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中学野球のチーム選び(選ぶにあたって親子でどんなことしたか、という話)

まず小学校時代をざっくり振り返る

小6で身長140cmちょい、体重も30kgちょい。
小学校の6年間、クラスでは前から4~5番目でチームでは1番か2番目に背が低いというのが次男の体格的な位置づけでした。

幼稚園のころ見始めたプロ野球で当時カープにいた丸選手のファンになり、どこに行くにも丸選手のTシャツとカープの帽子を身に着ける、カメラを向けられれば丸選手の真似をする、漢字の「丸」を見かけると過度に反応する(船の名前とかで)、「世界で一番イケメンなのは丸」「丸みたいな顔になりたい」といった発言で親から美意識に疑問を持たれるなど数々の丸ファン伝説を狭い範囲で残していった次男ですが(巨人にFAしてからしばらく自我崩壊)、当然小学校に入ったタイミングでまずは兄の入っていた学校のソフトボールチームに入団しました。
7月には地元のリトルリーグに移って5年の春まで活動、その後は地元の学童野球のチームに移って卒団に至るというのが次男の小学校時代の球歴です。

学童に行ってようやく野球が楽しく感じられるようになり、セカンドで常に起用してもらえるようになって自信も湧き、いい流れで卒団を迎えるかなと思っていた6年の10月末に体育で鉄棒に激突して右足甲の外側を骨折してしまいました(毎年1回少し大きめのケガするタイプ)。

11月に大会を控えていましたが医師の診断で12月中旬までかかると言われ、酸素カプセルに入ってベッカム的な治療をしない限りミラクルはないなと親子ともども割り切って考え、所属チームには申し訳ないのですが練習参加もできないので週末を次のステップの準備、つまり中学のチーム探しに充てることにしました。

候補チームの洗い出し(担当:父)

まずはどんなチームがあるのか調べ、少しでも入団の可能性があるチームをリストアップするところから開始しました。
これは私が担当。
これまでに聞いたことのあるチーム、「地域名 リトルシニア」「地域名 ボーイズ」「地域名 中学軟式」といったワードで引っかかったチームについて、以下の情報をGoogleスプレッドシートに記載していきました。

  • チーム名

  • 公式サイトURL

  • 種別(シニア・ボーイズ・ポニー・軟式など)

  • 活動場所、専用グラウンド有無

  • 初期費用(嫁向け)

  • 月謝(嫁向け)

  • 備考(直近大会成績、口コミ情報など)

横に長いリストにしたくなかったので備考のところに気になった情報をどんどん書き込んでいく形。1回目の選定時に子供はほとんどここを見て検討していました。

ここでピックアップしたチーム数は18でした。

子供の希望の言語化(担当:子供、親が補助)

いきなりリストを見せても子供が困ってしまいそうなので、自分が昔研修で教わって以来全く使ってないつたないコーチングの知識を用い、会話を通して子供の希望を言語化してもらいました。

親の希望をアウトプットしないよう、できるだけニュートラルな聞き方で様々な観点で質問をしてみて、ある程度見えてきた息子の希望するチーム像は以下のようなものでした。

  • チームのレベルが程よく高い(あまりレベル高すぎて試合に出られないのは避けたい。けど弱いチームは嫌。)

  • できるだけボールに触りたいため、人数にある程度制限がある

  • 食トレはない方がいい

  • 選手の意識が高い(ダラッとした雰囲気は嫌)

  • とは言え雰囲気は明るいのを希望

  • 怒鳴るようなタイプの指導者は避けたい

これらの希望のすべて、もしくはほぼ全てを満たすチームを探す、という認識合わせを親子でした上で、リストを見て選定に臨みました。

なお親の希望(※)は夫婦でわざわざ確認するまでもなかったので、そこの言語化フェーズは省略しました。
※「子供が心の底から野球を楽しめて、かつ保護者の負担ができるだけ軽い」

1回目の選定:リストを見て選定(担当:子供)

リストの情報をもとに興味があるチームとそうでないチームを選択します。
選択するのは子供。
子供には事前に以下のように伝えておきました。

  • 少しでも悩んだら『興味がある』にする(この時点でミニマムにする必要はないため)

  • ここで「興味がある」としたチームの見学・体験に参加する

希望を言語化していたことや息子が好みがはっきりしていることもあり思った以上に候補が削られ、残ったのは7チームになりました(選択肢がこの時点でここまで減ると後で苦しくなる気がしたのでちょっと慌てた)。

見学(担当:親子)

骨折していて体験には参加できないため、気になっている7チームの練習や試合の見学をしました。
基本的には父と子のみ、ただし1回目の選定までに「ここは有力」と思われるチームに対しては母親も一緒に参加してもらう形にしました。
(母親同士の会話で「〇〇ってチームがいいらしい」という話が出ていたり、子供の中で「ここ絶対よさそう!」と思うチームがあったりするので、そうしたチームを「入団有力」として母親にも見てもらって意見出してもらう)

見学(体験も)ではチームの保護者代表の方が資料を用意していて、その資料をベースに活動内容や戦績、チームの方針など一通り説明してくれます。
合同体験会でもない限り人は少ないので、気になることがあればどんどん質問した方がいいです。
だいたい以下の点に注意して話を聞いたり質問したと思います。

  • 食トレの有無や量、開始時期

  • 親の仕事/当番

  • 固定グラウンドの有無

  • 塾や勉強とチーム活動の優先順位(塾行くなってチームもある)

  • 指導の方針/内容

  • 指導者の人数(可能なら人柄も確認)

2回目の選定:見学の結果から選定(担当:親子)

練習や試合を見て子供が何を感じたか、帰宅後にゆっくり話を聞きました。
先に親の意見を出すとそれに沿った話をしかねないので、リラックスした状態でまずは話を聞くところから。
そのあとで親の意見も出し、三者の意見をもとに絞り込みを行いました。

親子それぞれ印象にズレがあったのですが、体験もまだ残っているのでここでは特に緩めに絞り込みを行い、3人とも「ここはうちには合っていない」という結論が出たケースだけリストから削除する方針で検討を進めました。
なのでこの段階では6チームがリストに残りました。

なおこの時点で子供の主観をベースに各チームの重み付け(超気になる>かなり気になる>気になる)も実施しました。

3回目の選定:体験(担当:親子)

見学時点の重み付けで「超気になる」「かなり気になる」としていたチームから優先的に体験参加の依頼をし、スケジュールを組んでいきました。
週末に体調を崩してスケジュール変更したこともありましたが、1、2月はほぼ毎週体験に参加、チームによっては複数回参加させてもらいました。

6チームを体験した結果、そのうち1つのチームが父・母・息子の3人とも抜群に印象がよく、そこに入団する結果になりました。ちなみにそこは重み付け時点では「気になる」だったチームで、早めに絞り込み過ぎていたら辿り着けなかったかも…と考えるとちょっと怖いです。

決め手は以下でした。

  • 在団生の雰囲気が良い(練習に対して前のめり、そして明るい)

  • 指導者の声掛けが良い(怒鳴ったり強制がない。基本選手の自主性尊重)

  • 体験中の息子の「とにかく楽しい。ここにしたい。」という言葉とそれを言った時のとんでもない笑顔

  • 母親の当番がほぼない(試合のアナウンスぐらい)

  • 父親の役割も審判と車出し程度

  • 遠征は現地集合/現地解散

上の2つは息子の選択根拠、下の4つは親の選択根拠です。

体験会なんてどこも似たようなもんだろと思っていたのですが、実際に複数のチームを見学・体験すると子供の目にも親の目にもその差が明確に見えてきます。
いつも我が家は早めに決断する方なのですが(車選びとか)今回のチーム選びでは少しでも「おや?」と引っかかる部分があるチームは結論を保留して次のチームを見に行き、必ず比較して検討するようにしました。

中には締め切りの早いチームもありましたが、締め切りまでに結論が出ない場合は「縁がないからしゃーなし」と親子全員で割り切って入団を見送ることにしていました。そうでもしないとメンタルがやられてくるので割り切りと開き直りも大事です。

結局チームを決めるのに4か月かかりましたが(ケガがなければ半分ぐらいに省略できたと思うけど)、時間をかけたなりの成果が出たことに親子で満足しています(今のところ)。

まとめ

今回のチーム選びを通してこの辺がキーになったのではないかと思うポイントをまとめておきます。

  • 子供の希望を言語化し、親は子供の希望を正確に把握する。子供自身も自分の希望を把握できるので判断がしやすくなる。

  • 早い段階で絞り込み過ぎない。体験時に候補チームが少ないと結果がいまいちだった時に苦しい。

  • 少しでも引っかかる部分があるチームに対しては結論を急がない。

  • 検討中に募集を締め切られても縁がなかったと割り切る。

ざっと書いてみたのですっ飛ばした内容もあると思います。
もし誰かがこの記事を読んでくれて、もっと深く知りたい点があるとかコメントもらえたら嬉しいような怖いような(期待通りに深掘りできるかわからないため)。

こんな長い文章久しぶりに書いたから後半だいぶ適当になった気がします。
ともあれ最後まで読んで頂き、ありがとうございました。


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