140字の読書感想文を書く 4
Twitterに読書感想文を書いている。
いま読んでいるのは、政治・歴史・社会・思想などのノンフィクション。夫や、本の虫として知られる出口治明先生(立命館アジア太平洋大学学長)からのお勧めが多い。
19.アルジャーノンに花束を〔新版〕 ダニエル・キイス (著), 小尾 芙佐 (翻訳)
何かを手に入れると、何かを失う。わかることの喜びと、わかったことで生まれる苦悩。生きるとは、幸せとはなんだろう。
大切なものに気付き、すべてを受け入れようとするチャーリィはかっこよく、幸せだと思う。
この作品は、今日の注目記事で興味を持ち、かえるさんからもおすすめいただいた。
geekさんの読みごたえある感想文もどうぞ。
20.きみはポラリス 三浦しをん
イレギュラーで甘くない恋愛短編集。
結ばれることのない悲しみ、結ばれたはずなのに感じる寂しさ。恋や愛には決まった形なんてないのだ。
幸せな結末でもそうでなくても、愛するひとは光となって心の中で輝き続ける。
21.漢文力 加藤徹
著書が広島大学で担当している「中国文学の世界」という講義を書き下ろしたもの。「老い」や「リーダーの条件」など、現代人が持つ疑問や悩みは、すでに漢文の世界で論じられているからおもしろい。
老而好學、如炳燭之明。いくつになっても学んでいたい。
22.失敗の本質 日本軍の組織論的研究 (著)戸部良一, 寺本義也, 鎌田伸一, 杉之尾孝生, 村井友秀, 野中郁次郎
日本軍の数々の失敗から、組織のあるべき姿を考える本。
結果よりプロセスを評価する組織。思い込みや希望的観測に依存した、現場任せの戦略。失敗の本質は、今の日本社会においても当てはまることが多く、愕然とする。
23.ご冗談でしょう,ファインマンさん(上)
物理学者ファインマンさんによるユーモア溢れる回想録。
人は皆、物事を「本当に理解する」ことによって学ばず、たとえば丸暗記のような他の方法で学んでいるのだろうか?
「物理で遊ぶ」ファインマンさんは問いかける。きみは本当に知ってるの? と。
24. ハンナ・アーレント 「戦争の世紀」を生きた政治哲学者
ドイツ系ユダヤ人であるアーレントの生涯を描く。
アイヒマン論争により多くの批判を受け、古くからの大切な友人までもが離れてゆく。それでも彼女は思考をやめなかった。
集団の中でもまわりに流されず、自分の意見を持つこと。
我が家にある積読タワー。右が夫で、左がわたし。
読むペースよりも、積むペースのほうがはやい。
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