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えんぴつで枕草子を書く #習慣にしていること

眠るまえに、鉛筆で文字を書いている。

テキストは「えんぴつで枕草子 簡易版」。清少納言の随筆「枕草子」のなかから、鉛筆で書くのにふさわしい文章がセレクトされていて、実際に文字をなぞることができる。

立命館アジア太平洋大学(APU)学長出口治明先生の著書「復活への底力 運命を受け入れ、前向きに生きる」 (講談社現代新書)で紹介されていた本だ。

脳卒中を発症され、歩くことも話すことも困難な状況から、懸命なリハビリによって学長職へ復帰された出口先生は、入院中にこの本を使って左手で文字を書く練習をされたそうだ。

最近、なにをするにもパソコンを使う。文字を書く機会が減り、書きかたを忘れてしまった。
文字の練習だけでなく、古典の勉強もできるならと、迷わず購入した。


毎晩、1日分のテキストに取り組む。

まずお手本を読む。古典を読むのは数十年ぶりで、わからないところが多い。現代語訳と照らし合わせながら、意味を理解する。テンポよく歯ぎれのよい言葉。意味を知って、思わず笑いがこみ上げ、情景が浮かんできて面白い。

そして、テキストを一字一字なぞってゆく。同じように書こうとしても、自分の字の癖というものがあって、点やはらいの角度が微妙にずれる。ああ、こう書くといいのかと、教えてもらえてうれしい。


「は」と「た」がとくに難しい。くるりと円を書いたあと、どうしても力が入る。ちょんとはねたあと、流れのまま鉛筆をすべらせたい。

15分間、余計なことを考えず、紙にむかってひたすら文字を書く。書いているうちに心が落ち着いてくる。


ひと通りなぞったあとは、漢字ドリル用ノートでおさらいをする。

枕草子より一部抜粋

鉛筆は、何度も書き直せるところがいい。気になる箇所は多いが、こんなものだろう。あまり深追いせず次に進む。

テキストは50日分。ただ今、5日目。



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