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140字の読書感想文 5

こんばんは。
蒸し暑い日がつづき、ようやく梅雨明けの知らせが流れてきました。みなさまいかがお過ごしでしょうか。

さて今日は、6月・7月の読書日記です。ジャンルはさまざま、お時間のあるときにさらりと目を通していただけるとうれしいです。


『もしも宮中晩餐会に招かれたら 至高のマナー学』 渡辺誠

宮中晩餐会、それは自分の生活からもっとも遠い世界です。でも想像するのは自由で。
ドレスコードや持ち物、会場までの交通手段、準備段階でけっこうなお金がかかります。食事のマナーや立ち居振る舞いをなんとかこなし、有名な女王のスピーチに背筋が伸びる。
自宅にいながら、妄想宮中晩餐会を愉しむことができました。


『歌舞伎の愉しみ方』 山川 静夫

元NHKアナウンサーによる歌舞伎ガイド。大向こう(おおむこう)と呼ばれる、客席から「〇〇屋!」などと声をかける人たちがいる。 山川さんは学生の頃から友人と歌舞伎を愉しみ、大向こうの会に誘われて入会したというから驚きだ。 歌舞伎愛あふれる一冊。


『警視庁公安部外事課』 勝丸円覚

元公安の著者が、任務の実態を語る。
日本国内でスパイ活動の疑いのある人の調査や、トラブルを起こしてしまった外交官への対応。自分が公安であることを家族にも仲間にも知らせず、日本の安全を守るひとたちがいる。映画のような、ほんとうの話。


『ポンコツ一家』 にしおかすみこ

家族の介護に奮闘するにしおかさんのエッセイ。
はちゃめちゃな状況を自虐とユーモアを交えながら綴っているけれど、お母様が大好きなんだろうなあ。
変わらないでほしい、愛してほしい。娘としての思いが切なくて泣けてくる。ただ、ご家族のしあわせを願う。


『さいごの色街 飛田』 井上理津子

今なお存在する色街、大阪・飛田新地を12年にわたって取材したルポルタージュ。見えてくるのは「そっとしておいてほしい」とやんわり引かれる境界線。ベールに包まれた街を知ることは難しく、また知らなくていいように思う。


『トッカイ 不良債権特別回収部』 清武 英利

バブル崩壊後、約7000億円の税金を投入して作られた元住専社員や出向銀行員からなる「寄せ集め」集団が、悪質債務者と対峙する。債権を回収するのは国のため? それとも会社のため? 自らのため? 
バブルに翻弄された人々の思いが絡まりあっている。

おわりに

最後までお読みいただきありがとうございました。
いまはSF小説の『三体』にはまっていて、読みながら「うわ〜」「そうきたか」独りごと連発です(迷惑)。夢のなかでもうなされつつ、ハラハラ楽しんでおります。

そして今週末は祖母の一周忌の法要のため、茨城の実家へ。
学生さんは明日から夏休みかな。みなさまも体調を崩さないようにして、よい休日をお過ごしくださいね。ではまた!

水戸駅でしばし休憩

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