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お嬢様は素直じゃない3

美穂 おはようございますぅ

いつも通りの渡邉さんの元気な声

ん?あれ?

○○ 渡邉さん?腕どうしたの?
美穂 ああ、大丈夫ですわ、朝起きたら腕が痛くなったので湿布貼って包帯してるだけですわ
○○ いやでも…
美穂 問題ないですわ、お母様が大袈裟なんです…ほら



腕を上下に動かすが「いたっ!」と腕を押さえる

○○ 渡邉さん?!無理はダメだよ!
渡邉 だ、大丈夫ですわ、これしき…お仕事でき…


その時だった

○○はそっと美穂の手を握る

美穂 ふぇ?!…ま、○○…さん?な、な、な…
○○ 渡邉さん…無茶しちゃだめだよ?辛かったら…


「僕が君を支えるから」

君を支える…その言葉が美穂の耳の中でリフレインする



わたくしを支える?○○さんがわたくしを支える?
そ、それは…わたくしの人生を…一生!?
い、いけませんわ!わたくしの生涯のパートナー?!
だめよ、まだ御付き合いもしてないに…婚姻など!
式はハワイがいいなんていつ言えばいいの?
子供はたくさん…




「…なべさん?渡邉さん?」

はっと我に返ると○○の顔が近い

美穂 ひゃぁ?!
○○ 渡邉さん大丈夫?なんか意識飛んでたみたいだったよ?
美穂 だ、だ、大丈夫です…
○○ それなら良かったけど…渡邉さん
美穂 は、はい?
○○ 腕…
美穂 …え?

○○の顔が近くて驚いた拍子に両腕を上げていた

美穂 あれ?…痛くない
○○ え?マジ…?

お仕事が早く終わったのでわたくしは1人で病院に行った

診断結果は…寝てる間に変な方向に向いて一時的に痛めただけと言われた
外傷もないから間違いないと


原因はわかったけど…○○さんにどう説明したらいいのよ…

あんな妄想までして…穴があったら入りたいですわ!

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