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水着グラビア撮影が全面禁止された未来の日本

203X年の日本では、水着グラビアの撮影が全面的に禁止され、すべてがAI生成グラビアで代替されていた。

若者達も、リアルの女性を悲しませることもなく自分の性欲も解消できるからと、それが当たり前のものだと信じ、より自分好みの女性モデルを生成することに集中する時代になっていた。

そんなある日の放課後、僕の友人がこっそりと話しかけてきた。

「おい、合成でない本物の水着グラビアを入手したぞ!しかも新作だ。」

「え?見せてみせて!」

人目を気にしながら、友人はタブレットを取り出し画像を見せてくる。

「これこれ。背景はAIなんだけど、女の子がAIじゃないんだよ。」

「そうなの?よくわからないなあ。」

「AIソムリエの俺から言わせると全然違うよ。わざとAI画像っぽい化粧をしているけど、この髪の毛の描写はAIには無理なんだよ。」

「そして本物とAIのもっとも大きな違いは胸なんだよ。」

「胸?」

「そう、胸のこのあたり。」

…という夢を見た。


昨今のニュースを見ると、ネタでは済まない気がする。
公権力による表現行為への抑圧に対しては、その表現内容の如何を問わずきちんと闘わないと、「表現の自由」なんてすぐに瓦解してしまう。
わたしたちの不断の努力が試されているんだよね。性的表現は立場が弱いから攻めやすく守り辛いんだよなあ。



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