終わらない配信者いじめ、LoL(League of Legends)の世界で今なにが起こっているのか

先日、川島ofレジェンド(はんにゃ川島)さんがいじめのターゲットにされている、LoL日本鯖のあまりにもひどすぎる現状という記事をあげました。

大変ありがたいことに多くの方に知っていただけ、また、Gtuneの協力のもと、川島ofレジェンドを救いたいという企画まで催されました。

川島さんはまだアイアン(ランクの中では一番下)ですが多くの方の支援を受けて、ああいった事件があったにも関わらずLoL配信を継続してくれています。

川島さんに嫌がらせをしていた主犯格の人物も800年BANの刑に処されたので私自身、Riotのほうでの抜本的な対応はないもののこれでひと段落かなと思ってはいました。

しかしながら、事件はこれで終わりませんでした……。

Mother3さんがLoLの配信を始める

Mother3さん(以下、「マザーさん」といいます)は、REJECTというゲーミングチーム所属のストリーマーです(余談ですが、演劇活動もされており、年齢は26歳(もうすぐ27歳)とのことです。意外とお若い)。

ヴァロラントというFPSの配信をしていましたが、令和3年11月8日より、LoL(League of Legends)の配信をはじめました。

マザーさんのLoL配信はかなり人気があり、既存のLoLプレイヤーにとっても好評でした。ヴァロラントのほうでは視聴者数は250~400くらいかと推測されますが、LoLでは500~800ほどで、配信者として一皮むけるといいますか、どんどん人を集めだし、大手配信者となるべくスノーボールをはじめたように見えました。

ランクに行くまでは非常に楽しそうにプレイをし、LoL大手配信者のしゃるるさんからコーチングを受けるなど、LoLを通じた交友関係も広げていってました。

しかし、LoL日本鯖の闇(というか運営が放置しているごく一部の害悪プレイヤーたち)はすぐそこまで迫っていました。

LoL日本鯖の闇に飲まれたマザーさん

下のクリップをご覧ください。

悲痛な面持ちのマザーさんが、

敵がふざけてるうちはワンチャンあるからがんばろうだと?

敵がふざけてるうちはワンチャンあるのか?

味方にもいるんだぞ

おい、真っ黒だぞこの世は、この世界は

と言っています。

川島さんのこのクリップを思い出す状態です。

マザーさんにいったいなにが起こったのか

簡単にいうと、川島さんがされていたのと同じようなことをマザーさんもされました。

意図的に敗北を繰り返し、初心者と同ランクになるようにMMR(マッチメイキングレート)を調整した上級者による執拗な蹂躙、いわゆる初狩り(初心者狩り)です

たとえばこのDancersというプレイヤー、opggという統計サイトを見る限り、明らかに初心者ではありません

ヤスオ、ヨネ、カサディンのようなチャンピオンを使うときはとんでもない大キャリーをします。

画像1

CS/minなんて8やら9やらとんでもない数字をたたき出しています(CSというのはラストヒットのことです。トップ、ミッド、ボットの場合はだいたいここで上級者か否かの判別がつきます。初心者はとにかくこのCSの精度が低く、マザーさんや川島さんとあたるレートの人たちは5からよくて6くらいで、8や9というのはあまりにも異常な数字です)。

一方で、レート調整のためトロールをするときはあからさまです。

画像2

ダメージ0です。

ジャングラーは対戦相手とずっとにらみあっているわけではないためダメージが出ないこともあるとはいえ、さすがに0はないです。Blankもびっくりの数字です。

まぁ、これだけなら「たかしー!遊んでないで勉強しなさい!」と言われてファイトが始まる前にママに怒られて離席して、戻ってこれなくなった可能性もワンチャンあります。

でも、この人が負けてる試合はだいたいこんなあからさまなものばかりです。

画像3

ミッドであるにもかかわらずCS/minがわずか1.8、相手に与えたダメージ量はゲーム全体を通してわずか431

あり得ない数字です、なにも知らないボケかけのお爺ちゃんにプレイさせてももうちょいくらい出ます。

ことに、ヤスオやヨネでCS/minで8やら9やらをとれるプレイヤーがこの数字と言うのは意図的にしないとできません。

また、このほかトロール御用達チャンプとして有名なユーミの戦績(ダメージ量)を見てもトロールをしていることが明白でしょう。

このDancersというプレイヤーにあたってしまったときのマザーさんはこういった仕打ちも受けました。

川島ofレジェンド監禁事件を思い起こさせるような光景です。
さっさと終わらせるつもりがなく、オブジェクトを叩かず、こうやって挑発したいのでしょうね。

そしてこのゲームが終わった後、マザーさんはこうつぶやきました。

当然の反応です。

意図的にランクを下げた上級者にスナイプされて、徹底的に蹂躙されるだけのゲームを楽しめる人なんていません。

ランクマッチは、同じような実力の人たちが戦えるようにするシステムであり、このような意図的なレート調整はランク制度を崩壊させるものです。

いわば、子どもたちがプールで水をかけあって遊んでいるところを見つけて、そこに放水車で乗り付けて、笑いながら高圧放水をぶっかけるようなものであり、子どもたちにとって楽しいはずがありません。

マザーさんをスナイプしている人たちは、なにもマザーさんを苦しめているだけではありません

このような人たちは、自分一人の力だけでゲームを壊せる力をもっており、それを使って勝敗を自由に操っているのです

いわば、10人で楽しく遊べるはずのサモナーズリフトが一人の人間によって支配されるということが常態化しているのです。

最大の被害者はもちろんスナイプされる配信者たちですが、それだけではありません。

配信者と同じマッチになってしまった一般プレイヤーはもちろん、このスナイパーたちがレート調整をするために使ったゲームの全てのプレイヤーが被害にあっているのです。

マザーさんがLoL日本鯖をあきらめることになったゲーム

こういったスナイプが相次ぎ、マザーさんはついにLoL日本鯖をあきらめることになりました。

そのゲームの一部を切り取ります。
あからさまなのは、相手のツイッチとノクターンですね。

ノクターンは、執拗にマザーさんだけを狙います。これだけなら普通と言えば普通のプレイです(スーパーミニオンなみになっても付け狙らうのは明らかにやりすぎですが)。

LoLは性格の悪いゲームです。とにかく弱いやつを見つけたら、その人を徹底的にいじめぬいて戦力外にしてしまうゲームです。

そのため、マザーさんが弱いのでこれを狙ったというだけならまだ言い訳として通じます。

しかしながら、ところどころでおかしなことをしだし、25分以降はあからさまなことをやりだしました。以下の動画を見てください(あからさまなとこを見たい方は5分20秒くらいから見てください)。

味方が戦っていてもながめるだけ、タワーなりをたたけば終わるのにそれもやらない。

この人はゲームに勝つことを目的にしているのではなく、ただこのゲームを終わらせずマザーさんをサモナーズリフトに監禁して苦しめることが目的であることが明白です。

ツイッチサポートについても同様です。

執拗にマザーさんを付け狙うところまでは、まぁ許容範囲とでもしましょうか。

しかしながら以下の動画でわかるように、集団戦がすぐそばで起こっていてもこれを無視して、復活するマザーさんを出待ちして殺すわ、オブジェクトを触らず終わらせようとする気がないわで、完全にこいつもトロールスイッチが入ってますね。

こんなひどいゲームを続けられて23回も殺されたらそりゃゲームやるの嫌になりますって。

もちろん、この人たちはそれを狙っているんでしょうけど。

スナイピング被害に遭ったマザーさんは台湾サーバーへ亡命することになった

このようなスナイプによる被害に遭い続けたマザーさんは、もう配信上でLoL日本サーバーではプレイできないとして台湾サーバーに移住すると宣言しました。

やむを得ない措置です。

後述しますが、RiotJPは手をこまねいているばかりで、ろくに対応しません。

無法地帯と化している日本サーバーではなく、人口が多く、アカウントを一から作って調整しなくてはならず、スナイプも困難な台湾サーバーに移住するのは賢明な判断です。

RiotJPの対応

さて、台湾移住前ですが、マザーさんはRiotJP(ゲーム運営元の日本法人の人)とこのようなスナイプについて話をしたそうです。

それについてのRiotJPの対応はいかのようなものだったとのことです。

・スナイプされたゲームを配信の切り抜きや動画、opggなどで教えてください

・運営側としても簡単にBANできないからどうしようと困っている感じだった(マザーさんの印象)

・(しゃるる談)99%黒でも1%の未確定が残ったら私たちはBANできませんがRiotJPの対応とのこと

RiotJP「良い案ありましたら教えてください。私たちも困っています」

RiotJPに捧げる、良い案

RiotJPとしても手をこまねいており、むしろ良い案があったら教えてほしいとのことなので、配信コメントチャレ勢でゲームはエアプの私でも思いつく良い案を出します。

まず、大前提として、全ての害悪プレイヤーを事前にシャットアウトすることは不可能です。完ぺきな対策なんてありません。

殺人をおかしたら死刑や無期懲役のような重い刑罰を科すと刑罰法規で定め、そして、どんなに警察組織を充実させても殺人を防ぐことは不可能ですし、殺人犯が見つからないということはもちろんあります。

だからといって、全ての対策が無駄とはなりません。殺人が一件発生しちゃったから刑法は無駄だね、もういらないねということにはなりません。

害悪プレイヤーを完全になくすことは不可能ですが、その数を減らすことは可能です。100%の、完ぺきな対策だけを導入しようとするのではなく、有効そうな対策をできるだけ導入していくのです

これを前提に、川島さんの記事で書いたことと一部重複しますが、あっさい私でも考え付く策を記述します。

(1)サブアカウントの保有制限をする

まず第一にLoLは害悪行為をあまりにやりやすいゲームです。その理由として最も大きいのは、サブアカウントをあまりに作りやすいことです。

簡単にアカウントを作成できるので、害悪行為用のアカウントを作れてしまいます。

そこで、まず第一に規約でアカウントの制限を設けてください。ひとり一アカウントが望ましいですが、多くても各ロール用に5アカウントと制限してください。これは布石にもなります。全てはここから始まるのです。

(2)携帯電話番号(SMS)認証を導入する

前回の記事ではアカウント作成時と書きましたが、ランクに行くためには必要とすることでも構いません。

これを言うと、「いやいやどうせ複数番号用意するやつも出るでしょ」と言う人が多いですが、そういうイカレた人間に合わせた対策だけをする必要はありません。

月一でも数か月に一回でもSMS認証を要求することで、複数番号を契約することへのストレスを高め、害悪行為をするためのハードルを高くするだけでも、一定数の害悪プレイヤーを事前にはじけるのです。

(3)(2)を耐え抜く害悪プレイヤーがあまりにも多いようなら、措置を一段階高め、免許証などの身分証明書を要求する

率直に申し上げて、これはあまりにもコストがかかりすぎるのでここまではやらないでしょうが、(2)のストレスを耐え抜く害悪プレイヤーの数があまりにも多いようならこのような対策も有効になるでしょう。

(4)あやしいやつは即時BANではなく、隔離をして経過観察をする

RiotJPが99%あやしいけども1%でも疑義があるならアカウントBAN(死刑判決)はできないというのであれば、もっと軽い措置を導入すれば良いだけです。

たとえば、「あなたのアカウントについて多数のレポートが寄せられているため、今後は重点的にチェックします」と表示するだけでもけん制効果があります。

また、小見出しに書いたように、こいつはあやしいなーというアカウントには、被疑者マークをつけて、被疑者同士でしか当たらないようにして一定期間隔離してみる、または、MMRに下駄を履かせてみて上のランク帯のプレイヤーと当たったらどのような対応をするのか(さらなる下げランをしようとしてひどいトロールを繰り返すのか、それとも、上のランク帯のプレイヤーをも虐殺するのか、はたまた適正ランクなのか等)を観察する。

(5)害悪プレイヤーの中でもマヌケな奴を一人生贄に選んで刑事告訴や民事訴訟をする

いま、LoL日本サーバーは無法地帯になっています。警察が無能だからということで、警察署の前でリンチした配信者を十字架にくくりつけてヤク中パーティーをやられている状態です(そして警察職員(RiotJP従業員)はそれをちらっと見るだけで定時退社をする)。

つまりはとんでもないほど舐められているのです。

舐められないためには見せしめが必要です。(1)で記述したように、まずはアカウントの保有制限をします。このような規約に違反し、虚偽情報を入力してサブアカウントをつくってきたマヌケは、電磁的記録不正作出・同供用という犯罪になるので、このマヌケを刑事告訴し、さらには民事訴訟を提起して損害賠償請求をして、一人のマヌケの人生を終わらせてやったと喧伝するのです。

害悪プレイヤーはちょっとだけ学習能力がある獣です。マヌケ一人の人生を終わらせて晒し上げることによって、他の害悪プレイヤーは恐怖を感じ、この恐怖心が害悪行為への高いハードルになるのです(この心理的ハードルを乗り越えてくるやつもいるでしょうが、年に1回くらいでいいので、定期的に訴訟提起等をしてRiotJPの権力を見せつけていきましょう)。

このような実例は多くあります。パッと検索した限り、福島県警での検挙事例が見つかりましたし、同じゲームだと、人狼ジャッジメントもニュースになりました

配信者がスナイプに対抗するためにとれる対策

インキュー画面や音を隠す、インキューボタンを押すタイミングをずらす、フレンドは知り合いだけにするなどの対策が考えられますが、マザーさんはすべてやってもダメだったようです。

また、RiotJPに報告をしても、99%黒でも1%の未確定が残ったら私たちはBANできませんがRiotJPの対応とのこと(しゃるる談)なので、現状、運営の対処も期待できません。

結局は、台湾サーバーに亡命するのが一番だと思われます

まとめ

・一か月前からLoLを始めたマザーさんはランクにいくとスナイプ被害にあうようになった

・スナイプされるといっても、同じランク帯の人間が一緒に遊びたいからではなく、高ランクの人間がわざと負けを繰り返し、初心者帯と当たるようにわざわざ調整してスナイプされる

・高ランク帯の人間にとって、低ランク帯は一人でゲームを支配できる場所。勝つも負けるも、その人次第になってしまう

・RiotJPの対応は、黒と確信できるアカウントをBANするだけで、99%黒でも1%の未確定が残ったらBANはしない(しゃるる談)

【悲報】大人気ゲームLoLの運営元のRiotJPさん、スナイプ対策で相談しに来た配信者に「良い案ありましたら教えてください。私たちも困っています」と答えてしまう
→とりあえずエアプでも考え付く対策書いといたので見て対応してくれ

・スナイプで困ってる配信者は台湾サーバーへの亡命がおすすめ

追記。スナイプ軍団を自称する方から犯行声明等がありました

このように、LoLの世界では、悪意のかたまりのような人間が野放しにされ、配信者をつぶすことに全精力を費やしています。

RiotJPは、これは(面倒だから)できない、それは(本社に確認とらないといけないから)できないと言い訳探しをするのではなく、ちゃんと対策をとりましょう。

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