尻尾だけがやたらとボリューミー。
そして顔の可愛さに似合わず超凶暴。すぐ噛む。手が出る。野性が強い。生まれて一ヶ月で兄弟猫と引き離されてうちに来てしまったものだから、加減を知らずに育ってしまった。
しかしそれでも人間が大好きな子だった。帰ってくると「おかえりおかえりー!」と駆けてきて、膝の上でかまってアピール。
なお撫で方が悪いとすりすり攻撃が噛みつき攻撃に取って代わる。甘噛みとかいう域を超えているレベルで噛む。指に穴空いたことあるし。
運動神経抜群で足の速さもジャンプ力もすごくて、いつもスーパーボールみたいに跳ね回っていた。そこでついたあだ名はぴょんぴょん。
何故か鳴き声は「にゃー」ではなく「キャオンッ」だった。個性が強すぎる。
そんな子だったから存在感の強さは圧倒的だった。
彼女のいなくなってしまった家は火が消えたみたいだった。
9年。昨今の猫としては短すぎる天命。その少し前に虹の橋を渡った先住猫は18年の大往生だったのに、彼女はその半分しか生きられなかった。
死ぬ間際まで元気にキャットツリーやピアノの上に飛び乗っていた。可愛い顔して私を見つめていた。今日も美人だね、と頭を撫でると嬉しそうに目を細めていた。
彼女のふわふわの毛並みや柔らかな手触りを今でも鮮明に思い出すことができる。
先住猫を亡くして半年後、まだまだ一緒にいられると思っていた彼女までも喪ったショックは本当に大きかった。
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それから一ヶ月か二ヶ月くらい経った頃、スマホを買い換えることになった。
この記事を読んでくれている方はスマホケースにこだわりはあるだろうか。
財布以上に持ち歩く存在と言っても過言ではないスマホ。使っていないときでも常に視界に入っていないと落ち着かない。だったらケースのデザインもこだわりたい、というのが私のこだわり。
私は専ら手帳型を愛用している。閉じている間は画面を守れるからである。
ちなみに「スマホケース 手帳型」と検索するとサジェストに「やめとけ」とか「やばい」とか「ダサい」とか「おばさん」とか出てくることがあるのだけど、あれを表示させている人たちは一体何と戦っているんだろうか。
別に他人が手帳型のスマホケースを使っていようと自分に何の影響もないと思うのだが。ご存知の方がいたら教えていただけると嬉しい。
(手帳型ケースは熱がこもりやすいというデメリットも一応あるらしい。念のため)
それでまあ、ペットロスでトチ狂っていた私は「新品のiPhoneに愛猫のスマホケースを装着させたい!」と考えたのである。
スマホケースだって自作できる時代だ。いくらダサかろうがなんだろうが私のiPhoneなのだから好きなデザインを装着させたい。
というわけでいろいろ調べた結果、pixivFACTORYで作れるオリジナルのグッズの中にスマホケースがあることを知ってここを使うことに決定。
ブラウザ上で画像ファイルをアップしてプレビューで確認できるところがよかった。
(残念ながらこちらではiPhoneシリーズは12までしか対応していないようなので、最近の機種で作るのは難しそうです)
写真をそのまま使っていい感じのデザインに仕立てる自信がなかったので、写真をトレースしてイラスト風にする+フリー素材サイトからいい感じの素材をお借りして組み合わせる、といった具合でデザインした。
![](https://assets.st-note.com/img/1716980035146-UrbGHkApqu.png?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1716980712674-508ZuSWo8G.png?width=1200)
デザインに関しては素人なので大目に見てほしい。
ぶっちゃけ今見ると恥ずかしい。とりあえず花散らしとけ感がすごい。色もとっちらかってるし。
今だったらもうちょっとシンプルにすると思う……
あと本当はベルトなしがよかったのだけど、在庫がなかったのでベルトありにした。
今でもベルト部分は引きちぎりたいくらい邪魔だったりする。頑張って描いたうちの可愛い子が! 隠れる!!
データ入稿と注文を済ませて実物が届いたのが大体二週間後くらい。
実物の写真がこれ。
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![](https://assets.st-note.com/img/1716981355692-zsVfWO9ejL.jpg?width=1200)
デザインの是非はともかく、まあうちの子のめちゃくちゃ可愛いこと。
新品iPhoneに装着したときのテンションの上がり方といったらこの上なかった。
スマホを使い終わってカバーを閉じると可愛い子が現れるんだからそりゃもう大満足。
2年経った今でもこのケースを愛用している。
下手なりに頑張ってデザインしたケースだから傷つけたりしないよう丁重に扱うようにしていたけれど、最近になってちょっと裂け目ができてきたかな? という感じ。でも本当に使い物にならなくなるまで使い倒す気でいる。
つらいときや悲しいとき、手元にこの子がいるだけで励まされるような気持ちになれる。いつもこの子が一緒にいてくれる、と思えるようになった。
ペットロスの解消法にペットのグッズを作るの、非常にオススメです。
![](https://assets.st-note.com/img/1716982068307-BI6R7vJmey.jpg?width=1200)
読んでいただきありがとうございました。
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