見出し画像

色んな人生

大学時代の部活の仲間の一人が日本タレント名鑑に載った。

大学在学中にアイドルデビューした友人がいたので、大学の知り合いという枠組みでは二人目だ。

思えば、高校の同級生(知り合い)はNHKアナウンサーや劇団四季、アニメーター、大人なDVDを出した人がいたりして、私が知り合いが多いだけなのか分らないけれど、とにかく色んな人生を歩んでいる人がいる。

そんな特異(?)な職業じゃなくても、元カレは2人とも教員(どちらも教員であることを信じたくないような人物)だったり、小学校からの友達は動物園の飼育員で何度かテレビに出たりしているし、いわゆる「将来の夢」で子ともが書きそうな職業についている人が周りにたくさんいる。

私はどうだろう?

昔から、高望みして叶わないことが嫌いだったので、小学校の卒業文集の「10年後の夢」には、「身長を10cm伸ばす」と書いてある。(叶ったので良しとする)

本当はなりたかったものはたくさんあったけど、努力が嫌いでものぐさで、結果がすぐ欲しい性分だったために特に現時点で「なりたかったもの」には多分なっていない。でも、今私はとても幸せだ。明日のご飯には困っていないし愛する配偶者と穏やかに暮らしている。

そう思う日もあれば、虚しくて死にそうになることもある。本当は勉強なんて嫌いだったのに現役時代は理系の勉強をして結果が振るわなくて、わざわざ浪人して文系の大学に行ったこと。本当は美大に行きたかったけど、高校2年生の頃オープンキャンパスで自分よりずっと絵の上手な人がたくさんいることに気付いて怖くなった。(遅いくらいかもしれない。)

浪人中は全く勉強に集中できなかった。不仲の両親の言い合いを聞いて悲しくて、自分さえいなければみんな幸せになるんだと思っていつも死にたかった。毎日毎日死にたかった。成績も全然上がらなかった。なんで大学に行こうとしているのかわからなかった。あんな日々に比べたら今はとても穏やかで幸せだと思うのに、あの死にたい気持ちで若いころのエネルギーは使い果たしてしまった気がする。

もちろん、大学に行って結果最高の人(夫)に会えたのだから今のところ私の人生はOKだ。どんな人生だって自分が納得していたらそれでOKなんだ。やりたければ言い訳せずにやればいいし、やりたくなければやらなくていい。もっとシンプルに考えて、自分がずっと気分よくいられるように過ごそう。

何もかも手に入れたように見える人が自殺してしまったり、ちょっとした過ちで何もかも失ってしまう人が出るような時代、誰もがみんな自分にもっと優しくなれたらいいですね。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?