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7/17(水) 日記 「オジ」

今日から、毎日、日記を書こう。

まずは「スナックのオジさん」に思いを馳せて。


ところで皆さん、オジさんは好きですか?

「ブランドのロゴが大きい服を着てる」
「学生時代モテなかったから取り返してる」
「LINEで赤デカいビックリマークを使う」
オジさんという大海の浅瀬みたいなイジり。
つまらなすぎる。あれ、どうにかしてくれ。
嫌いなら、きちんと急所を突いて倒そう。

「LINEの赤デカいビックリマーク」という、
無課金の使い古しの武器じゃオジさんは倒せん。

最近のオジさんは、あえて「赤デカいビックリマーク」を使うことで、自分を非オジさん側に飛ばし「ギリおじさんじゃない奴」の顔をする。オジさん自認できているからOKみたいな何もOKじゃないオジさんもいる。

正義の所在の話は置いておきつつ、オジさんは、時代・環境に合わせて進化しているのに、お前はいつまで「LINEの赤デカいビックリマーク」で戦うんだ?

さぼるな。立ち上がれ。
オジさんを倒すのは、そんなに簡単じゃない。

意味不明な角度で日々成長してるオジさん。
お前が赤デカビックリマークの武器を磨いている間に、オジさんの背中はもう見えなくなっている。お前が見ているのはオジさんじゃない。オジさんの残像だ。(臭そう)

「オジさんの今」を見つける方法は、
オジさんと向き合う。これだけ。
時間とお金をかけて、足を運ぶしかない。
オジさんは無料じゃない。
家にも来てくれない。甘えるな。
(補足:これはフィクションです。
オジさんからは問答無用で逃げて。)

先日、スナックにいたオジさん。
40代後半くらいなんだけど、
気持ち35のオジさん。
聞いたことないセカオワのバラード歌ってた。
そんなオジさんと音楽の話をした。
見に行きたいアーティストの話題になり、

オジさん
「誰だっけ、流行ってる、あの、、」

「Vaundyですか?」
オジサン
「あーーー!そう!Vaundy!」

オジさん
「あれは、ライブで見ときたい」


俺は感動してしまった。
「ライブで見ときたい」という言葉に込められた、なんか業界人っぽくて、トレンドの真ん中にいる感じ。ライブを「楽しむ場所」ではなく「インプットの場所」と捉え、それを活かせる「創造性の高い仕事」をしている感じ。

「見ときたい」と発声したときの、
「一応ね・・・☆汗」みたいな、謎の表情。
たまらなかった。

ただただVaundyが好きでライブを見たいと騒いでいる連中と、Vaundyというトレンドをおさえている自分(オジさん)の間には、越えられない大きな壁があるかのような謎演出。「見ときたいの壁」。

「Vaundy」を「ライブ」で「見たい」という、
無邪気でノーマルな願望でさえも、ひとたび、おじさんの腹を、喉を、口を通じて世の中に出そうもんなら、そこには、プライドや自惚れなど、様々なクソスパイスが混じり、「見たい」が「見ときたい」になってしまう。

こういう日々の会話の中に小さく咲いたオジさんの花を、摘んで潰して笑うことは、簡単かもしれない。

「あれは、ライブで見ときたい」という花、
 俺は愛でたいよ。


「Vaundy、あれはライブで見ときたい」なんてセリフ、AIが書けると思いますか?書けません。きもすぎて。

僕たち平民の仕事は、どんどんAIに奪われていくかもしれないけど、オジさんのオジさんたる所以(オジさんのコア)はAIには奪えないかもしれない。

温暖化が進み、大地は朽ち果て、
人々の憎み合いは加速し、
争いが絶えない世界の果てには、
万能なAIと、無能なオジさんだけが平和に暮らす社会があるかもしれない。

そんな世界になる前に俺は、
誰だっけ、Vaundyだっけ?
あれは、ライブで見ときたい。


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