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耳パンの危機 ~今どきの給食事情~

いつものパン屋さんで、なかなか耳パンが手に入れにくくなりました。
今回は『出たら取り置き、電話連絡』と言う形でお願いして、3週間待ちました。

実はこちらのパン屋さんは給食にも納入していて、給食に食パンを出した日はたくさんの耳パンが出るのだそうです。
しかし、最近は給食で食パンが提供される機会が減ってきたので、耳パンの希少性がさらに上がると言われました。


なぜか?
そもそも米飯給食が普及して、パンの給食の日が減っています。
地元の小学校の給食表を確認したら、7割米飯、1割麺類で、パンの出番は2割でした。

そして、給食にパンが出たとしても、ロールパンの出番が多いそうです。
その理由は、食パンは単体だと物足りないから。
ジャムやマーガリンなどのお供が欲しくなるので予算的にロールパンに負けてしまうんですって。
ここのお店の食パンは本当に美味しいので、お供必須なんて言わずに給食でもたまには食べてもらいたいなと思いました。


余談ですが、「昔はたまーにクロワッサンも出してたんだけど、バターが高くつくからもうずっと出してないんだよね」というお話も聞きました。

給食でしか食べないような食べ物ってあると思います。
我が家では、ビーフストロガノフなんて作りません。
逆に鯖の味噌煮を食べないご家庭もあるでしょう。
私は小学生の頃に、給食で初めてタコスを食べました。未知の味に教室が阿鼻叫喚になったものです。
私もクロワッサンを買うのは、クロワッサンが美味しいパン屋さんに行った時だけです。
ここしばらく買いに行っていないので、多分うちの子どもはクロワッサンの味を忘れていると思います。
給食で出なければクロワッサンを食べないという子もいるかもしれません。


耳パンに話を戻すと、こちらのお店に並ぶ食パンも耳なしより耳付きの方がよく出るようになったので、さらにさらに耳パンのレア度は上がっているそうです。
耳パン好きが増えたのは嬉しいような、同担拒否したいような、複雑な気持ちです。

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