超鈍感彼氏のサプライズ

○○:……すご
美穂:でしょ〜どうだ！美穂ちゃん頑張りましたよ
○○:…うん、でも
美穂:なに？
○○:部屋せま…
美穂:ちょっと！年に１回しかないんだから！我慢する！
○○:いやゲームしたいからさ
美穂:ゲームよりクリスマスとれ！もう！
○○:ん〜まあいいか
美穂:はぁ…他に言うことは？

わざとらしくくるっと回る
今日着てる服をみせるために

○○:……目回らない？
美穂:そこじゃないよ？半回転で目回らないから
○○:……そか
美穂:…気づかないの？超珍しい、レアなんだけど！
○○:……ツリー綺麗だね
美穂:いや！それも大事！でもさっき言って？
○○:ん〜なんだろ…
美穂:(ここまで鈍いとは…)
○○:あ、美穂ちょっと出かけてくる…
美穂:はいぃ？！
○○:……ちょっと待ってて
美穂:いや…あの…

バタン

この流れで出かける？……意味わかんない
…○○のためにせっかく準備して…プレゼントだって用意したのに…彼女置いてく？

つかれた…もう…だめなのかな…超鈍感は考慮してきたけど…

ベッドに腰掛け項垂れる

バタン

えっ？早っ…2.3分ぐらいだよ？

○○:……美穂
美穂:なに…

不貞腐れたように言い、そっぽを向く

○○:……美穂？
美穂:…ふん
○○:……どうしたの？
美穂:…どうしたの？この状況わからない？
○○:……ん〜わからないけど

カッとなった私はベッドから立ち上がり○○を見る

美穂:もうさ！いいかげんに…え？

○○は私の目の前に小さい箱を差し出す
クリスマス仕様の包装紙に包まれた

○○:メリークリスマス……美穂

○○はとびきりの笑顔をみせる
…状況が理解できない

美穂:…えっと…
○○:……あれ？今日イブだよね？
美穂:あ…うん…
○○:受け取らないの？
美穂:あ！…ありがとう
○○:……中見て？
美穂:…いいの？
○○:……うん

箱を開けてみた
あ…これって…

○○:前に欲しがってたネックレス…デートした時ずっと見てたよね？
美穂:…気づいてたんだ
○○:……うん

優しい笑顔で私を見つめてる
…あー私バカだ…ちゃんと考えててくれてたじゃん

でも…

美穂:さっきどこいってたの？
○○:……隣の影山さんの家
美穂:…影山さん？
○○:……うん、美穂のプレゼント預かっててもらったんだ…サプライズしたいからって
美穂:……いや、サプライズのクセ強いから

てか、影山さんて誰？

美穂:…でもありがとう…めっちゃ嬉しい…
○○:…つける？
美穂:うんっ！

○○が後ろに周りネックレスを付けてくれた
かわいい…○○からの…プレゼント…
絶対大切にする…

ぎゅぅ…

美穂:ふぁっ？！//

○○はそのままバックハグをしてきた
ちょっ…付き合って初めてされた…//

美穂:ま、○○…ど、どうしたの…//
○○:……美穂がかわいいから
美穂:ちょ、ちょ、ちょっと…//どうしたの…普段言わないのに…
○○:ん〜今日の服装が似合っててかわいいからつい…美穂似合っててかわいいなって
美穂:……気づいてたの？
○○:…来た時から？
美穂:…早くいいなさいよもう…//
○○:……珍しいよねミニスカ、足出すの嫌だってよく言ってるのに
美穂:……イブぐらいいいじゃん//
○○:……誘ってるの？
美穂:……ねえ？真顔で言わないで？
○○:……冗談だよ
美穂:真顔で脚見ながら言わないでね、冗談に聞こえないから…

ぎゅぅ…
バックハグから正面に周り抱きしめられた

美穂:…今日積極的だね？
○○:……イブだから？
美穂:ふふ…○○は私のサンタさんだね
○○:……僕白髪ないよ？
美穂:もう！ムードないこといわ…

んっ……

…凄く長く感じた…数秒…
…普段しないのに…
深い……深い…愛の確かめ合いまでされた……

美穂:…………////
○○:どうしたの？
美穂:……うるさい、ばか…//
○○:あ、美穂今日泊まるよね
美穂:…イブに泊まらない彼女います？
○○:……美穂ならやりそう
美穂:私、どういうイメージ？
○○:じゃあお願いある
美穂:……またお風呂で腕ぷにぷに？
○○:……あ、それもなんだけど
美穂:まだあるの？
○○:……ムチムチの太ももで膝枕して
美穂:……いまなんと？
○○:……膝枕
美穂:その前
○○:ん？ムチムチ

美穂:……気にしてること言ったからやりません
○○:……やだ、やだ
美穂:駄々っ子になってるから

たまーにみせる○○のわがまま
無茶な要求多いけど……やってあげちゃうんだよね

膝枕もしてあげてお風呂にも一緒に入っていつもと変わらない日常だけど、幸せなイブ……

また来年だよ？
今度は美穂サンタがサプライズするんだから♡