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【ヒーローインタビュー】結城周平(身体機能障害 M-AL2)パラクライミングJC第2戦 2022年度

2023年3月に開催されたパラクライミング「2022年度ジャパンシリーズ第2戦」。下肢機能障害のうち、片方の足の障害または足の長さが違う、AL2クラスで優勝した結城周平選手のヒーローインタビューをお伝えします。

――AL2、RP3のルートで、唯一の完登となった。

結城:高野正選手(RP3)は登れるのではと思っていたので、完登が自分ひとりだったのは、意外でした。セッターの想像を超えるような登りができてよかったです。

決勝ルートを登る結城選手

――今までの大会と比べて難易度は?

結城:去年10月の秦野大会(ジャパンシリーズ第1戦)のルートの方が悪かったんじゃないかと思います。今回、ムーブが読みやすかった。前回と比べて、強度としても、やさしいと思います。

――AL2クラスが、国内で初めて成立した。

結城:すごく嬉しいです。インスタなどSNSを使って、動画を発信してきた効果だったら嬉しいなと思います。ほかのカテゴリーも、もっと成立していったらいいなと。

銅メダルの小野拓洋選手。AL2クラスは、4選手が参加し、初めてのクラス成立となった

――日本代表となると世界が見えてくるが?

結城:前回、モスクワでの世界選手権では、3位だったので、今年の世界選手権では、やはり金メダルを取って帰ってきたい。普段はボルダリングしかしないんですが、体の強度が年齢とともに落ちてくるっていうが間違いなくある中で、最近は、筋トレのジムに通うことで、ベースの力をもっと上げていって、クライミングが強くなれるように努力をしています。

銀メダルの小野巳年男選手。2011年開催の第1回世界選手権(イタリア)の初代優勝者

―—応援してくれた人たちにひとこと。

結城:登っている中で、声が聞こえた。今までコロナ禍で、声援がない大会が多かった中、やっぱり大きい声で応援してもらえるっていうのは、最後までゴールできた要因。パワーをもらえたと思います。応援ありがとうございました。

完登し、観客に手を振る結城選手

――自分の登りを何を感じてもらいたい?

結城:できないことが、いろいろ発生する中で、片足でもできるっていうのを見せることで、いろんなことの壁を突破できるようなきっかけになってくれたらうれしいです。

撮影協力:写真の力で、もっといい社会へ。『ソー写ルグッド

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