「正倉院の世界」行ってきた〜見る・聞くの限界〜
職場で「正倉院の世界」展(@東京国立博物館、2019.10.14〜11.24)の招待券をもらったのでパートナーと久しぶりに上野へ。
秋の暖かい日差しの中を50分待ち、さらに人混みの中、国宝級の有り難い品々を拝む。
歴史の教科書で見たことがあるような細かい紋様が入った琵琶や、ササン朝ペルシャからシルクロードを通って伝来した白瑠璃碗。
でも、我々の興味を最も引いたのが、「名香の世界」の展示室。
夜、無印良品のお香を焚いて寝るのが習慣になっているので、今回の展覧会でわざわざ展示されるほどのお香とは一体どんなものなのか、気になった。
展示されていたのは、「黄熟香」という香木。見た目は1.5mくらいの大きな流木で、ところどころに織田信長や足利義政が削ったという跡が残っていた。長い歴史をかけて“天下の名香”と呼ばれるようになり、歴代の名将や天皇だけがお清めに焚けるという価値を持つようになったそう。
“天下の名香”・・・
しかも、織田信長レベルの人物しか削れない香木なんて、一体どんなにいい香りがするのだろうか。
めちゃくちゃ気になる。
どうにか近いものを自分でも嗅ぐことはできないか。気になって調べてみると、黄熟香は1996年に宮内庁正倉院事務所の調査で、伽羅という種類の香木と香りが一致するとか。伽羅自体は某通販サイトなどに一応出品はあるが・・・
価格は、8.8kg 8000万円・・・!? たった17gでも149万円!?
まさに幻の香り・・・。なにか悪い薬みたいに高級。
ぜひ“香り”も展示してほしかった。
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