書けないのは、満たされているから
最近、文章を書いても書いても、最後まで書けないでいる。
思い浮かぶことはたくさんあって、書き始めてはみるものの、どうしても途中で手が止まる。下書きばかりがどんどん溜まっていて、食べかけのお菓子がいくつも冷蔵庫のなかに入ったままみたいだ。
最近の投稿が、写真や短い文章ばかりになっているのはそのせい。
なんとなく自分の文章がよそよそしい気がする。心がこもっていないというか、自分の言葉じゃない気がする。
テンションもどこか低いし、らしくないな。
もしかしたら、長いお付き合いのひとはなんとなく気づいているかもしれないな、とも思う。
◇
noteを始めて9か月がたち、たくさんの、本当にたくさんの方とつながることができた。
もともと他のところでブログを書いていたが、大切な友人がいなくなり、居たたまれなくなって逃げるようにしてnoteへやってきた。
楽しく始めようなんて気持ちじゃなかった。
誰かに話を聞いてもらおうとか、理解してもらおうなんて思ってもいなかった。さみしさとか、悲しさとか、誰にも相談できない悩みを吐き出したくて書き始めたnote。ただ、自分の置き場のない気持ちをぶつけるように書いた。
フォロワーもいない。誰に向けて書いたわけでもない、自分本位の投稿。にもかかわらず、想像していたよりもずっと反応があってハートマークまでもらってしまった。正直、「note、こわい」と思うくらいとても驚いた。
でも、それと同時に「こんな私でもここにいてもいいんだ」と会ったこともない人たちに受け入れられて、許してもらえたようで、当時のわたしはずいぶんと救われた。
noteというあたらしい居場所を見つけて、少しずつ自分と向き合ってきた。自分の弱い気持ちと向き合い、感情的になって泣きながら書くこともあったけれど、悩みや気持ちを素直に書くことで徐々に心も落ち着き、穏やかなものになった。
そして書くことが楽しくなってきて、毎日投稿にもチャレンジするようになった。
連続投稿をしている方たちの後ろを追いかけて、置いて行かれないようにフルスピードでぶっ飛ばして走っていた。書くことで、つながっていたい、何かを伝えたい、届けたい、喜んでもらいたいと常に思っていた。
結局、寝落ちで連続投稿はストップし、そこからはわりと気ままに、すきなことを書くようになった。家族のことも、心の中にいるかわいい王子様との話もけっこう赤裸々に書いてしまっているので、近しいひと(特に主人)にばれたら大変だなと思いつつも、自然体でリラックスして書けていると思う。
そして、今ではサポートをいただいたり、仲良くしてくださるかたや、コメントをしてくださるかたも増え、本当に楽しいnote生活を送っている。
みなさんには苦しい時も、楽しい時も見守ってもらい、とても感謝している。
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ただ、書き続けていると楽しいこともあれば辛いこともある。いままでSNSらしいものを本格的にしたことがなかったので、フォロワーさんが増えたり減ったりするのが、いまだに慣れない。お世話になった人が離れていったときは、さすがに落ち込んだ。ただ、あっけらかんとしている性格なので、すぐに忘れてしまったけれど。こればかりは恋愛と同じだと思う。
今でも初めての方とつながることは緊張するし、むしろ、最近のほうがつながることにとても臆病になっている。だから、すぐにフォローができなくてごめんなさい。
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そして今。記事を最後まで書けないでいる。
noteが嫌になったとか、飽きたとかじゃない。むしろ好きすぎて困るほどだ。noteのことも、わたしの話を読んでくださっているあなたのことも好きだ。
今はただ、自分のことは後まわしでいいよな。そんな気分でいる。
伝えたいことはたくさんあるけれど、無理して伝えなくてもいいかなぁとも思うのだ。
毎日、みなさんの記事を読んで、笑ったり、一緒に苦しくなったり、前向きな気持ちになったりしている。
優しい歌声を聴きながら眠りにつく日もあるし、ヒップアップのトレーニング動画にはとてもお世話になっている。
それに最近は、記事の下のコメント欄も拝読し(のぞき見しているようで申し訳ないけれど)、みなさんの記事に対するやり取りに「うんうん」と共感しては、スキをこっそりと押させていただいている。それくらい、好きな人たちがいて、みなさんの言葉に癒されている。
そう。わたしは、みなさんのnoteだけで満たされているのだ。
noteを始めたばかりの頃のわたしにはなかった、充足感。
だから、自分の記事が最後まで書けない。書かなくていいやと思う。
◇
満たされない気持ちを埋めるように書いていたわたしは、もしかしたら今はもういないかもしれない。
ずいぶん前から「いいものを書こう」とか「たくさんの人に見てもらおう」と思うこともなくなり、ダッシュボードも、ビュー数も見なくなった。
今は、この満たされた気持ちのまま、noteと付き合っていきたいなと思う。
書きたいときに、書きたいことを書きたい。自分の好きなように。もちろん、乙女心を忘れず恋の話も書いていたいし、ちょいお笑いの話も書いていたい。
そして、みなさんとも今まで通りつながっていたいと思う。
昨夜、お世話になっている、大好きな青葉。さんの記事を拝読し、どうしても、わたしも思うまま書いてみたくなった。
こんな話を誰かに読んでもらえる私は、とても幸せ。
涙が出ちゃったよ。言葉にしてくれて、ありがとうです。
おわりに
ほらね、やっぱりうまく書けてないでしょ。結局なにが言いたいのか自分でもわからないし。けど、思ったまま書いてみました。
もし、わたしが書けずにいたり、写真が多くなったときは「あー、きっとおりちゃは満たされてるんだな」と思っていてください。
珍しく長文になりました。最後までお読みいただき、本当にありがとうございました。
みなさんのおかげで、楽しく続いています。感謝の気持ちでいっぱいです。
こんな感じですが、これからもどうぞよろしくお願いいたします。