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マガジン「商品貨幣論」

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緊縮理論に行き着いてしまう商品貨幣論について解説してゆきます。
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#商品貨幣論

商品貨幣論17  ―商品貨幣論はマクロ経済学ではない―

それではざっとこれまで述べてきた、「商品貨幣論」に基づいた経済学的なキーワードないし、人…

商品貨幣論16  ―貨幣ヴェール説から生まれた貨幣プール論―

さて、商品貨幣論についてまとめようと思っていましたが、一つ忘れていたことがありました。 …

商品貨幣論15  ―”有効需要の原理”には「信用創造」が重要―

富(価値)の移動が A供給側→B需要側 だと、BはAに逆らえなくなる。 B需要側がA供給側に成り…

商品貨幣論8  ―重農主義に潜む資本家の萌芽―

フランソワ・ケネー、という当代随一の知識人から、生まれたこの重農主義、そしてそこからさら…

商品貨幣論6  ―重商主義と現代日本 ルサンチマン―

コルベールの重商主義は ①産業保護振興政策 ②デフレ推進 ③関税による保護貿易 これにより国…

商品貨幣論5  ―フランスの経済学2・重商主義とケネー―

重商主義は ①高付加価値生産産業の保護育成 ②穀物の低価格政策による富裕層の消費優遇措置 …

商品貨幣論4  ―フランスの経済学1・フランソワ・ケネー―

さて、レッセフェール、という言葉は英語ではありません。 「フランス語」です。 アダム・スミスはイギリス人であり、先に述べたデイヴィッド・ヒュームも、のちの著名人デイビッド・リカードもアルフレッド・マーシャルも、多くの「イギリス人」が名を連ねます。 このように経済学ではイギリスの系譜が重視されがちなのですが、実のところ、古典派経済学は「フランス」を抜きにしては語れません。 日本人にとって絶対王政と言えばルイ14世が有名でしょう。彼はフランスに膨大な富を集積し、巨大なヴェルサ

商品貨幣論3  ―貨幣ヴェール説から貨幣数量説、そしてレッセフェールへ―

前回、貨幣ヴェール説には無理がある話をしました。 もし、貨幣に本当の中立性があるなら、 …

商品貨幣論2  ―貨幣の中立性―

さて、前回の貨幣ヴェール説は本来なら、「古典の二分法」という理論と共に語られるものなので…

商品貨幣論1  ―貨幣ヴェール説―

「貨幣」を辞書で引くと次のように書かれています。 長々、っと書いているので主要部分だけを…