農業】VOL.5 茶園点滴灌水システム-2
弊社が位置する静岡県は、県の代表作物としてお茶とみかんというのが有名です。そのおかげもあって何十年も前からお茶とみかんに関わる補助事業というものが存在していました。というところの説明は前回しました。
なぜ露地のお茶で価格が低迷してる作物に投資をしなければならないかというところですが、これからの露地は精密灌漑という事を説明してる世界的な灌水メーカーがあります。「精密灌漑は茶園にとって長期的に最も持続可能なシステムであり、他の方法よりも高い経済的利益をもたらします。」と説明しています。
https://www.sciencedirect.com/science/article/abs/pii/S0378377408001157(タンザニア南部のヌジョンベという地域の研究結果です)
たしかに、計画的な施設園芸ではDX-デジタルトランスフォーメーションが進んでおり、露地では今は高価で導入がなかなか進まないけれども、確実にコストダウンがはじまりICT化を進めることで収量のアップ、オペレーション作業の効率化がかなり進のではないかと感じています。
今から進めていかなければならないのは露地作物のオペレーション作業の効率化、そして安定収量を考えることではないかと思います。今年たくさん収量があっても来年取れなければ経営が安定しません。やはり、毎年安定的な収量を取ることが一番の重要な課題かと思われます。
灌水に必要なことは源水と灌水のバランス
前回説明したシステムが一番優れているとは言いませんが、必要なものの構成で言えば価格帯の割にはコストパフォーマンスが高いといえるでしょう。
弊社の特徴は灌漑と一口にいっても水をかけるだけではなく、川上から川下の考えをいつも持っており、どのようにしたら現状のオペレーションの中にシステムを組み合わせれるかという事を考えます。つまり水源のバランスと潅水のバランスが上手くいかないと生産者様自身で何かをするべく行動をしなければならないため一手間も二手間もかかってしまうことが起こります。そのため儲かる時間のはずが、儲からない時間を生みそこに人件費が生まれてしまうという事はよくある事だと思います。結果、長い間見ればその安く抑えた投資は実はかなり損してしまう結果になるということです。
そういった現象を起こさないように、何が必要で何が不要なのかを考えてシステム提案をしています。
茶園点滴かんがいシステム
さて、茶園点滴かんがいシステムに戻りますが、上記のバランス問題はおいておき必要なことは、まず、お茶園に点滴灌水用パイプを敷設することから始まります
幼木の時に一緒にパイプを入れてしまえば、成木になった茶園に無理して敷設しなくても済みますので、是非幼木時に敷設してしまうことをお勧めします。
そのあとに前回説明した液肥混入器ユニットが必要になります。
次回に続きます→NEXT 茶園点滴灌水システム-3
前回の記事に戻ります。
←茶園点滴灌水システム-1
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