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1166バックパッカーズの採用基準とは

「どうして私を採用してくれたか、わからないです」

 働いているスタッフからそんなことを言われた。つまり、偶然なのか必然なのか、今じぶんはここで働いているけれど、採用の基準はどこにあるのか、と。
 面談をしている自分のなかではしっかりと理由があるんだけれど、それはあくまでも飯室個人のなかに存在している理由で、採用基準、つまり「属人的・感情的な評価によって合否に悪影響が出るのを防ぐのに有効な基準」というわけではない。

①1166バックパッカーズでの採用基準

そう入っても、「採用基準」と呼べる項目もある。自分のなかでは「そもそも〜」といった部分で、そもそもこれがNGであれば、書類の段階でごめんなさい…となる。例えば

  • 早朝でもスッキリした顔で出勤できるか

  • 夜遅い勤務でもあくびせずに頑張れるか

  • 俊敏に二段ベッドの上り下りをするなどが体力的に可能か

  • 年上に対しても接客に適した言葉遣いができるか

  • 考えを他者に伝える際にスムースに伝えられるか

  • 会話を奪うことなく、きちんと相手の話を聞けるか

  • 英語や他言語が話せるか、もしくは話す努力ができるか

  • 土日祝に出勤が可能か

②社風に適しているか

これはちょっと曖昧な部分もあるが、1166バックパッカーズが大切にしているものに共感してくれるかはとても重要。ちなみにこんなことを考えて運営している。

  • ここに来ると安心する、新しい世界を見ることができる場所

  • チャレンジの場所

  • ただ泊まるインフラとしてではなく、多様な可能性を秘めている場所

  • 他者との交流だけでなく、ひとりの時間も大切にされる場所

③他のメンバーとの相性が悪くないか

 他のメンバーと性格的に合うか、というのももちろんだけれど、宿内に住み込むか否か(スタッフ寮の枠には限りがあるので)、スタッフ男女の比率、年齢差はどのくらいならうまくやっていけそうか、なども気になる。同じエリアでゲストハウスを開業したいという顔ぶれが重なるときなども慎重になる。

④オーナーの勘

 勘、というとなんだか適当な感じがしてしまうかもしれないけれど、14年に渡り採否をしてゆくなかで、「直感」は信じた方がいいと結論づけている。面談のときに「この人のここ大丈夫かな…」と心配しながらも採用した場合は高い確率でその不安要素が引きづられてゆく。
 例えば「英語も話せる、ゲストへも柔和でいい対応をしてくれる。でも清掃は苦手そうよな…」と感じつつも採用したときはやはり掃除がネックになった。例えば「ちょっと引っ込み思案な感じだけれど、根はいい人なんだろうな…うーん…」と感じたときは、スタッフ自らゲストへの挨拶もままならずで退職になった。
 こういう部分は言語化しにくいので、冒頭の「どうして私を採用してくれたか、わからないです」になるわけなんだけれど、書いてみて、けっきょく言語化できなかった…。

最後に

 面談って、こちらサイドが採否を決めるわけだが、それでも「宿とあなたがマッチングするかどうか」だけだと思う。あなたはあなたで素晴らしい。ただ、1166バックパッカーズが"今"必要としている人物像とは違う気がする、という。不採用になったのは誰のせいでもなく、ただ、タイミングや働くという意味においてキャラが違うというだけで。
 そして応募者から断られることもあると思う。応募者にとって「1166バックパッカーズって泊まるのはいいけれど、働くには違うな」と思うかもしれない。面談というのは一方的ではなく、そういうミスマッチを双方の感覚で避けていく場所だよな、なんて。

あ、ただいまアルバイトスタッフ募集中です。


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