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Bs2021オフの補強ポイントについて

みなさんこんにちは。いっちです。

いよいよシーズンも佳境に入り優勝争い、CS争いが苛烈さを増してきました。

先日オリックスは吉田一将投手・荒西祐大投手・飯田優也投手・鈴木優投手・神戸文也投手・稲富宏樹捕手・古長拓内野手ら7人の選手に来季の構想外を告げ、榊原翼投手には育成契約を打診しているとの報道が出ました。

プロ野球という勝つことが最大の目的であるチームを運営していくにあたって、こうして別れを告げなければならない選手が出るのは仕方ないことではありますが、私自身としても思い入れのある選手がこのような形でチームをさることになり寂しさを感じています。

別れもあれば出会いもあるように、今日10月11日にはドラフトが控え、ストーブリーグでも選手の入れ替わりがあるように、これから新たな選手が入ってくる季節にも近づきつつあります。


今回は今年のドラフトやストーブリーグでオリックスがどう動くべきか、その補強ポイントに焦点を当てて考察してみました。編成面でnoteを書くのは得意ではなく、いつにもない駄文になっておりますが、もし良ければご一読ください。

また「ここは違うのではないか」「こうした方が良い」と言った意見もご遠慮なく是非お寄せください。私にも勉強させていただけると幸いです。よろしくお願い致します。


前置きが長くなってしまいましたが、まずは現在のオリックスのチーム状況を様々な視点から見てみましょう。

最初に-現在のオリックス-

オリックスは10月6日の時点で64勝50敗で2位と0.5ゲーム差の僅差ながらパリーグ1位で、2年連続最下位から素晴らしい躍進を遂げています。

躍進の核となっているのは山本由伸投手、宮城大弥投手らの強力な先発陣を擁するリーグ2位の防御率を誇る投手力と、リーグトップの打率と本塁打数、2位の得点を記録している攻撃力で、特に攻撃力に関しては昨年リーグ最下位だった得点数をここまで伸ばせたことが今年の躍進に強く直結したと言えるでしょう。

では逆に弱点になっている部分はと言うと、リーグワースト2位の救援防御率が示すようにリリーフ陣と、リーグワーストを記録した盗塁数、失策数から守備走塁でしょう。


また野手陣をポジションごとの攻撃力から見ると、

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※以下のサイトより引用

吉田正尚選手と杉本裕太郎選手が君臨する両翼はリーグ屈指の攻撃力を誇りますが一塁・二塁・DHで大きなマイナスを作っていて、特に打撃でアドを作りたい一塁とDHでのマイナスは野手陣最大の弱点と言えるでしょう。

野手の現在の布陣を見ていくと以下のようになっっています。

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各ポジションともこれまでに比べると良い選手が揃ってきたのですが、ここで注目してもらいたいのが2番手以降の選手で、どこを見ても一番手の選手に大きく見劣りしてしまいます。

このように野手陣は一番手すら良くなかったここ数年を思えばかなりポジティブに考えることができます。しかし、これから数年間優勝を狙うにはこの選手層でははっきり言って厳しいです。今年はこのチームの実力自体がついてきたこともありますが、他球団では故障者や不振に陥った選手も多く、正直運が良い一面も否めません。つまり選手層の底上げが喫緊の課題といえるでしょう。


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次に投手陣を見ていくと、一軍の先発は山本投手・宮城投手を軸に左右のバランスも良く若く素晴らしい投手が揃っていますが、リリーフは富山投手・吉田凌投手以外は中堅・ベテランが目立ち、特に平野投手は37歳にして抑えの大役を担っています。二軍を見てもすぐに抑えを任せられる選手は澤田投手くらいしかおらず、澤田投手も怪我の影響で連投が効かないなどの制約があります。平野投手もいつ衰えるかわかりませんし、抑え候補の選手を獲得する必要性がチームの中でもかなり高いです。

先発も一軍は良いものの二軍を見るとやや物足りなさが感じられ、特に先発ができる左腕が(ここには記載していませんが)育成2年目の佐藤一磨しかおらず、チームのバランスを考えても左腕の先発候補を一枚確保しておきたいところです。

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ここで外国人選手の現状を見てみると
※選手名(年齢)/試合数/打席数/安打数/打率/本塁打数/OPS
ジョーンズ(36)/69/174/34/.230/4/.677
モヤ(30)/98/343/78/.241/13/.670
ラベロ(29)...故障離脱

※選手名(年齢)/試合数/先発数/イニング/防御率/勝敗/WHIP
ヒギンス(30)/45/0/42.1/2.76/1勝2敗24H2S/1.28
スパークマン(29)/5/3/16/7.31/0勝1敗0H0S/1.44
バルガス(30)/5/1/9/11.00/1勝1敗1H0S/1.89 ※故障離脱

投打ともに見ても特に活躍した選手がヒギンス選手しかおらず、代打でのジョーンズ選手・終盤のモヤ選手が要所で良い働きを見せたもののシーズン単位で見た数値としては物足りなさが払拭できません。誰を残すのか、選手本人の希望や年俸の問題もあり難しいところですが、ここもオフには多少のテコ入れが入るはずです。


続いては年齢等のバランスからも見ていきましょう。

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投手・野手ともに以前より若返りが見られますが肝心の中堅層が薄く、それがチームの選手層の薄さに直結しています(以前のチーム状況はリンク先のnoteをご覧ください)。投手に関しては投手育成が上手い部類に入る球団で、プロスペクトも少なくないので多少は時間が解決してくれる気がしますが、特に野手は二軍も一軍も投手有利な球場が本拠地で、今年の二軍はとにかく貧打に泣きました。二軍からの野手の上がり目は正直まだ乏しく、打席数を割きたい若手の太田椋や宜保翔を一軍のベンチ要員として置かざるを得ない状況が現在も続いています。そこで彼らの現在の一軍での役割を代わりにできる選手を獲得する必要性もまた高いです。

また、野手陣は最年長が36歳のジョーンズ選手で、日本人では安達選手・T-岡田選手・松井雅人選手の33歳と、頼れるベテランと言える選手が少ない状況です。そういった観点でも豊富な経験値を若手やチームに還元できる、投手で言う能見選手や平野選手のような存在を獲得したいところです。

捕手に関しても今年は伏見選手・若月選手を軸に回してきましたが支配下の捕手が5人と少なく、年齢のバランスを考えれば大卒世代で1人欲しいところです。その大卒世代にあたる稲富選手が戦力外通告を受けたことを考えると獲得は間違い無いのでしょうか、、、


最後に若手に限定した布陣を見ていくと以下の通りで

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これを見ると二遊間は球界屈指のプロスペクトである紅林選手・太田選手が並び、サードも(もう若手といえるか微妙な年齢ですが)今年大ブレイクを果たした宗選手が君臨し数年は安泰と言えます。しかしそれ以外のポジションは決して良いとは言えず、特に打撃で貢献したい一塁とDH、ライトは選手の数も成績も良いとは言えません。個人的には元選手を外野に転向させるのも一手かなとも思いますが、それでも数が足りないのでドラフトで獲得すべきポイントであるように思えます。ただ、最初から一塁やDHの選手を獲得するのは、外国人選手とポジションが被る可能性が高く得策とは言えないので、最初は三塁や外野、他のポジションを守らせたかったが守備力や他の選手との兼ね合いの問題からコンバートさせる、という方針で良いと思います



補強ポイントまとめ

ここまで挙げてきた補強ポイントを簡潔にまとめると、

①一塁とDHでアドを作れる選手
一軍ベンチ要員
ベテラン野手
大卒捕手
抑え候補
先発左腕
主に一塁と外野のプロスペクト

以上8項目になりました。

この補強ポイントをドラフトで補うのか、ストーブリーグで補うのかは次項以降で書いていきます。


補強ポイント-ドラフト篇-

今年も私はアマチュア球界に疎いので、補強ポイントに合致する選手が存在するのかは知りかねますが、
ドラフトでの補強ポイントを優先度順にまとめると

①ポジションを問わず打てる野手
②将来のエース候補
③ポテンシャルの高い左腕
④大卒世代の捕手(できれば打撃より守備型が好ましい)
⑤身体能力が高い外野手(西浦選手の枠)
⑥社会人経由の野手(トレードでも良い)

このような結論に落ち着きました。

順番についてですが、まずはやはり打てる野手で、コアになりうる存在は毎年一人は獲得しておきたいところです。2番目に据えたエース候補と悩んだのですが、二軍の野手陣の現状を考えると最初に押さえるべきかなと思いました。

エース候補に関しては、前述してきた通り将来のエース候補といえる投手も宮城投手・山下投手しかおらず、山本投手・巨人の戸郷投手のような下位での獲得はあまり現実的では無いことから2番目に置きました。

左腕は希少性が高く、この順位で獲得できるかは微妙なところではありますがまだチームが再建途中であること、投打のコアを揃えるのが優先であると考えた結果ここになりました。

捕手と外野手は捕手の獲得の方が先決という理由でこの順番に落ち着きました。社会人経由の野手についてですが、やはり宜保選手や太田選手を一軍のベンチ要員にしてしまうのは優勝争いの今だから良いものの、開幕からこの状況を続けるのはチームとしてとても不健全です。大城選手の離脱もあり好ましい選手が残っていれば獲得に動くべきかと思いますが、無理にドラフトで獲得せずトレードで他球団から引っ張ってくるという手段もあります。


補強ポイント-ストーブリーグ篇-

ここでは先ほど挙げた8つの補強ポイントのうちドラフトでは解決できない部分を取り上げたいと思います。優先度の順としては

①抑え候補
②一塁とDHでアドを作れる選手
③一軍ベンチ要員
④先発候補

という順番かなと思います。

クローザーに関しては繰り返している通り、平野選手が加齢でいつ衰えてもおかしくない状況で、平野選手の代わりになり得る選手がいないという致命的な弱点を抱えているので、ここは持ちうるリソースを惜しまず投入し、外国人選手の獲得に努めるべきでしょう。

一塁やDHでアドを作れる選手においても同様で、比較的安定しているT-岡田選手はともかく、好不調の波が激しいモヤ選手・加齢でフル出場は厳しいジョーンズ選手を控えに回せるクラスの選手が外国人・日本人問わず欲しいところです。日本人の場合はFAになるかと思いますが、多少のリスクは取っても良いかと思います。

一軍のベンチ要員についてはドラフトの社会人野手の項でも触れたように、主に内野の二遊間を熟せる選手とセンターを中心に外野をこなせる選手の二人を撮ることができれば理想です。CランクのFA選手がいれば理想なのですが、トレードや戦力外通告を受けた選手から獲得するのが現実的でしょう。

先発候補についても6,7番手以降が5番手までと比べて薄いので獲得に動いても良いと思います。バルガス選手の怪我の状況や、スパークマン選手のフェニックスリーグでの成績や内容を見ての判断にもなりますが。


終わりに

ここまで書いてきましたがいかがだったでしょうか。

今年のオリックスは素晴らしい躍進を果たしてきましたがその一方で、躍進をしたからこそ浮き彫りになった部分もあり、常勝球団への道のりはまだ長いと実感しました。今回挙げた補強ポイントも一年で全て解決することは流石に困難で、今年で全てを解決できなかったとしても来年以降も数年単位で強くなっていく過程を見守っていきたいと思います。

自分のnote史上で最も稚拙な駄文になってしまった自負はありますが、最後まで読んで頂き、本当にありがとうございました。
読んでくれるみなさんの存在がnote更新の大きな励みになっております。

次回以降も、どうぞよろしくお願い致します。

Twitter→ http://twitter.com/@icchi34


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