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コラム/雑記

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単発のコラムや雑記など、連載シリーズ以外の投稿のまとめ
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2023年11月の記事一覧

カイゼン研究の第一人者に学ぶ「コンセプト化」の真髄

10/18に出版された、カイゼン研究の第一人者・岩尾俊兵氏による著作『日本企業はなぜ「強み」を捨てるのか』を読了した。私は本書における筆者の主張内容もさることながら、本書の随所に垣間見える筆者のプロフェッショナリズムにむしろ興味を持ったため、本書で筆者が提示したイノベーションモデルの枠組みを使って、筆者自身がいかにイノベーティブであるかを自己回帰的に分析できないか、という興味関心の元、本エントリーを書いた。 本書に興味を持ったきっかけnoteの「今日のあなたに」で紹介された

累計1万ビュー突破!2023年10月振り返り

読者の皆様、こんにちは。日頃より「日曜経済学者」noteをご覧頂き、誠にありがとうございます。2023年9月1日から投稿を開始し、2ヵ月目となる10月度の運営実績がまとまりましたので、ご報告させて頂きます。 今後も本noteでは「経営は、組織は、美しいか?」というテーマの探求を軸に据えつつ、経営や投資の理論と実践に関する知を表現し、読者の方々へ価値を届けられるよう精進して参ります。今後ともご愛読の程、何卒宜しくお願い申し上げます。 2023年10月度:投稿記事紹介2023

【8週連続!】「先週特にスキを集めた記事」に選ばれました!

先週は、以下の3記事を賞に選定頂きました! 記事:カイゼン研究の第一人者に学ぶ「コンセプト化」の真髄 選定内容: ・#学問への愛を語ろう 応募作品の中で、先週特にスキを集めた記事 本投稿は、10/18に出版された、カイゼン研究の第一人者・岩尾俊兵氏による著作『日本企業はなぜ「強み」を捨てるのか』に関するエントリーです。単なる本書への批評や筆者の主張内容に対する私見ではなく、本書の随所に垣間見える筆者のプロフェッショナリズムに興味を持ったため、本書で筆者が提示したイノベー

組織の経済学を知るための5人

経済学とは「市場取引を分析する学問」であり、経済学に登場する企業は、組織にもマネジメントにも言及されない「ブラックボックス」的な存在である―これが少なくとも伝統的なミクロ経済学の見方であった。このように単純化された企業のモデルは、複雑な資源配分の仕組みを分析する上では有効だが、その内部で経営者・従業員がどのように関与しているかについては、何も記述されていない。 しかし現実には、むしろ取引の大部分が、非市場的な組織の内部取引として、価格メカニズムとは異なる方法で取引を行ってい

【9週連続!】「先週特にスキを集めた記事」に選ばれました!

先週は、以下の記事を賞に選定頂きました! 記事:【8週連続!】「先週特にスキを集めた記事」に選ばれました! 選定内容: ・先週特にスキを集めた #イベント の記事 ・#イベントレポ 応募作品の中で、先週特にスキを集めた記事 本投稿は、週次でアップデートさせて頂いている週間受賞ご報告シリーズの先週版になります。ご報告シリーズのエントリーで毎週受賞頂いており、非常に励みになっております。 前回のご報告では、10/18に出版された、カイゼン研究の第一人者・岩尾俊兵氏による著

【10週連続!】「先週特にスキを集めた記事」に選ばれました!

先週は、以下の3記事、計4賞に選定頂きました!10週連続となる「受賞ご報告シリーズ」ですが、今回は史上最多となる4つの賞に選定頂きました! 記事:組織の経済学を知るための5人 選定内容: ・#学問への愛を語ろう 応募作品の中で、先週特にスキを集めた記事 本投稿は、ミクロ経済学の最先端分野である「組織の経済学」にまつわるノーベル経済学賞受賞者の業績をまとめたものです。 伝統的なミクロ経済学は「市場取引を分析する学問」であり、そこに登場する企業は、組織にもマネジメントにも

【11週連続!】「先週特にスキを集めた記事」に選ばれました!

先週は、以下の2記事、計3賞に選定頂きました! 記事:生産者理論(5):1生産物モデル 選定内容: ・#数学がすき 応募作品の中で、先週特にスキを集めた記事 本投稿は「価格理論」というマガジンにて連載している生産者理論に関する5つ目の記事で、1生産物モデルという分析手法を取り上げています。それまでに議論した生産集合や最適化問題をベースに、生産用と生産物を事前に区別できる場合に用いられるモデルで、生産関数など馴染み深い分析の下地になる内容です。6回目以降は生産関数を駆使し