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解散した。だいすきだった。

解散してしまった。うしろシティが。
正直涙が止まらない。でも書くなら今しかない。

うしろシティと出会ったのはキングオブコント2012である。
私は、この頃小3なのだが、何故かこの回を録画でめちゃくちゃみてた記憶がある。なんでかは分かんないけど。

このキングオブコント2012でうしろシティと出会ったのだが、ハッキリ当時の感情を覚えているのは2本目のコント「不良」。
いわば、不良の学生と病気持ちの少年の会話劇なのだが、小3の私は初めてこのコントで温もりの笑いというものを初めて感じたかもしれない。
近年流行った「誰も傷つけない笑い」とはまた違って、物語の人物達の現状が、本当に微々たるものだが少し好転していく。これで生まれる笑いは当時新鮮に思えたし、今もそういうネタってあまり多くないように感じる。
うしろシティはそういう空気感を作る絶対的な天才だったし、今後もそういう世界観を作れるコンビはそう出てこないと思う。悲しきオタクだったり、ダサすぎるビジュアル系だったり、モヒカンの学生だったり。みんなどこか欠けてる部分があるけど、この世界ではなんとなく幸せに過ごせている。
こんな世界観のコントが今後生み出されないと思うと本当に涙が溢れてきてしまう。
当時の私は、まだ小学生なのでここまでお笑いについて考えることは無かったが、温かみを感じ、面白いという感情を持ったのははっきりと覚えている。


そして、うしろシティに強く触れるようになったのは2017年頃だろうか。
私がガッツリお笑いにハマるきっかけとなるにちようチャップリンとネタパレをこの頃から見るようになるのだが、ここでうしろシティを見る。
と言っても、この番組達でうしろシティのコントを見る前は、阿諏訪さんのサイゲン大介というキャラを見ることしかテレビではなかったので、うしろシティのネタをしっかり見るのはキングオブコント2013ぶりだったかもしれない。
まあキングオブコント2013の点数はいくらなんでも低すぎると思うんだけど。まあこれはええわ。

そこで見た、多分チャップリンだったかな?美容室のコント。これがまあ衝撃的なくらい面白かった。
今はDVDでしか見れないのかな…買っとこ。
正直YouTubeにあがってるネタも30日に見れなくなる可能性はめちゃくちゃあるので早めに見るかDVD買いましょう。頼むぜ松竹芸能。

こうしてちょこちょこネタ番組で見る機会が増えた中で、たまたまキングオブコント2012を見る機会があって、転校生のネタがとんでもなくおもしろかったので、修学旅行の時に超新塾のネタをコピーした人間達で、このネタを3年生を送る会の出し物でやろうじゃないかと提案したこともあった。
まあ5人もいたので全員に役を与えるお笑い能力が当時の私にあるわけもないし、という今も無いし。
何しろ、この頃のお笑いにハマりかけている私に、うしろシティはめちゃくちゃ影響を与えた。
コントを好きになったのは、この頃のうしろシティとトンツカタンのおかげだ。ありがとう。

そして2019年の初め頃。私は「星のギガボディ」を聴き始める。何故ここまで遅れて聴き始めたかと言うと、普通に中3くらいまで私はFMを聴く習慣しか無かったからだ。
高校入る直前ぐらいからというか入ってからミクチャでANN0を聴き始めた気がするので。私の地域はこの頃0が聴けなかったからpodcastかミクチャの2択だったんです。
だから多分ギガボディを聴き始めたのもこの辺。
それこそヘビメタ編み物のプロジェクトが動き出した頃で、あれよあれよと決勝にいってしまったり、かと思ったら旅費が足りなくてクラウドファンディングやったり、そしたら800万集まっちゃったり。
1つのラジオが時系列を追うごとに目まぐるしく動いて行く様子がとにかくおもしろかった。
ちなみに私がこのヘビメタ編み物選手権のチームをガチで応援してた理由としてラジオもあるけど当時自分がゴリッゴリにハマってたヒコさんもいたので、尚更応援してた。
でも優勝した後スッキリとかで取り上げられてるのはまじでめちゃくちゃ笑った。

また、このラジオではコントの中の人としてしか見ることがなかった2人の素として話してる新鮮さが楽しくて、面白くて。

他にも阿諏訪さんがプロポーズする前に結婚をリスナーに報告しちゃったり、今までの葛藤を振り返る中で最後はサンリオのキャラになったり。
この休み時間の男子の会話を聞いてるようなバカバカしい安心感が大好きだったんだよ。

これは少し無駄話なんですけど、私の住む長崎ではこの番組はずっと日曜日の20時に放送されていた。家族がイッテQを見るか大河を見るかで揉めている中、私は部屋に戻りこのラジオを聴いていた。
私の青春時代がこのような生活で良かったと思っている。このラジオを聴き始めた高一の時なんて死ぬほど友達いなかったし。高校嫌いだったし。ラジオが救いだったのだ。
しかしこの時間に放送されることが、2020年3月終了した。ここからはラジオクラウドにお世話になることになるのだが、私は擬似的にここで1回星のギガボディ最終回を味わっている。長崎県民と佐賀県民は星のギガボディの最終回を2回味わっているということを頭の片隅に覚えておいて欲しい。

しかし、ついにその時は訪れる。

そう。星のギガボディが本当に終わったのだ。
しかも金子さんの休養中に。ほんとに悲しかった。
当時、先に大学受験勉強を控えている私にとってこのラジオの終わりはかなり残酷な報告だった。
自分がラジオにハマるきっかけの1つのラジオが、こういう風に終わっていくことが本当に悲しかった。
結局最終回にも金子さんは現れず、阿諏訪さん1人の最終回。まあ仕方は無いのだが。
4年半続いたラジオがこんな不完全なモヤッとした気持ちを残す感じで終わっていくのかと。
この時の感情は未だに晴れてない。今まで色んな終わりを見てきたけど、こんなにも気持ちが成仏しきれない終わりはあまりない。


そのようなもやもやを抱えていく中で訪れた。
今日、うしろシティが解散を発表した。
ほんとに悲しかった。大好きだった。
自分がお笑い好きとして生きていく中で1番感情が溢れたかもしれない。
大学の個室のトイレで軽く泣いたし、家に帰ってきてこれを書いている今はとんでもなく泣いている。
感動の涙はもっとあったが、ここまで悲しい涙は無い。
とはいえ、2人が今後も活動してくれることは発表されている。
ファンとして、


絶対に今後も2人を応援する。


それだけだ。
そのため私は、ゴリラマスターになり、1輪の黒い薔薇を持ち、髑髏のステッキを掲げるんだ。

すいませんもう少しティッシュください。

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