【時短テク】腎臓病療養食のための野菜の下準備
慢性腎臓病のステージが進んだ時の療養食で気を付けることとして、カリウム摂取の制限があります。
今回は、カリウム摂取の制限がある方のための料理の下準備について紹介します。
野菜の下準備
野菜は、食物繊維やビタミンなどの栄養を取るために必要な食材です。
ですが、カリウムやリンを多く含む食材が多いため、下準備が必要となります。
我が家では、この下準備を「マイナスからゼロの仕事」と呼んでいます。
白菜、キャベツなどの葉物野菜
葉物野菜はカリウムが非常に多く含まれていますが、茹でたり、水に晒したりすることで、カリウムを減らすことができます。
葉物野菜のカリウムを減らすためのポイントは、野菜の断面を増やすこと。
断面を増やすことで、カリウムが溶け出すキッカケを作ります。
毎食、食べる分だけ下茹でをしていると、光熱費が高くなってしまうので、ある程度の量をまとめて作っておきます。
茹でた葉物野菜は、水気を絞りることでカリウムをさらに減らすことができます。
カリウムが流れ出るとともに、ビタミンなど他の栄養素も流れ出ていることを忘れないようにしましょう。
(缶詰の果物などで補填)
もやし
もやしはカリウムが比較的少ないので、そのまま使うことができます。
我が家では使い勝手の観点から、一度に1kgくらいのもやしを下茹でして使っています。
たまねぎ、長ネギ
たまねぎや長ネギは、腎臓を守るとされている成分が含まれているそうなので、できるだけ生で使うようにしています。
たまねぎや長ネギは、辛味を抜くために水に晒しますが、腎臓を守るとされている成分が流れ出てしまうため、オススメしません。
オススメは、切って、空気に晒す。
切ったら放置するのです。
たまねぎが一番よく分かりますが、ツンとくる匂いが少なくなっています。
にんじんやジャガイモなどの根菜類
根菜類は野菜の中で、もっともカリウムが多い食材の類です。
にんじんは、冷凍することで細胞が破壊されてカリウムを軽減することができますが、ジャガイモやサツマイモ、さといもは茹でても冷凍しても、カリウムの含有量にほぼ変化はありません。
ジャガイモやサツマイモなどは、1日1回50gを目安にしています。
根菜類ではありませんが、カボチャもジャガイモなどと同様です。
野菜の下準備をして良かったこと
我が家では、キャベツ、白菜、もやし、たまねぎ、長ネギ、にんじん(冷凍)の下準備が常にしてあります。
下準備があることによって、「カリウムが多いから気を付けないと」という意識から一部でも解放されます。
また、茹でてあるだけなので、自由に味がつけられるだけでなく、煮たり炒めたりする時間を短くすることが出来るので、料理をする時間を短くすることにもなります。
まとめ
今回は、野菜の下準備について紹介しました。
慢性腎臓病のステージが進むと、管理すべき栄養項目が増えるので大変になりますが、時短テクで作る方も苦しまずに作れることを願っています!
最後に、カリウム摂取については医師や管理栄養士の指示を仰いでください。
カリウムは人体に必要不可欠な成分なので、過度な制限は他の危険を招いてしまいます。
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