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廃業寸前の町工場を立て直せるのか#1

当たり前ですが、会社を安定させるためには、人を育てて仕事を増やすしかないですよね。
順番はどっちが先でしょうか、借入ができたので求人を考えてみました。

うちは製造業なので、ITの様に価値を高めて利益率を上げる・・・
というような効率的なことが望めないので、地道に人と売り上げを増やすしかないんです。

まずは会社の法的な整備をしようと考えました。
ハロワで求人するためです。

その当時整理したところ、内部的にいろいろな問題がありました。
・社内内職
・最低賃金
・労働保険未加入

従業員を育てて定着させるためには、安心してもらえる環境が必要ですからこれらを解決する必要があると考えたのです。

社内内職という言葉はご存じでしょうか?
雇用せず、外注という扱いで社内で仕事をしてもらうことです。
それ自体が違法ではないのですが、低賃金であったり
労働保険未加入であったり、実態は雇用と同等である場合
違法となります。

いくつか条件があって、その方が良い、というかたもいらっしゃいましたが
希望する方は雇用に切り替えたいと思ったのです。

それと最低賃金は上回らないと募集もできないです。
肌感覚としては地方の零細企業は守っていない会社も結構ありますね。
当時の財政状況だと雇用して賃金改善するとすぐ赤字になることはわかっていました。

だだ、自分の生活のためにも改善しないと進めないと思いました。


各種届け出に関しては、当時社労士にお願いするお金もなかったので自分でやることにしました。

まずは労基署に就業規則の届け出が必要で、見よう見まねで作成しました。
それは良かったのですが、提出するに必要な労働者代表の選出が大変でした。

お願いしてもみんな断るのです・・・
理由はなんか怖い、とか責任ありそうで嫌、とかでした。

賃金改善や、労働保険の加入はみんな賛成してくれていたのですが、そのために必要な労働者代表になるのは嫌なんだそうです・・・
実態としてはそんなに責任はないはずなんですけどね

こういった状況も地方零細あるあるだと思います。
だったら今のままでいいんだね?となると嫌なのに個別の役割を担うのも断られちゃう。

とりあえず候補者数人に対して粘り強く説得するしかないですよね。
疲れます。

つづく


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