架空のスタッフとして書いたゲストハウス業務
*これは架空のスタッフ目線で、飯室(オーナー)が妄想して書いたものです。昨日投稿した『経営者とスタッフは同じ気持ちにはなれない』と対比して読んでいただければ…と。
ゲストハウスを開業したい
ゲストハウスでフリーターとして働いている。それはいつかゲストハウスを開業したいからであり、当面の生活費を稼ぐためでもある。ぼくがゲストハウスを開きたい理由は旅人に恩返しをしたいからだ。自分が海外を旅したとき、宿でたくさんの旅人と出会った(以下、中略)。
アルバイトは不安定だし、住み込みはキツい
ぼくは今年で30歳になる。周りを見ると、同級生はたいてい正社員で働いていて役職がついていたりする。結婚していたり、子供がいたり、家を買ったやつもいる。そういう友達に、「ゲストハウスを…」なんて言うと、心配されるので言うのは辞めた。
アルバイトの給料は手取りで15万円に満たないくらいだが、住み込みなので家賃はかからない。貯金はできないが、なんとかやっていける。ただ勤務時間が長いのはつらい。午前と午後の通しシフトに入れば、1日12時間くらい働いている。休みは月に10日くらいあるけれど、ゲストハウスに住み込んでいるので人疲れもする。トイレも、シャワーもキッチンも、洗濯機も、全てゲストの隙間を見て使う。この間なんか、寝起きで自分の部屋を出た途端に廊下でゲストに会って、「シーツどこに返したらいいですか?」と聞かれた。ぼくはトイレに行きたいんだ。
オーナーはあまり宿にいない
アルバイトは3人いる。ぼくのように夜のシフト、つまりチェックインの対応も任されているスタッフが2人、あとの1人はお子さんが保育園に行っている合間に掃除を手伝ってくれている。オーナーはあまり宿にいない。たぶん、それなりに何かやってるんだろうけれど、ぼくたちが現場で忙しくしていても、けっこうほったらかし。あまりコミュニケーションも取れていない。だから、これをやっていいのか、ダメなのか、そういう判断基準がわからないことが多い。まぁ、困ったときにスラックで連絡をいれれば、答えてくれることが多いけれど(これを読んでいるかもしれないので、ちょっとフォローしておく)。
ゲストハウスの仕事
人疲れはするけれど、やっぱりゲストハウスで働くのは楽しい。毎日いろんな国からお客さんが来て、英語も前よりもわかるようになってきた。みんなで鍋をしたり、けん玉をしたり、写真を見せ合ったり。チェックアウトのときに「楽しかった!」と言われたら、めちゃくちゃ嬉しい。
業務内容で苦手なこともある。まず、「報告」だ。毎日、お客さんの様子や気がついたことなどを入力して、オーナーや他のスタッフと共有する。大事なんだろうとは思うけれど、目の前のお客さんとのコミュニケーションを蔑ろにしてまで報告を書く理由はまだわからない。
ときどき掃除のシフトにも入るけれど、掃除の後にオーナーに足りていないところを注意されることがある。文句を言うなら「自分でやってみなよ」と思うし、そもそも時間が足りないので「もう1時間時給をつけてくれたらやれる」と思ったりもする(でも、まぁ、大人の事情があるんだろうとも思う)。
これからのこと
ゲストハウスをやりたいと思って働き出したこのバイト先だけれど、働くうちに自分がやりたいゲストハウスの形が見えてきたように思う。いいところは自分のゲストハウスでもやっていきたいし、全然違うことだってやりたい。とりあえずは、お金を稼がないといけない。
*もう一度、言いますが、架空のスタッフ目線で飯室(オーナー)が妄想したものでした。
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