受験英語のカリスマを考える #1

この本なんだけど、結構多くの学校で採用している。で、例文丸暗記の小テストを毎週やるというわけ。

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100文に凝縮ってすごいなあ。さらに東大合格者が最も信頼を寄せる、とかどうやって調査したのか。。。まぁ受験業界なんてこんなものなんだけど。

でも、この本の解説がそりゃまたすごい。「時制と論理に重点を置いている。英作文に必要な論理思考が身につけられる」「丁寧な解説により英語的発想が身に付き単なる丸暗記にならない」とのこと。

実際見てみよう。

Tom has nice drums, and he never lets anyone else play them. 

オレは読んだ瞬間「butじゃないの?」と思ったが、解説によればこれはbutはダメ、andでなきゃいけないそうな。なぜか?以下引用。

もし「ドラムを持っている」=「人にそれを貸す義務が生じる」というのなら、「ドラムを持っている」と「人に貸さない」との間には逆説の関係が成立します。しかし、そのような論理は成立しません

なので、andじゃなけダメだということ。わかるかなあ?オレにはわからん。

で、ALTのネイティブ2名(S=Scotland, A=USA)に聞いてみた。

私: This book says you can't use "but" in this sentence. Do you agree?

S: What? You can say "but," of course. 

A: Sure, what's wrong with that?

なので、引用した部分を説明すると二人声を合わせて

"No way!" だと。

でもこの著者の先生は高校の英語の先生にはすごく人気で、先生向けの研修会もしょっちゅうやってて信者の先生が結構いるのだ。んで、この人が書いた教材を生徒が買わされているわけ。

こんな「トンデモ解説」満載なのだ。信者の高校の先生が教室で生徒にそんな「トンデモ解説」をしてるかと思うと夜も眠れない(ウソだけど)。またこの本のネタ書きます。

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